ZIGGY、結成40周年ツアー・ファイナルで魅せた鮮烈なロックンロール・ショー!チャレンジとクリエイトで攻め続ける姿勢を体現

ライブレポート | 2024.05.27 21:00

ZIGGY 40th ANNIVERSARY TOUR 2024「DON'T LOOK BACK,JUST GO AHEAD!」
2024年5月19日(日) EX THEATER ROPPONGI

4月10日に結成40周年企画第一弾として、アルバム『THE LATEST BEST』をリリースし、4月12日から全国ツアー「ZIGGY 40th ANNIVERSARY TOUR 2024」をスタートさせたZIGGY。ツアータイトルに「DON’T LOOK BACK,JUST GO AHEAD!」と記されているように、前進あるのみの彼らの姿を刻み付ける鮮烈なライブを各地で展開してきた。そのツアーファイナルとなった、東京・EX THEATER ROPPONGIでのライブをレポートする。

オープニングSEとともにメンバーがステージに現れ、森重樹一が「WE ARE ZIGGY!」とシャウトし、「I STAY FREE FOREVER」でライブはスタート。最初から高いテンションで飛ばし、会場の熱気は一気に上昇していく。ツアーの集大成にふさわしく、メンバーの一体感も最高潮で、CHARGEEEEEE…(Dr)、Toshi(B)、佐藤達哉(Key)、カトウタロウ(G)はそのノリをキープしたまま「ROCK'N'ROLL QUEEN」「青い雨」と、パワフルなロックンロール・ナンバーに繋いでいく。

「TOKYO!ツアー最終日です、みんな集まってくれてありがとう。ここからはじけていくから!」

森重樹一(Vo)

森重がこの日の意気込みを語った後、高速ビートの「EASTSIDE WESTSIDE」でスリリングに攻めていく。そして、引き締まった演奏の「HOT LIPS」、会場全体が大きな拍手で沸く「SHOUT IT OUT LOUD」と、彼らの代表曲が連続。
また、観客が振るスティックライトによって場内が光で満たされた「ヒカリノアメ」では、頭上のミラーボールも加わり、強力なディスコ・バージョンとして腰を揺らすなど、一味違う面も覗かせる。さらに、マラカスでビートを刻む森重が艶のある歌声で楽曲の雰囲気を濃密にする「BABYLON JUNKS」、印象的なギターリフで始まりつつスカのリズムで軽快に聴かせる「時の砂」など、幅広い選曲で楽しませる。

CHARGEEEEEE…(Dr)

Toshi(B)

佐藤達哉(Key)

カトウタロウ(G)

「楽しめましたか?40周年を無事、迎えさせていただいて、感謝しています。今年の年末に向けて、間もなくアルバム制作に突入します。40周年記念のアルバムで、みんなの手元に届けるまで僕は死にませんから(笑)。頑張ります」

場面は変わり、美しいピアノのイントロに導かれるバラード「時の流れる音を聞けば」では、目の前の空間が広がっていくようなスケール感に包まれる。さらに、森重がアコースティックギターをつま弾きながら「数え切れないTenderness」を歌い、メンバーのコーラスが厚みを加えていく。しっとりとしたナンバーが続いた後は、後半の盛り上がりに向けて「TOKYO CITY NIGHT」が火をつける。観客も拳を振り上げて彼らの熱いパフォーマンスにこたえていく。

  • 岡本 明

    取材・文

    岡本 明

  • 撮影

    TSUCHIDA HIROSHI

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