「GREATEST GLORIA」は、もしかしたらファイナルではひとりじゃないかも……(KIHOW)
──現在開催中のツアーも、残すところツアーファイナルのZepp Shinjuku(TOKYO)公演のみ。こちらにはゲストにオーイシマサヨシさんを招かれて、MYTH & ROIDとOxTの活動10周年を記念したスペシャルステージを予定されています。どちらもTom-H@ckさんが携わっているユニットではあるわけですが、この企画はどういったところから生まれたんですか?
Tom-H@ckもともと10周年というのがあったので、どこかでやりたいねというのもありましたし、CDや配信でお互いの曲をカバーし合ってたりしていたので、そういう場があってもいいのかなというところからですね。
──カバーだけでなく、『「OVERLORD」10th Anniversary ULTIMATE SOUND ALBUM』に収録されている「GREATEST GLORIA」ではコラボレーションもされていましたね。
KIHOW「GREATEST GLORIA」は、今回のツアーでひとりで歌っているんですけど、もしかしたらファイナルではひとりじゃないかも……っていうのもありますし(笑)、それ以外のこともできたらいいなって、今考えてはいます。
──ひとりで歌うのは大変でした?
KIHOWオーイシさんの部分をどうするかという難しさはありましたけど、何ヶ月もライブで歌っていると、自分ひとりで歌うときはこうしようというものが結構固まっていて。もしファイナルでオーイシさんが仮に「GREATEST GLORIA」を一緒に歌ってくださったとしたら、オーイシさんのところも歌ってしまいそうだなっていう心配があって(笑)。
──(笑)。「そこ俺のパート!」みたいな。
KIHOW曲中で怒られそうですね(笑)。それだけはしないように気をつけます。
「ONE PIECE」でいうところの、それぞれの覇気みたいなものが色違いな感じはします(Tom-H@ck)
──Tom-H@ckさんは、オーイシさんとKIHOWさんそれぞれにどんな印象をお持ちですか?ステージで隣に立ってギターを弾いているときに、それそれに感じることとか。
Tom-H@ckなんだろう……オーイシとはもう十何年も一緒にいるんですけど、彼も最初の頃のステージングとは全然違うんですよ。そういったところを見てきているし、もちろんKIHOWちゃんもめちゃくちゃ進化しているだろうし。でもやっぱり、「ONE PIECE」でいうところの、それぞれの覇気みたいなものが色違いな感じはしますよね。
──それぞれどんな色を感じます?
Tom-H@ckオーイシはテーマカラーが黄色なんですよ。僕も黄色似合うよねって言っていたのもあって、今でも黄色っぽいんですけど、意外とステージの上で見る彼の雰囲気って青っぽいんですよね。何が青を示唆しているのかは全然分からないんですけど、感覚的には青。KIHOWちゃんはMYTH & ROIDだからかもしれないけど、紫とか赤とか、そんな感じがしますけどね。
──KIHOWさん、いかがです?その2色と言われてみて。
KIHOW自分の単純な好みとしては寒色系とか、青色が好きなんですけど、赤がイメージにあるというのを聞いて思い出したことがあって。いつも個人的に配信をするときは、暗い部屋で青い色を出していたんですけど、つい先日、「オーバーロード」10周年の記念日がありまして、その日だけ赤にして配信してみたら、自分は赤でしたね(笑)。
──しっくりきたと。
KIHOW自分の中で「オーバーロード」だったり、作品のイメージとかいろいろ入っちゃってるのかもしれないですけど、自分は血みどろの方向にちょっと寄っているのかもしれないです。
Tom-H@ck血みどろの赤ではないんじゃない?(笑)。
KIHOW炎ですかね(笑)。なんていうか、炎を感じるというのは、最近自分でも思っていて。周りの人とかアーティストさんから「なんかこう、底知れぬエネルギーみたいなものをライブからすごく感じる」みたいな感想をいただくことがあって。それを意識して出していこうと思ったことはないんですけど、それぐらいの熱量でステージに立てていることもそうだし、そういう風に見えるというのも聞けて嬉しいなと思いました。
オーイシさんは初めの頃からずっと見守ってくださっていた存在、特別な関係性(KIHOW)
──今日お話しされていた人格を変えていくエピソードとリンクしているところもありそうですね。KIHOWさんはオーイシさんというアーティストに対してどんな印象をお持ちですか?
KIHOWTomさんとOxTで活動されているのもあって、自分がデビューをする前にご挨拶させていただいたりとか、デビューして初めてライブイベントに出るときにいらっしゃったりとかして、オーイシさんは初めの頃からずっと見守ってくださっていた存在なんです。だから、オーイシさんは私にとって親や親戚のような…少しだけTomさんと自分との関係性に近いと感じていて、親から刺激を受けるというのも不思議な話なんですけど(笑)、特別な関係性みたいなところがあって。私もOxTの活動をずっと見ていて、かっこいい曲を出したり、かっこいいステージをしているところを見て、素敵だなとか、こんな風になってみたいなと思っていましたし、オーイシさんご自身でもおっしゃっていたんですけど、今はアニソンの王になられていて。それをずっと近くで見させていただいていて、私も本当にそうだなと思っていますし。あと、すごく温かい方なのもあって、自分がちょっと緊張していそうなときに声をかけてくださったりとか、そういう細やかな気遣いとか思いやりに感謝していて、ずっと見てくださっているんだなっていう愛情を感じる部分もありまして。
──親であり、頼れる兄さんみたいな存在であり。
KIHOWそうですね。ただ、オーイシさんはデビューの時からそんなふうに接してくださっていたんですけど、当時自分がうまく言葉にすることができなかったから、ちゃんと思っていることが伝わっていないのかもしれないなとも思っていて。私はずっとオーイシさんにすごく感謝しているんですけど、正面から伝えられていなかったんじゃないかなって。なので、もちろんOxTの10周年のこともあるんですけど、私たちが10周年を迎えるにあたって立つワンマンで、一番大きなZeppというステージでもあるので、そこにいてほしいなっていう気持ちがあります。もちろん一緒に歌えたらいいなと思っているんですけど、私はあの時の自分ではないよっていうことをオーイシさんに近くで見てもらって、オーイシさんの支えもあってここまで来れたっていうことを、感謝の気持ちとして伝えたいです。
──素敵ですね。めちゃくちゃいいお話。Tom-H@ckさんは、今のお話を聞いていて改めてKIHOWさんの変化を感じたりされます?
Tom-H@ckもちろん変わった部分もあるし、オーイシのこともそうですけど、過去にお世話になったから見ていただきたいんだっていう気持ちみたいなものは、元からある人なのかなとは思いましたね。だから新しい部分と、元からある人間的な優しさと。
──変わらない部分はしっかりとあって、それをより表せるようになってきているという。
Tom-H@ckそんな感じが恐縮ながらしますね。
【コメント動画到着❗️】
MYTH & ROID One Man Live 2025
Summer Tour “Loved all long”7/27(日) Zepp Shinjukuに、ゲスト出演する
オーイシマサヨシ(from OxT)さんより
コメント動画が届きました❤️🔥ツアーもファイナルを含め、
残り2公演となりました・・・‼️… pic.twitter.com/CA8HBMuUxo— MYTH & ROID【Official】 (@myth_and_roid) July 9, 2025
ライティング、ステージング、音。この3つで見せるライブ(Tom-H@ck)
──最後に、ツアーファイナルにどう臨みたいか、意気込みをいただければと思います。
Tom-H@ckMYTH & ROIDがこの3年弱でようやく到達できたZeppになるので、演出含めて特別なものというのもあるんですけど、どちらかというとストレートというか。ライティング、ステージング、音。この3つで見せるライブをやろうかなと思っているので、そのやり方で今の自分たちの実力でどこまでいろんな人たちを魅了できるのか。その挑戦でもあるのかなと。個人的にはそこをみんなと一緒に作り上げていって、最高のものにできたらなと思っています。
──MYTH & ROIDとして、言ってみればど真ん中の球を投げるというか。
Tom-H@ckMYTH & ROIDって、楽曲的にはちょっと違うかもしれないですけど、ジャンル的にはやっぱりアニソンであって。アニソンの人たちのライブって、いい意味で飾り付けが多いんですよね。映像を見せたりとか、舞台に仕掛けがあったりすることが多いんですけど、僕たちはかなりストレートなライブをするので。それが今回の目玉でもあり、挑戦でもあるかなと。
──目玉であり、挑戦であり、このユニットらしさでもある。
Tom-H@ckそうですね。逆に、MYTH & ROIDの楽曲だけを聴いている人たちからすると、こんなライブするんだ!っていうギャップもあると思うんですよね。デジタルチックな音がたくさん入っているので。そういう音源とは違う魅力を感じられるライブにもなるかもしれないですね。
──では、KIHOWさんはZepp Shinjuku (TOKYO)にどんな気持ちで臨みたいですか?
KIHOWZeppという会場は、アーティストとしてライブ活動をしていく中で、一段上がるじゃないですけど、そういったことを感じられるステージだと思っているので、ただファイナルをするというよりは、Zeppのステージに立つことによって、そこでまた自分の人生や私たちの未来が変わっていくんだということを感じていて。
──確かにZeppってそういう場所ですよね。
KIHOW自分自身がお客さんとしてライブを見ていたときは、たまたまなんですけど、Zeppとかホールとか、結構大きなステージを見に行くことが多かったんです。そこからアニソンの業界でデビューさせていただいて、初めからすごく大きなステージに立たせていただける機会も結構多くて。当時自分はワンマンというものをしたことがなかったので、そういったイベントであっても、言ってしまえばワンマンのような気持ちで歌っていたところがあったんです。でも、自分たちがワンマンをすることになって、最初は代官山UNITだったんですけど、そこに自分たちのことだけを求めてきた人が集まるっていう経験を初めてして、なんて愛の密度が濃い空間なんだっていうことを体感したんです。今はワンマンで大きな会場に立てるように向かって行っているところではあるんですけど、初めて大きなステージにワンマンで立つことで、これからが明確に見えてくると思いますし、子供の頃の自分が見ていたステージにやっと自分が立てる感覚を初めて体験する日でもあるので、そのときに自分はどんな気持ちになるんだろうって。今はそれがすごく嬉しいですね。
──どうなるのか楽しみですね。
KIHOW自分たちはこのステージに立つんだという目標を掲げて、そこに向かってきたアーティストでは元々なかったんですけど、そういった道筋みたいなものがMyrrorとのツアーで生まれて行って。自分もそこに立ちたいし、Myrrorに自分たちがそこに連れてきたんだっていうことを経験してもらいたい。そういった思いも自分の中に芽生えているので、いろんな人の気持ちが報われるというか、みんなが幸せをすごく感じられる日になったらいいなって思っています。
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