──リーダーズは秋から全国ホールワンマンツアーを回りますが、それに先立ち結成記念日の7月19日に10周年記念ワンマンライブ「宣誓 ~個性や自由ではみ出し10年~」を過去最大規模となる幕張メッセ国際展示場9-11ホールにて開催します。
MIZYU去年は「NIPPON Calling Tour 2024」のファイナルとして国立代々木競技場 第一体育館でワンマンを2daysやらせてもらって、あれから半年経ったけれど、ワンマンライブでこんな景色が観られることがいまだにどこか信じられない気持ちもあって。だから幕張メッセでライブを開催できることが現実なんだと思うと、すごくうれしく思います。
SUZUKASUMMER SONICに出たときにすごく感じたんですけど、幕張メッセって幕張メッセでしか感じられないお客さんのエネルギーがあるんですよね。あれだけフロアがフラットな屋内の会場はあそこくらいというか。
──ライブハウスでも1000人以上のキャパだと2階席があるのが常套ですが、幕張メッセのようにあれだけ広いのに段差がない屋内の会場はなかなかないですね。
SUZUKAあれだけの広さがあって、フロアの奥まで人がいるので、たくさんのお客さんの視線がひとつになってステージに届く感覚があるんですよ。あと、あの天井も好きなんですよね。屋内だけど無限大のエネルギーを飛ばしていけるイメージを与えてくれるデザインというか。建物の構造が好きですね。
KANON段差がなくて広い会場だからこそ、ちゃんと近づいていけるライブがしたいんですよね。後ろのほうの人が置いてけぼりにならないライブにするために、いま試行錯誤しながら構想を練っています。
──「置いてけぼりにならないライブ」は、リーダーズのライブに共通した概念ですよね。どこから観ても楽しめる、どこにいる人も巻き込んでいく工夫が随所にあって。
RIN大きな会場であっても、精神的にも肉体的にもお客さんを遠くに感じたくないなと思っていて。後ろの人も端の人も、わたしたちのライブに来てくれたからには絶対に楽しんで帰ってほしいんです。その“楽しい”は全員で一体化できることかもしれないし、近くでわたしたちのパフォーマンスを観ることなのかもしれない。それぞれ違ったとしても、どの距離からも楽しめるものにしたいんですよね。そのためにもライブならではの表現や興奮、躍動感を大事にしたいんです。
MIZYU自分も経験があるのでわかるんですけど、やっぱり物理的な距離があるとどこか他人事な気がしてしまうと思うんですよね。「遠くで何かやってるなあ」って、寂しいのかもわからないというか。だからどの場所の人も、自分が参加した、体感したと思っていただけるライブを目指しています。大きな会場でのライブは人の数に圧倒されるだけでなく、一人ひとりのお客さんの目から、わたしたちを好きなことや、青春をしていることが伝わってくることもうれしいんです。
RIN10年前の自分たちからしたら幕張メッセでワンマンライブだなんて全然想像できなくて本当に驚きで光栄ですし、何度かフェスで立たせていただいた場所ではあるけれど、新しい学校のリーダーズだけの幕張メッセは初めてなので、どうなるかは未知でもあって。でも新しい学校のリーダーズとして1歩1歩、前に進んできたからこそたどり着けたんだとちゃんと頷けるんですよね。そういうものも全部含めて、素直に楽しみです。幕張メッセならではのライブを考えているので、あの場所でわたしたちのどんなエネルギーが爆発するのか、お客さんがどのように返事をくれるのか、どんなセッションになるのかわくわくしていますね。
SUZUKAお客さんに楽しんでもらうためにも、わたしたちが楽しむためにも、しっかりと事前準備をして当日を迎えたいと思っています。
──では最後に、幕張メッセワンマンのタイトルにあるように、この10年リーダーズは「個性や自由ではみ出していく」をモットーに突き進んできました。その活動を続けてきて良かったと思った瞬間というと?
KANONうーん、どうなんだろう。いつも感じているかもしれない(笑)。
SUZUKA本当にいつもそうだよね。いろんな場所でワンマンライブをやったり、ステージに立つたびにリーダーズとしてやってきてよかったと思うし、ライブが終わった後も同じように思うし。普段の生活でも家族が応援してくれたり、過去に思い描いていたような夢みたいな出来事が目の前に現れるたびに、リーダーズを続けてきて良かったなと思うんです。
──「個性や自由ではみだしていく」という意志を貫き通すのは、心を強く持っていないと難しい気もするんです。だからこそリーダーズから元気をもらっている人、リーダーズに“青春”を見ている人がたくさんいると思います。
KANON1歩踏み出して、「否定されそうだな」「やめとこうかな」という思考からはみ出したからこそ、ここまで続けられたのかもしれない。無我夢中で自分たちが楽しいことや、「これ誰もやったことないでしょ?」と思うことを、ルールを守ったうえで思うがままにやってきて、それを支えてくれる人と楽しんでくれる人がいるという環境ができてしまった以上、何も怖いことはないんですよね。心の置き場所が定まったというか。
SUZUKAお客さんの中には「個性や自由ではみ出す」ことが難しいと思っている人たちもいるかもしれないし、そう思うのもすごくわかるんです。でもそういう人たちにも「そんなに難しいことじゃないんだよ。結構シンプルなんだよ」と伝えたいし、リーダーズの表現を通して感覚的にでも「はみ出すのってめちゃめちゃ簡単やん!」と答えを見つけてくれたらうれしいですね。ほんとその答えはその人それぞれやし、すぐそばにあると思うんです。
KANONだからこそリーダーズのライブは、自由に楽しんでほしいんですよね。いつも前のほうでいっぱいグッズを身につけて盛り上がることが優れているわけでもないし、遠くで見つめてくれてる人も、なかなかライブに来られない人もいて、それが自然だと思うんです。いろんなかたちがあるからこそ個性や自由だし、自分らしくいたらそれでいい。そういうシンプルさをリーダーズのライブで感じてもらえたらうれしいです。
RINわたしたちはお客さんに楽しんでもらいたいという気持ちも含めて自分たちのやりたいことをやっているし、それが個性や自由ではみ出していくという信条につながっている気がしていて。その瞬間の自分の感情に素直になることが、はみ出すことの第一歩なんじゃないかなと思うんですよね。
──MIZYUさんはいかがですか?
MIZYUわたしが「個性や自由ではみ出していく」という生き方ができているのは、メンバーの存在が大きいと思います。自分の言動や行動に自信を持てるようになるまでに時間がかかるタイプだし、自分を認めてあげる作業が大変だった頃もあって。だからひとりぼっちだったらまた違う性格だと思うし、気持ちの表現方法も違うだろうなとはよく思うんです。わたしにはメンバーがいたけど、そうじゃない人もたくさんいると思うので、そんな方にはリーダーズがいるよと伝えたい。だからこそどんな場所にいても楽しめるライブがしたいんですよね。
──「個性や自由ではみ出していく」ことにハードルを感じている人も、リーダーズのライブでは自分の心に素直になって、その人なりの方法で存分に楽しんでくれたらうれしいですね。
MIZYUだからSUZUKAも言ったようにシンプルなんですよね。もし生活ですごく苦しい思いをしていたとしても、ライブのときは開放的になれたり、青春を感じていただけたらと思うし、その気持ちをお土産として生活に持ち帰ってほしい。感覚的に受け止めてくれたらなと思います。