岡村孝子が年末恒例の“Christmas Picnic”を今年も開催!「今は、純粋に感謝して楽しみたいなと思っています」

インタビュー | 2023.09.14 12:00

──岡村さん自身は、純粋に感謝して楽しめているという今の状態がこのまま続くのがいいなという感じでしょうか。それとも、岡村さんの言い方で言うと「いろんなことが気になる」状態、例えば音楽の表現としてより高みに行くというか、より良い表現に向かうために、技術的なことも含め、いろんなことを突き詰めていく方向に行けるようになったらいいなと思ったりするんでしょうか。

技術的なこととか、より高みへとか、そういうことも本当は考えなくてはいけないのかもしれないですけど…、私、ボイストレーニングも一度もしたことがなくて、ずっと自己流で来てしまってるんですね。そういういろんなことを考えると、“自分らしさって何だったかな?”と思ったりすることもあって、元々、学生時代に詞とメロディーが一緒に聞こえてくるシンガーソングライターの存在を“あ、いいな、こういうことできるかな”と思って始めたところが原点なので、ものすごく歌が上手ですとか、そういうわけでもないし。でも、自分が思ったことを、自分の言葉で、自分のメロディーで伝えていくということ、自分の瞳に映ることを言の葉に変えていくっていうことが私ができることで、病気になった後も、また何かできることやそのための時間を与えてもらえたんだとすると、やっぱりその瞳に映ったことを言の葉に変えていくということをしっかりやっていきたいなと思うし…。病気して、本当に時間は有限だなと感じたんですよね。もうダメかなと思った時に、もっと楽しいなって思えることを本当に楽しんでおけばよかったとか、おいしいものを食べておけばよかったとか(笑)、大切な方たちに、なかなか言えないんですけど、ありがとうという気持ちを伝えておけばよかったなと、ちょっと後悔したというか、思ったので。なので、これからはそういう気持ちを、限られた時間の中で実現していけたらいいなということを思っています。そして、さっき言ったように、これまではリスナーの方と、山登りのようにひたすら前を見つめて、一生懸命、時間を重ねてきたので、これからは景色を楽しみながら、皆さんとわいわい会話を楽しみながら折り返していけたらいいかなと思っています。

──さっき闘病の前と後とでステージに向かう気持ちに変化があるか?とお聞きしましたが、個々の曲に関して、以前はこういう思いで、こういう感じで歌っていた曲が、闘病を経て今歌うと、“こんなふうに歌えるんだ”とか、“昔はこういう歌だ思っていたけど、今はこういう感じの曲だなと思う”とか、そういう再発見だったり、別の面白みを感じたりすることはありますか。

作った時よりも、例えばソロ・デビューのアルバムに入ってる「ピエロ」という曲みたいに、物語のように楽しく歌える歌もあれば、「夢の樹」という歌みたいに、“20歳前に書いて曲が今の私にぴったりなのに、なんであの時書けたんだろう?”と思うものもあったりして、なんだか不思議なんですけど…。だから、もうちょっと背筋を正して、その曲を書いた時の気持ちを今のステージでちゃんと届けたいなと思うものもあったり、本当に単純に歌として音を楽しみながら歌える曲もあるし、いろいろですね。ただ、私は皆さんと、以前よりももっと楽しく過ごしたいので、もちろん歌はちゃんとうまく歌わなければいけないですけど、「楽しかった」と皆さんが言ってくれれば嬉しいかな…。というか、私のなかではそれで合格なのかなって、今は思っています。今年はまだ、セット・リストも何もまだ考えていないんですけど。

「ピエロ」Official Full ver.(DVD「Encore Ⅳ」より[1992.12.12 日本武道館 コンサート映像])

──セット・リストがまだ白紙だということですが、「えっ!? こんな曲もやるんだ!?」みたいな、いわゆる意外な選曲もファンの皆さんは期待しているんじゃないでしょうか。

東京、名古屋、大阪と日替わりでちょっとずつ、全部違う曲を歌わせていただいたり、最近では「ラジオの公開生番組みたい」と言っていただいたりする、皆さんからのメールを読んで話すコーナーもあったりするんですけど、東京、名古屋、大阪と全部見てくださる方もいらっしゃるので、「あそこではこれ歌ったけど、今日は違う、で、行かなかったから、しまった」と思ってもらえるように(笑)、いろいろ趣向を凝らしながらやれるといいかなと思っています。

──ファンの皆さんそれぞれに、いろんな展開のライブを期待されていると思うんですが、やっぱり曲をたくさん聴きたい、岡村さんの歌をたっぷり楽しみたいという方が多いんじゃないのかなとも思うんですが、いかがでしょうか。

そうですね。復帰コンサートからコンサートごとに…。復帰コンサートはもう本当に体力的に昔のようには歌えなかったので、曲数はだいぶ少なかったんですけど、ワンツアーごとに1曲ずつ増やしているので、Christmas Picnicも春のコンサートよりちょっと増やせたらいいなと思っています。

──最後に、来年以降の活動についても聞かせてください。今の時点で何か考えていることはありますか。

若い頃のように、アルバムを年に一つとか、それはちょっともう難しいとは思いますが、その時々で思ったことを書きためて、その都度、その都度、音を作って、皆さんにできるだけ早く聴いていただけるといいかなと思ってはいるのと、どんな形になるか…、エッセイみたいな形なのか闘病の辺りの話が中心になるかわからないですけれど、自分の言葉でまとめてみようかなと思ったり…。“かな”っていうのは、いっぱいあるんですけど、のんびりした性格なので、お尻を叩かれないとなかなか進まないんですよね(笑)。

──ファンの皆さんがいちばん望んでいるのはおそらく、長く歌い続けていただけるということだと思いますが、まずはこの冬のChristmas Picnicがいいコンサートになることを期待しています。

がんばります。だいぶ体調は良くなってきているので、がんばって長くやれるように…、長くとか言いながら時間に限りはあるので、目の前の今を一生懸命がんばりたいなと思っていますし、それがずっと続いていくといいなと祈っています。

公演情報

DISK GARAGE公演

OKAMURA TAKAKO Special Live 2023
“ Christmas Picnic ”

2023年12月9日(土) 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2023年12月16日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
2023年12月23日(土) 大阪・サンケイホールブリーゼ

チケット一般発売日:2023年10月28日(土)10:00

RELEASE

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INFO

岡村孝子インターネットラジオ「T’s GARDEN」
YouTube公式チャンネルにて公開中

 

≫ 岡村孝子 Official YouTube Channel

  • 兼田達矢

    取材・文

    兼田達矢

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