TOKYO ISLAND、非日常を味わえる東京のアウトドアフェスを作っていきたい── プロデューサー鹿野 淳が目指すビジョンとは?兵庫慎司が訊く

インタビュー | 2023.05.16 12:00

(c) TOKYO ISLAND All Rights Reserved. 撮影 : 釘野孝宏

東京のどまんなかにある無人島で行うキャンプフェス。という、前代未聞のフェスティバルとして、2022年の9月23・24・25日に初開催された『TOKYO ISLAND』。2023年は、日程を3日から2日に(初日はオールナイト開催)、時期を9月から6月に移して(10・11日)、二度目の開催が迫っている。

5月連休に開催されるさいたまスーパーアリーナのフェスであり、2023年=10回目の開催も成功に終わったばかりの『VIVA LA ROCK』に続いて、この『TOKYO ISLAND』を立ち上げたプロデューサー、鹿野淳に、前回の開催で得たものについて、そして今回のビジョンについて、訊いた。なお、前回の『TOKYO ISLAND』の体験記はこちらです。未読の方はぜひ。
https://www.diskgarage.com/digaonline/liverepo/169645

シルバーウィークにやり続けるのは、開催日程を長くできる以外にメリットがない、と思った

──去年は9月のシルバーウィークで3日間の開催でしたが、今年は6月の2週目の週末に2日間開催に変更になりましたよね。

日本で3日間以上の開催をできる時期って、決まってるじゃないですか。『VIVA LA ROCK』をやっているゴールデンウィークと、夏休みと年末年始、あとシルバーウィークだけ。これだけフェスが乱立している中で、どれだけ平和的に開催できるのか、と考えた時に、最初に開催するにあたって選択できたのはシルバーウィークしかなかったんです。で、やったのが去年。ただ、ああいう天候になってしまって。僕、台風、3回目なんですよ。前にお世話になっていた会社でスタッフとして関わっていた、一回目の『ROCK IN JAPAN FES.2000』、2日目が台風で途中終了になったじゃない? 2011年にもROCKS TOKYO(鹿野がオーガナイザーを務め、2010年から2012年まで、5月に新木場・若洲公園で開催されたフェス)で、台風が来てしまって。あれは東京駅まで泥だらけになったりして、えらく迷惑をかけて、大変なことになった。で、去年の『TOKYO ISLAND』で、また来ちゃったんだよね。それでいろいろ考えた結果、まだ新しいフェスができそうなシーズンって……キャンプフェスなので、真夏と真冬は無理ですから、それを除いた時に、6月から7月が、いちばんいい季節だったんです。暦の上では梅雨だけど、梅雨の雨って、降ってもシトシトなんですよ。9月の雨の方が強いんだよね。去年はそれに当たっちゃって、この時期にやり続けるのは、開催日程を長くできる以外にメリットがない、と思って。いい意味でこのTOKYO ISLANDというのは、発展途上期をみんなと一緒に歩んでいるフェスなんですよ。まさにフェスという名のドキュメンタリーそのものなんです。開催場所である海の森公園も、まだ開園前ということもあって、開催スケジュールを動かして検証するのも許されるだろうと思い、今回は6月に挑戦します。

──で、今年はオールナイト公演になって。

自分が大好きな『RISING SUN ROCK FESTIVAL』パターンっていうか。ライジングは初日が普通に終わって、2日目がオールナイトだけど、うちは逆で、初日にオールナイトをやる。

──悪天候だったこと以外の、去年やってみての反省点、要改善点はいかがでした?

まず前提として、一回開催してみなければわかんなかったことが、いっぱいあって。これはちゃんと言った方がいいと思うんだけど、ものすごく集客に苦労したんですよ。去年のあの、初回にしては素晴らしすぎるほど素晴らしい出演アーティスト・ラインナップで、あの人数はないです。すごく責任を感じました。あの恵まれたブッキングなのに、あの人数しか来なかったのは、知らない場所、行ったことがない場所って、これほど難しいってことなんだな、とすごく感じました。これは正直、今年も改善されていないです。なぜならば、行ったことがないから下見に行こうぜ、ということをできる場所じゃないから。

──ああ、開園前の公園だから。

そもそも今は、普通に徒歩で行ける道路事情ではないので。来年か再来年まで、公園としてオープンしないって聞いてるんですよ。そういう認知されていない場所でフェスをやることの難しさを、ものすごく感じた、というのがひとつ。あと、開催してみてわかったのが、キャンプフェスとかアウトドアフェスって、ある程度ハードルが高くても、それを楽しんでくれるんじゃないかな、って思ってたんですけど、みんなに「すごくハードなアウトドアフェスだ」と言われたんだよね。それは天候のこともあったけど、それ以外も……たとえば、バスとかクルマを下りてから、テントを張れるところまで歩くのが、すごくハードだと。500メートルぐらい坂を上るんですよ。

海の森公園からビル群が現れる

東京ドーム10個分の広大な土地〈 (c) TOKYO ISLAND All Rights Reserved. 撮影 : 釘野孝宏 〉

──僕も歩きましたけど。全然ハードじゃないですけど。

キャンプフェスに慣れてる人はそう思うけど、そうじゃない多くの人にとってはね。フジロックに「不自由を楽しむ」っていう有名な言葉があるけど、全然そういう感じじゃないんだな、と。今年はそこは改善します。クルマで会場中央部まで荷物を運び入れられるようにして、荷物を下ろしてから駐車場に行ってもらえるようにしたので。このフェスはフェスやアウトドアへの「入口」ですから。そういう存在でありたいしね。なので東京のど真ん中で冒険することもできるフェスだけど、同時に便利さをどんどん分かちあえるフェスにもしたいんです。

既存のアウトドアフェスではない、東京のアウトドアフェスとして作っていきたい

──今の話からもわかるように、既存のキャンプフェスと邦楽のロックフェスって、そもそも客層が違いますよね。

そうだね。ただ、どう思う?去年の『TOKYO ISLAND』にも、キャンプフェスに出ているミュージシャン、たとえばCaravanに出てもらったけど、じゃあそういうキャンプフェス・フレンドリーなアーティストだけを集めるイベントってこれ以上必要ですか? 僕は必要じゃないと思いました。そういうフェスはたくさんあるから。既存のアウトドアフェスではない、東京のアウトドアフェスとして作っていきたい、と考えた時のブッキングのありかた、その正解を出したいんですよね。今は、その挑戦の過程なのかな、と思っている。

──東京でやることによって、富士山周辺とか信州とかでやっている既存のキャンプフェスのお客をひっぱるぞ、という発想ではないと。

はい。このフェスのプランをみんなに説明したのは……去年もあちこちで話したんだけど、そもそものところにあるのは、僕が豊洲に5時間ぐらいいた時に、感じたことから始まっているんです。豊洲のららぽーと(総合商業施設)に、だだっ広い芝生の広場があるんですよ。7〜8年前の日曜日の午後に、そこにずっといて、ビールを飲みながら仕事をしていたんですね。そこにいるのって、東京のニューファミリー族で、30代半ばくらいの夫婦が、お子さんひとり、もしくはふたりと一緒に過ごしている。午前中からいて、サンシェードを立てて、お父さんはビールを飲んでいる。お母さんは、子供に本を読み聞かせしたり、おもちゃで遊ばせたりしている。2時間ぐらい経つと、ららぽーとのフードコートに行って、ごはんをテイクアウトして、みんなで食べる。午後は、いい調子になったお父さんが、子供と一緒にボールを蹴ったり、お母さんは文庫本を読んだりしている。そうやってあっという間に5時間ぐらい過ぎていて。僕は、東京のニューファミリーってこういう人たちなんだな、こういう人たちにフェスを味わってもらえれば、フェスにとっても音楽にとっても新しいマーケットができるんじゃないかな、と考えたんです。

──フェスという楽しみを知らない人たちも、知ったら通ってくれるんじゃないかと。

うん。これ、『VIVA LA ROCK』に端を発してもいるんですけど。『VIVA LA ROCK』って、さいたまスーパーアリーナに入るためにはチケットが必要だけど、タダで楽しめる野外エリアがあるじゃない?

──さいたまスーパーアリーナ前のけやき広場の、『VIVA LA GARDEN』というスペース。

あの入場無料エリアを作ってわかったんですけど、家族連れで、小さいお子さんが3〜4時間以上フェスに参加するのって、やっぱりきついんですよ。今はまだ子供が小さいからたまアリの中に入れない、とか、3年間『VIVA LA GARDEN』だけで楽しんで来たけど、やっと今年から子供と一緒にチケットを買いました、とか。それが小学校3〜4年生ぐらいからで、それより小さいお子さんの家庭は、フェスからはじき出されているわけだよね。『VIVA LA GARDEN』でしか楽しめない。その家族が楽しめるフェスを作る、というのは、新しいマーケットになるな、と思ったんです。お台場からクルマで15分という便利な場所で、お子さんが1日遊べるようなインフラを作って……「恐竜探検」とか「ワークショップ」とか「花火大会」とかを行って。お父さんもお母さんも「サウナ」や「ヨガ」や「グルメ」で遊べるし、音楽を楽しめる。そこにさらに、既存のフェスファンも巻き込めれば、東京ドーム10個分の広大なあのエリアで、新しい形の音楽フェスが成立するな、と考えたんです。

大人気だった恐竜ツアー

ペットと一緒に参加できる

10分以上の花火大会〈 (c) TOKYO ISLAND All Rights Reserved. 撮影 : 釘野孝宏 〉

3日目は天気に恵まれ朝ヨガを実施

──今あるフェスに来ない人と来れない人がいる、というのが大きいんですね。

そう。まだフェスに参加していない新しいお客さんが来てくれることを目指す、っていうのは間違ってないと思うんだけど、この発想をマスに届けて機能させていくのは、すごく難しいコンセプトなんだな、とも思う。プラス、海の森公園という場所が今は認知されていないことが、このフェスの大きな可能性と同じくらいの難点になっている。もう本当に可能性しかない、すばらしい絶景公園なんですけどね。だからね、さっきから難しい難しいってボヤいてばかりいるけど、これはとんでもなくやり甲斐があるってことなんですよ。

今年は雨、降らないです!

──あと、去年気になったのは、ステージが額縁の形になっていて、後方の壁がなくて吹き抜けだった。あれは今年もやるんですか?

額縁デザインの吹き抜けのステージ

やんない。あれは厳しかったです。ごめんなさい、アイディア重視過ぎました。10-FEETのPAをやっている、この業界では有名な方がいるんですよ。めちゃくちゃいい人で、誰よりも優しく声をかけてくれるし、誰よりもイベントを応援してくれるんですけど、その方から初めて言われたの。「鹿野さん、ほんとに言いにくいんだけど、このステージだけは来年改善してほしい。雨風が機材に当たりすぎる。バンドを大事にしている人が作るステージじゃないと思いました」と。あの人に言われるということは、相当なことなんだな、と思ったし、現実、あれだけ中断したりとか、マカロニえんぴつのように通常のライブができなくなったりしたので(急遽はっとりひとりの弾き語りライブに変更になった)。スカパラのライブが終わった後、楽器から滴る水滴を見た時に、「これは音楽フレンドリーじゃないステージなんだな」と。あの公園の景色を活かすために、背景を森にするために、ああいうステージにしたし、だったら額縁の形にしようって言ったのも僕なんだけど。ただ、やってみてわかったんだけど、雨が降らなくてもダメだと思った、あのステージは。風だけでも厳しい。ちなみに、ステージの場所も今年は変わります。

──あ、そうなんですね。それはなぜ?

詳しくは、今年のマップを見てほしいんだけど。この公園はまだ工事中だから、工事が進むにつれて、状態が変わるのね。去年はクルマが入れた場所に、今年は入れないとか。それに合わせて、レイアウトを変えました。

──ステージは、雨が降っても風が吹いても、去年のようなことにはならない?

絶対ならないし、あの………今年は雨、降らないです。

──(笑)。そんなのわからないでしょ。

絶対降らないです、雨対策はしてきてほしいけど(笑)。自分がオーガナイザーをやっていて、これまで三回台風にぶつかってきて、今年は時期までずらしたんだから。こう言うと責任感がない奴と思われそうだけど、もし今年、激しい悪天候になったら、僕はこのフェスから身を引くよ。そういう状況になったら、もう原因は自分にあるとしか思えないからね。これまでの三回、全部違うフェスで台風になって、相当自分の中で負い目はありますから。だから、降らないです!

──去年出てくれた出演者は、どんな反応でした?「雨風が大変だった」以外の声は?

これは雨の日もそうだし、天気がよかった3日目もそうだったんだけど、あの会場のシチュエーションに対しては、みんなおもしろがってくれた。こんな場所があることを知らなかった、こんなに便利でこんなに素敵な場所があるんだね、っていうことを、出演者全員が言ってくれて。いちばん名言を吐いてくれたのはスカパラの谷中(敦)で、出番が終わった直後、ズブ濡れになったバリトンサックスを、何枚ものバスタオルで巻きながら、「鹿野さん、これは本当に最高に壮大な実験だね!」って仰って、クルマに乗りこんで帰って行ったんだけど。「最高に壮大な実験」以上の誉め言葉はないなあ、と思った。大雨の中でライブをやった谷中もそうだったし、晴れている中でライブをやった田島貴男やスガシカオも、「可能性しか感じない」と。ただ、「可能性しか感じないくらい、人がいなかったね」とも言われたけど(笑)。みんな肯定的だった、都心から近くて便利で、日常がすぐそばにあるのに非日常極まりない場所である、ということに。ただ、一回あの場所に来ないとわかんないよね、それは。去年の参加者もみんな口々にそう言っていた。「これは来ればクセになるけど、来るまでまったくわからない」って。だから、この場所の魅力が認知されるのに何年かかるのか、というのが大きなテーマだよね。そこは東京都と共に頑張っていきたい。

初日の夜、天気が急変し大雨に 〈 (c) TOKYO ISLAND All Rights Reserved. 撮影 : 釘野孝宏 〉

2日目、雷警報のため一時中断、避雷針へお客様を誘導 〈 (c) TOKYO ISLAND All Rights Reserved. 撮影 : 釘野孝宏 〉

──普段は下見にも行けない場所だし。

だから、二回目の開催をする前に、元気いっぱい、景気がいいことばっかり言いたいんだけど、このフェスは定着するまで時間がかかる、というのは、はっきりしているので。一回来てしまえば、楽園だってことがわかるんだけど。このフェスがあること、この場所があることに気づかない人たちに、どこまで伝えられるか、そして体感してもらえるか、っていうプロモーションの難しさをずっと感じながら、やっているんですけどね。このインタヴューでそれが少しでも伝わったら幸いです。

音楽を好きじゃない人も、来てほしいと思っている

──キャンプをした参加者から、ここは改善をしてほしいという声が上がったりは?

全体に、今まで自分がやって来たフェスの中では、びっくりするくらい、参加者からのクレームが少なかった。それは参加者が少なかったからじゃなくて、台風の中で大変だったのに、みんな楽しんでくれたからだと思ってます。ただ、始めてみてわかった問題もあって……あそこ、埋立地じゃない? だから、あの広大なエリアで、水はけがいい場所と悪い場所があって、水はけが悪い場所が、いちばん音楽を感じやすい、テントを張れる場所だったのね。だから、テントを張りたい人がいちばん多かった場所で……これは僕らのミスで、事前に荒天の時に、あの場所にテントを張って、試していなかったんですよ。雨がシトシト降るぐらいのシュチュエーションしか体験していなくて、その結果、いくつかのテントが水没してしまって、中にはテントをそのまま放置して自分のクルマの中で寝た方もいて。もっとシビアに考えていれば、防げた、という反省がありました。

雨が降る中での開催

FOODエリア

──たとえば朝霧JAMとかみたいに、テントを全部無料にしてしまえば、管理もさして必要ないし、タダで張れるのが売りになるし、という考え方はダメ?

そうするのが、我々の運営的にもいちばんラクです。ただ、あそこでフェスをやるのって、ものすごくおカネがかかるんですよ。そのかかるおカネを考えた場合に、音楽フェスとしてのチケットの収入だけで、リクープしようとするのは、相当難しいのね。これは極論ですが、僕は『TOKYO ISLAND』って、音楽を好きじゃない人も、来てほしいと思っているんですよ。実際にはほとんどの人が音楽フェスとしてチケットを買ってくれているから、ここは僕の思惑が、うまくいってないところなんだけど。要は、その層以外の人たちに、伝わっても広がってもないんだろうね、僕らの工夫がまだ足りないがゆえに。

──だから音楽以外のアトラクションを多くしている?

そう。音楽を好きじゃない人が楽しめるように……恐竜探検があって、他のフェスのような1〜2分の花火じゃなくて、10分以上の花火大会があって、サウナがあって何十人も入れる。今年は30人サウナというのを導入するんですけど、そういうサウナに夜景を見ながら入れる、ビヤガーデンもある、今年は「肉の森」というバーベキューができる場所も作る。それを楽しむために、家族みんなで行こうじゃないか、と思われるフェスをやりたいんですよ。そこに至っていないのが、今のこのフェスの最大のジレンマなんだけど、それが実現できたら、音楽マーケットの中でお客を取り合うフェスでは、現実的になくなりますよね。そうじゃなくて、新しい層に音楽マーケットの中に入って来てもらう。音楽を好きじゃないけどフェスに来てくれる人がいたとして、でもそこには最高の音楽があるわけだから、音楽を好きになる可能性があるじゃない? そういうフェスにしたいんです。それが、2020年代以降に、新しいフェスを立ち上げる唯一の意味というか。その意味はここにしかない、と思って、だから始めたんですよね……僕は既存のキャンプフェス、全然嫌いじゃないですよ? 実際に参加するし、好きなんだけど、それとは違うフェスでありたい、と思っているだけで。……去年の『TOKYO ISLAND』、Caravanにも出てもらったし、SPECIAL OTHERSにも出てもらったのね。

──ああ、いわゆるキャンプフェスのキング。

久しぶりにご一緒して、いろんなことを話し合ったんだけど、やっぱり、キャンプフェスの顔みたいな存在になって、そのシーンだけで活動していくことの難しさもある、という話も訊いて。その意味で、既存のキャンプフェスとは違う『TOKYO ISLAND』に可能性を感じた、という話をしてくれて、「ああ、ご理解いただき嬉しい」と。それもまだ、僕らとしては形にできてはいないんだけど、目指している方向は間違ってないんだな、ということを確認できたんですよ。ただ、何度も言うけど、やっぱり難しいし、時間がかかるね、それを浸透させるのは。全然あきらめる気はないけど。

お台場からクルマで15分弱の非日常

──でも確かに、既存のアウトドアフェスだと、豊洲で休日を過ごしている家族が気軽に来るにはハードルが高いですよね。

と思うんですよ。

──キャンプフェスだけど泊まらなくてもいい、シャトルバスに乗れば15分弱でお台場の駅まで帰れる、という『TOKYO ISLAND』の気軽さが──

お台場からすぐ、非日常の景色に出会える

緑あふれる視界の先にビル群が見える不思議な場所 〈 (c) TOKYO ISLAND All Rights Reserved. 撮影 : 釘野孝宏 〉

サウナから夜景が一望できる

そう、もっと知られるようにしたいんだけどね。音楽フェスって、屋内フェスと野外フェスがあるじゃないですか。自分は両方ともやってきて、そのふたつは180度違うものだと思っていて。屋内は便利だし、音響や照明が100%機能するから、最高の音楽を提供する空間でなければ、やる資格がないと思っているんですよ。一方で、野外フェスって、音量制限はあるものが多いし(※TOKYO ISLANDは音量制限はない)、音は風で流されるし、昼間は照明も効かない。だから、音楽にとってはすごく難しい環境であるにもかかわらず、やっぱりフェスは野外だ、そこに魅力があるんだ、とも思える。そこに幻想があったり、ロマンがあったり、そこで1日過ごすことが楽しいと思う人たちがいるから。自分が知っている曲、自分が愛しているアーティストが、その野外フェスの非日常と融合されることで、思い出が作れるから。という意味で、お台場からクルマで15分で、東京湾の全景、ディズニーリゾートからレインボーブリッジ、羽田空港まで見える、晴れていたら渋谷や新宿の夜景まで見える場所で行われるフェス。そこで音楽を聴けて、おいしいごはんとおいしいお酒があって、仲間や家族が喜ぶアトラクションが複数あるフェス。というのは、今、他にないと思うし、これから先もないんじゃないかと思う。そういう意味ではワン&オンリーであり、極めて敷居が低い、非日常を味わえる新しい体験型フェスだと思うんです。だから、気軽に一回体験してもらいたいな、と、切に願っています。

2023年6月10日(土)11日(日) 海の森公園 森づくりエリアで今年も開催決定!

PRESENT

【TOKYO ISLAND 2023 オフィシャルグッズ】ネイティブ柄タオルポンチョを3名様にプレゼント!

※転載禁止

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