イラスト:河井克夫
9月2日(水)18:30 桑田佳祐 @ Kアリーナ横浜
ニューシングル『人誑し/ひとたらし』を携えての『桑田佳祐 夏祭りツアー2026』の中の、Kアリーナ横浜2デイズの1日目。「夏祭り」と言いつつ、このツアー、年末の追加公演=クロコくんホール(日本ガイシホール)×2→大阪城ホール×2→横浜アリーナ×3まで続くので、ネタバレは自粛します。ステージセットや演出は、歴代の桑田佳祐のライブの中では、わりとシンプルな方だと思った、というくらいは、書いてもいいか。
それにしても。『人誑し/ひとたらし』収録の曲は、生で聴けるのは初めてだから、そりゃあうれしいですよね。で、昔の、ソロ初期の頃の懐かしい曲たちも、当然うれしいですよね。というのに加えて、その間の時期の、各アルバムの各曲も、いちいちうれしいのだ。イントロの度に「ああっ!」となるのだ。
サザンと違って、桑田のソロって、これまでオリジナルのフルアルバムは、5枚しか出ていない。1枚目の『Keisuke Kuwata』を僕が買ったのが大学2年の時だから、1988年、じゃあ38年で5枚ということか。まあオリジナル・アルバムには入っていないシングルもあるけど、それを含めても、この名曲の数と、それがライブで次から次へと出て来る感じ、すごい。そうか、これ、つい最近の曲だと思ってたけど、考えたらもう10年近く前なんだな、とか、聴きながらいろいろ思いました。
#桑田佳祐 #夏祭りツアー2026🏮
《 2026.9.2 @ Kアリーナ横浜 》神奈川公演初日が無事に終演いたしました🌉
“Kアリーナ横浜”での初ステージ🕺
そして今ツアー最大キャパシティの会場でした🏟️✨皆様からの大きなご声援と拍手が会場中に響き渡り、ボルテージも最高潮に!😳… pic.twitter.com/dnvQR2AlcW
— サザンオールスターズ official (@sasfannet) September 2, 2026
9月3日(木)19:00 plenty @ LIQUIDROOM
再始動ツアー『plenty re:birthツアー2026“いま終わりの先へ”』の初日。なので当然ネタバレできませんが、7月7日にLINE CUBE SHIBUYAで復活ワンマン、その後RISING SUN ROCK FESTIVAL→WILD BUNCH FEST.→SWEET LOVE SHOWER、と、4本のステージを経て来たせいか、初日とは思えないくらい、あと新編成とは思えないくらい(今回の再始動からドラムに古市健太が加入した)、仕上がっていた。
で、それ、特に、古市健太がいいからではないか、と思った。このバンド以外でもライブを観たことがあるが(DOGADOGAとか、のん&the tears of knightとか)、いつも「これ、歌う人も一緒に演奏する人も、やりやすいだろうなあ」と思わせる、シンプルかつ豊かなドラムを叩く人なので。
あと、LINE CUBE SHIBUYAの時もそうだったけど、MCの時の江沼郁弥が、一切取り繕っていなくて、素がダダ漏れな感じも、とてもいい。解散前からそうだったかもしれないが、それに拍車がかかっている気がする。
このツアーは、2017年の解散ツアーと全部同じ会場で組んだ、なくなってしまった会場は一カ所もなかった──と、江沼、感慨深そう。そうか、じゃあ、ファイナルの追加公演=10月24日(土)のZepp Haneda(TOKYO)だけが、2017年のツアーとは違うのか。2017年の時のファイナルは、改修工事のため現在クローズになっている、日比谷野外大音楽堂だったので。で、Zepp Hanedaは、まだなかったので(2020年7月オープン)。
「plenty re:birthツアー2026
"いま終わりの先へ”」
初日 9月3日(木)
恵比寿 LIQUIDROOM公演お越しいただいた皆さま
ありがとうございました!ここから全国回っていきます!
▶︎next live
9月5日(土) 仙台 darwin
[🎫info.]https://t.co/49v7GtBkzjphoto by @_____mm30 pic.twitter.com/HR0L6fjdc5
— plenty_official (@_plentyofficial) September 3, 2026
9月4日(金)19:00 Base Ball Bear ゲスト:岡村靖幸、RHYMESTER、accobin(福岡晃子)、Ryohu、valknee @ LINE CUBE SHIBUYA
かつて日比谷野外大音楽堂で行っていたシリーズ・ライブ『HIBIYA NONFICTION』を、会場をLINE CUBE SHIBUYAに移して『SHIBUYA NONFICTION』として始めてから3回目。過去2回はワンマンだったが、今回は、日比谷野音の頃と同じように、多数のゲストを迎えての開催である。結成25周年でデビュー20周年を記念しての活動の一環、ということですね。
1曲目「17才」から10曲目「真夏の条件」まで、3人でがっちり演奏してから、11曲目からゲストタイムへ。valkneeと「生活PRISM」、Ryohuと「ido」、Ryohu&acoobin(福岡晃子)と「クチビル・ディテクティヴ」、RHYMESTERと「The Cut」、そして岡村靖幸と「愛はおしゃれじゃない」。なんちゅう豪華さ。Ryohu、acoobin、RHYMESTER、valkneeは、『HIBIYA NONFICTION』の頃も出演したことがあったが、岡村靖幸は初めてだし。「岡村靖幸w小出祐介」の「愛はおしゃれじゃない」がリリースされてから、12年経っているし。
というわけで、もう死ぬほど盛り上がったのだが、1曲目から11曲目までの3人ゾーンのかっこよさも、目を見張るものがあったことは、ちゃんと書いておきたい。いい3ピースだなあ、と、観るたびに思う。
\SHIBUYA NONFICTION Ⅲありがとうございました/
Base Ball Bearにゆかりの深い豪華なアーティストの方々をお迎えしました!
いかがでしたか?ご出演いただいたゲストの皆さま、お越しいただいた皆さま、ありがとうございました!… pic.twitter.com/a2USrtzbHn
— BaseBallBearOfficial (@BBB_Staff) September 4, 2026
9月9日(水)18:30 全日本プロレス @ 品川プリンスホテル ステラボール
「第13回王道トーナメント【開幕戦・1回戦】」の日で、全6試合のうち後半の3試合が、その「1回戦」。16人が出場しており、3回戦が準決勝で、4回戦が決勝になる。この日の1回戦の結果は以下。名前の横の◯×が勝敗です。
×鈴木秀樹vsティモシー・サッチャー◯
◯宮原健斗vs小河彪×
◯潮﨑豪vs綾部蓮×
鈴木秀樹とティモシー・サッチャーは、かつてプロレスリング・ノアで同じユニット「REAL」で共闘していた仲で、ファイトスタイルも同じキャッチ・アズ・キャッチ・キャン(ご存じない方は調べてください)で、サッチャーが秀樹を尊敬している、という関係性。サッチャーが全日本プロレスに参戦したのは、この日が初めてである。攻守が交代しまくるスリリングな闘いの末に、サッチャーが秀樹の逆さ押さえ込みを返し、次の瞬間に脇固めを極めて、ギブアップを取った。
宮原健斗は、大会前の記者会見の時、「誰だおまえ。21歳?デビュー1年?この俺にこんな、どこの馬の骨かもわからないような奴を、1回戦でよく当ててくれたな。1分で終わらせます」などと、小河彪をさんざんコケにし、怒った彪が退席時に健斗に得意技のジャイアントスイングを食らわせる、という前フリあり。
要は、キャリアも格も実力も、あきらかに差がある者同士の闘いだったわけで、健斗が勝ったが、小河彪、大健闘。1分どころか10分54秒かかった。勝負がついたあと、健斗は小河彪をの腕を掲げ、彼を称えた。
潮﨑豪と綾部蓮は、第2回(2014年)と第11回(2024年)の優勝者同士の対決で、潮崎は11年ぶり4度目、綾部は5年連続5度目のエントリー。ここは綾部が勝つ、と僕は読んでいたが、外れた。攻め込まれてボロボロになった末に潮﨑が勝ち、この日の締めのマイク・パフォーマンスを行った。
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「第13回 王道トーナメント」【開幕戦・1回戦】9.9品川大会へのご来場、全日本プロレスTVご視聴ありがとうございました。
\メインイベントで潮﨑豪が綾部蓮とのシングル初対決を制す!
宮原健斗、ティモシー・サッチャーが2回戦進出を決める!#ajpw #王道T2026 #ajpwtv pic.twitter.com/Oq2LwfMZJn
— 全日本プロレス/alljapan (@alljapan_pw) September 9, 2026
9月10日(木)14:30 『コントと音楽 Vol.7 「今宵、丸の内で」』@ 丸の内COTTON CLUB
ほぼ毎年、この時期に、演出・脚本・選曲=飯塚健/音楽=海田庄吾/プロデュース=鈴木大介(COTTON CLUB)によって、COTTON CLUBで開催されている『コントと音楽』の7回目。役者たちは、フロア中央に作られた小さなステージで芝居をし、本来のステージにはバンド(ドラム椎野恭一、サックス西口明宏、ベース高橋睦、ピアノ別所和洋)が待機していて、一幕終わると役者たちがそちらに移動して1曲歌い、第二幕が始まり、終わるとまた1曲歌い──という構成になっている。タイトルの「コント」というのは、日本で言うところの「コント」ではなくて、フランス語での「寸劇」という意味合い。今年は9月4日(金)から13日(日)までの間に、15公演が行われた。
この公演は、パンフレットとドリンク&料理のメニューを兼ねた冊子が、観客全員に配られる。去年、それに載る出演者やスタッフの座談会をテキストにする、という仕事をして (≫兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第192回[2025年8月後半・サマソニ2日目、MONSTER baSH×2日、『コントと音楽 vol.6』、GRAPEVINEの日比谷野音、の5本を観ました]編)、今年もオファーをいただいた。という縁で、開演前日にゲネプロを一回、この日に本番を一回、観ることができた。
今年の出演者は、柄本時生、西野七瀬、鈴木杏樹、足立梨花、山中聡の5人。それぞれ独立した話でありながらもひとつにつながっている、30分ぐらいの寸劇が3本で、1本終わるごとに歌が入る。1曲目は西野七瀬と鈴木杏樹がYUKIの「JOY」、2曲目は柄本時生と山中聡がOriginal Loveの「接吻」、3曲目は西野七瀬と足立梨花がヒグチアイの「東京にて」、そして最後に全員で西城秀樹の「走れ正直者」を歌った。
で。さっき「役者たちはフロア中央に作られた小さなステージで芝居をし」と書いたが、今年は違った。場内は満席だが、フロアのまんなかのテーブルだけが空いていて、俳優たちは、そこと、店全体を使って芝居をするのである。「コットンクラブに来た客と、コットンクラブの従業員」の役で。
なので、役者たちが店のあちこちを移動するし、山中聡は隣の客に話しかけたりするという、客席とステージ、観る側と観られる側の敷居をなくした状態の、かなり前代未聞の芝居なのだった。ストーリー自体もおもしろかったし、歌も良かったんだけど(特にヒグチアイの「東京」を選んだのは秀逸だった)、まず何よりもその試み自体にワクワクドキドキした。「観た」というより「体験した」感じで。
🌃 #コントと音楽 𝐯𝐨𝐥.𝟕「今宵、丸の内で」
\全15公演、無事終演!/
昨日、無事千秋楽を迎えました。
終演後に飯塚健監督・キャスト・バンドメンバーで📸ご来場いただいた皆さま
本当にありがとうございました!またいつか、丸の内で🌃#柄本時生 #西野七瀬 #鈴木杏樹 #足立梨花 #山中聡 pic.twitter.com/1mQgJnPb5p
— コントと音楽【公式】 (@conte_to_ongaku) September 14, 2026
9月11日(金)19:00 Hammer Head Shark @ 渋谷CLUB QUATTRO
まだ新人バンドよね、もう渋谷クラブクアトロでワンマン?と思いつつ観に行ったら、みっちり埋まっていてびっくりした。で、観たのが初めてだったもんで、このバンドのライブ自体にも、びっくりした。
楽曲が「フォーク寸前」と「爆音オルタナ」を行き来しっぱなし。轟音でありながら、歌詞とメロディははっきりと耳に飛び込んでくるし。歌っている内容も歌いっぷりもステージの照明も暗くて、オーディエンスみんなシーンとしながら聴いていて、曲が終わっても一切拍手が起きないまま、ライブが進んでいくし。
なんなんだ、この空間。どうなってんだ、この時間。と思いながら観ていたら、いつの間にか自分も没入していた。で、中盤あたりから、ステージ上の4人のパフォーマンスの熱がジワジワと上がって、それがオーディエンスに伝播して、本編の後半では曲が終わる度に拍手と歓声が飛び交う状態になる。で、アンコールでさらにそうなる。すごいかも、このバンド。
アンコールを入れて、全部で24曲ぐらいで2時間半、という尺だったこと、それをダレたりテンションが途切れたりする瞬間なしで走り通したことも、まだファースト・アルバムから1年ちょっとのバンドだと思うと、すごいかもしれない。
2026.9.11(fri.)
渋谷CLUB QUATTROHammer Head Shark pre.
「 Only my Void 」みんなに会えて本当にうれしかったです。
来てくれてありがとう!2nd EP 「a i r」が完成したらまたツアーが始まります、つづく🌠 pic.twitter.com/zhXL3tBB0T
— Hammer Head Shark (@h_h_s_band) September 12, 2026
9月13日(日)11:45 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026の2日目 @ 蘇我スポーツ公園
この日観たのは以下。全部観たのも一部観たのも含みます。
宮本浩次→MONGOL800→クリープハイプ→[Alexandros]→マカロニえんぴつ→BUMP OF CHICKEN→サバシスター→Age Factory
にしても、宮本浩次。今年は各地の夏フェスに出ているが、行く先々で、セットリストに「凡人-散歩き-」を入れているのがすごい。エレファントカシマシの4作目のアルバム『生活』の収録曲である。さっきまで腕を振り上げて一緒に歌っていたオーディエンスが、この曲になると、どうリアクションすればいいのかわからなくて固まっているさまが、なんだかとてもいい。8月23日の『MONSTER baSH』で観た時もそうだった(≫『MONSTER baSH 2026』<8月23日/2日目レポート> 四国への愛と盟友の絆が讃岐の地に紡ぐ、情熱と興奮のステージ)。
で、この日は、わりと前の方まで行って観たら、まわりが若い人だらけで、やっぱりみんな固まっていたのだが、終わった直後や、終演後の帰り道で、周囲から何度も「いやあ、宮本すごかった」とか、「今日の俺のベストアクトは宮本とNELKE」とかいう声がきこえてきて、それもうれしかったです、何か。
あと、宮本のバンド、この日のギターは名越由貴夫ではなく、The Birthdayのフジイケンジだった。エレファントカシマシのツアーに参加して以来、14年ぶりだったそうです。その時も観ました。で、そのちょっと前に、The Birthdayのライブだったっけ、斉藤和義のライブだったっけ、そのどっちかで、ほかのメンバーに「今度エレファントカシマシのサポートやるんだって?」と、きかれていたのを憶えています。
【ROCK IN JAPAN FES. 2026】
📺 <DAY2ダイジェスト映像公開!◤ 9/13〈DAY2〉◢https://t.co/6dpjev0pOj
※一部アーティストのみまた、11月にはJフェスOFFICIALチャンネルにてROCK IN JAPAN特番の配信が決定!
圧巻のライブ映像を5日間にわたってお送りします🔥▼ROCK IN… pic.twitter.com/BrxDRGoyiS
— JフェスOFFICIAL|ROCK IN JAPAN FES. 2026開催 (@rockinon_fes) September 14, 2026
9月14日(月)19:00 COPY CRUSADERS(ゲスト:高橋瞳)、ONIGAWARA @ 新宿ロフト
「真剣に楽しむBEAT CRUSADERSのコピーバンド」というコンセプトのCOPY CRUSADERS(ボーカル&ギターのヒダカトオルだけ本物)の、三度目のライブ。このライブのことも、それ以外のことも、ぴあ音楽の連載『思い出話を始めたらおしまい』の、第三十回に書きました。前編が主にそれ以外のことで、後編が主にこの日のライブのことです。
前編:第三十話:BEAT CRUSADERSとCOPY CRUSADERS(前編)
後編:第三十話:BEAT CRUSADERSとCOPY CRUSADERS(後編)
SHINJUKU LOFT 50th ANNIVERSARY
COPY CRUSADERS × ONIGAWARA
ありがとうございました!!!
もうすごい日になったと思います🔥
COPY CRUSADERSはコピバン史上初の日本武道館を目指すので、皆さん一緒によろしくお願いします!!! pic.twitter.com/cxMYutb3Sm
— COPY CRUSADERS (@copycrusaders) September 14, 2026






