FLOW、「アニメ縛り」で敢行中の史上最大規模のワールドツアー、日本凱旋公演がスタート!KOHSHI、KEIGO、TAKEにFLOWの「今」を訊く

インタビュー | 2025.02.21 19:00

まずはYouTubeのFLOWチャンネルで、「FLOW WORLD TOUR "ANIME SHIBARI 2024-2025"」のドキュメンタリーを見てほしい。FLOWがいかに世界中で愛され、日本のアニメや漫画のカルチャーが愛されているかが一目瞭然。どこへ行っても客席はパンパンで観客は熱狂、とんでもない盛り上がりに驚く人も多いはずだ。
FLOWは現在、ジャパンツアーの真っ最中。3月のアジア編を挟みつつ、4月25,26日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でジャパンツアーを打ち上げ、その後はワールドツアーの東南アジア編へ突入。4月からテレビ朝日系全国24局ネット“IMAnimation”枠・BS朝日で放送が決定しているTVアニメ『片田舎のおっさん、剣聖になる』のEDテーマ「Alright!!!」を担当することも決まった。6月14,15日には主催フェス〈FLOW THE FESTIVAL 2025〉も開催される。怒涛の快進撃を続けるFLOWの「今」について、KOHSHI、KEIGO、TAKEに話を聞こう。
──KOHSHIさんの編集したツアードキュメンタリー、最高です。映像作品にして売りたいくらいのクオリティ。
KOHSHI(Vo)ありがとうございます。バス移動の間はずっと編集してました。しかも日本語に英語の翻訳もつけて。ライブして動画撮って編集して、いつ休んでたんだろう?まぁ、好きでやってただけなんですけどね。
──あれを見ると、過酷で、でも楽しいワールドツアーのすべてがわかる。
KOHSHI日本のファンからの反響が結構あって、作って良かったなと思いました。海外に行く度に「前回どうだったっけ?」みたいな話を毎回するんで、答え合わせもできるから、そういう記録でもありますね。

本当に楽しんでるっていうのを体全体で表現してくれるのが海外のお客さん(KEIGO)

──まだ見てない方は必見です。海外ならではのトラブルも満載ですけど、KEIGOさん、一番思い出に残るトラブルは?
KEIGO(Vo)選びがたいですね(笑)。海外で起こるトラブルが全部起きたんじゃないか?ぐらい起きたんで、特に北米は。あの1か月は忘れられないです。
TAKE(Gt)バスはパンクするし、雨漏りするし、トイレから逆噴射するし、運転手はパスポート持ってないし(笑)。逆にヨーロッパが何もなさすぎて物足りないぐらい。順番が逆だったら、マジで北米でキレてたかもしれない(笑)。北米からだったから「これが普通なのかな」みたいな、「他のバンドからもそんな話を聞くしな」と思ったんですけど、ヨーロッパはマジ快適でした。
──TAKEさんにもう一問。一番おいしかった食べ物。
TAKEスペインに初めて行ったんですけど、現地のパエリアはやっぱりおいしかったっすね。アメリカは基本バーガー、ピザ、ポテトなんで、ヨーロッパの食は色々楽しめました。一番好きなのは、ドイツのカリーヴルスト。現地のB級グルメみたいな、ソーセージにカレーのソースをかけただけなんですけど、あれはマジでビールに合って最高でした。さすがビールの名産地。あと、スイスでスタッフさんが食べてたチーズフォンデュが、パンとちょっとしたブロッコリーみたいなものしか付いてないのに5000円してましたね。さすが円安だと思いました(笑)。
──身に沁みますね(笑)。日本からあっちに行くと。
TAKEもう日本に帰ってきたら全部安いし、うまいし、サービスもいいし、そりゃ海外の人たちもみんな来ますよ。渋谷とかも、海外の人のほうが多いですからね。なので、世界から見る日本、日本から見る世界がわかったのがすごく良かったなと思います。

──KEIGOさん、一番印象に残るオーディエンスは。
KEIGO全部ですね。自分をすごく表現してくれるので、本当に楽しんでるっていうのを体全体で表現してくれるのが海外のお客さんだなと、改めて思いました。アメリカは今までにもいろんな都市でやらせてもらってる経験があったんですけど、ヨーロッパはフランスとドイツしか行ったことがなくて、ドイツも大都市は行ったことがなかったんですよ。だから今回ヨーロッパをぐるっと回れて、スペイン、オランダ、ドイツも3か所ぐらいやらせてもらって、ロンドンにも行けて、すごい楽しかったです。お客さんの反応も含めて。
──日本語で一緒に歌いますからね。びっくりですよ。
KEIGOどこもすごいノリの中にも、例えばパリのお客さんは(曲を)本当に知ってるなみたいな、ちょっとした違いも見えたりとか。アメリカでも、ニューヨークと郊外の都市ではノリが若干違ったりとか、そんな違いも今回は感じられて面白かったですね。やっぱりツアーっていろんなことを感じれるんだなと思いました。

日本のカルチャーが世界でとても愛されていることを肌で感じて誇らしく思えた(TAKE)

──TAKEさん。もしも住むとしたらどこですか。
TAKEあー、住むとしたらどこも良かったな。北米もヨーロッパも、南米も良かったですけど、やっぱり日本かな(笑)。トイレが綺麗だし、紙は柔らかいし。
──大事ですね(笑)。そういうディテール。
TAKE海外って、外を歩いてて催した時に、日本だったらコンビニ入ったり、デパートでお借りしたりできるじゃないですか。マジでないんですよ。一回、ブラジルのサンパウロでランニングしてる時に催しちゃって、もう無理だと思って近くのレストランに駆け込んで。ポルトガル語で「トイレ貸してください」だけは覚えてたんで、バーニョなんとかって言うんですけど、それでお借りして事なきを得たことがありました。公園に公衆トイレがあるとか、日本だけなんですよ。トイレがあると犯罪の温床になっちゃうらしくて。そういうカルチャーの違いみたいなものは感じますよね。
──なるほど。ためになる。
TAKE汚い話ですいません。
──いやいや(笑)。めちゃくちゃ大事な話です。
TAKEでもやっぱりね、北米とヨーロッパと南米を回らせていただいて、改めて日本のカルチャー、アニメ、漫画、ゲームが世界でとても愛されているっていうことを、現地にいてすごい実感しましたよね。例えば北米のテキサスの、現地のしまむらみたいなスーパーに行くと、衣類コーナーに普通に「ONE PIECE」がいるし、「ドラゴンボール」がいるし、「NARUTO-ナルト-」がいるし、日常に溶け込んでるレベルなんですよね。もはやサブカルチャーではなく、世界でメインカルチャーになってる、それは日本人として誇らしいし、我々もアニメに関わらせていただいて、海外にも行かせていただいたっていうところで、それをすごく肌で感じて誇らしく思えたなというところでした。
──素晴らしい。
TAKE駅のキヨスクみたいなところに、日本の漫画が普通にあるんですよ。現地語に翻訳されて。カナダでは自販機で漫画を売ってるところがあったり、それぐらい世界の生活の中に日本のカルチャーが根付いているっていうのは、日本にだけいるとなかなか気づかないですよね。だからみんな日本に来た時に、秋葉原に行ってTシャツ買ったり、フィギュア買ったり、グッズ買ったりっていうところは、もう全然当たり前に想像ができるんですよね。
──それ、一番大きい収穫かもしれないですね。ワールドツアーで得た。
TAKE特にコロナ禍で、みんなステイホームで時間があったじゃないですか。たぶんストリーミングで過去の名作を見返したんだと思うんですよ。それで、アフターコロナでまた国境が開いた時に、ワールドツアーに行けたタイミングがバッチリだったなと思っていて。そこで「NARUTO-ナルト-」知ってます、「コードギアス」知ってますっていうことで、非常に盛り上がっていただけのかなと思います。

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