『神様は僕達と指切りなんてしないぜ』リリース以降のバンドの変化とは
──昨年9月のミニアルバム『神様は僕達と指切りなんてしないぜ』以降、1月に「ラブソング」、2月19日(水)にゲリラリリースした「右手」と新曲を連続リリース。『神様は僕達と指切りなんてしないぜ』でバンドのキャパシティをグッと広げた感もあって、楽曲からバンドの状態の良さも感じますが。『神様は~』を完成させてからの変化ってありました?
フルギヤライブバンドにシフトして、まだ言っちゃえばそんなに経ってないので。ライブを意識した曲を広げながら、昔からペルシカリアが好きだったお客さんを置いていかないような曲も作ってという風に感じてます、最近は。
フルギヤ
矢口まぁまぁ、でもそうだね。
──資料にも、矢口くんがこれまで自分たちがやってきたことや、ペルシカリアらしさみたいなところを意識してるとありますが。表現としてはすごく広がってる印象があります。
矢口広がってもきたんですけど、逆に自分だけの世界に閉じこもってた時期に書いた曲が羨ましくなったりもします(笑)。だから、また一人にならなきゃいけないのかな?っていうのも思ったりしていて。フルギヤが言ったみたいな、昔好きだった人はいまよりネガティブで根暗みたいなイメージで、そうなろうとしている自分もすごくいるなって思います。昔と現在とで、見えてる世界の色が明らかに違うのは結構、感じてるので。


中村俺の個人的な感覚では入りたての時とか、「これからペルシカリアがどうなるのか?」とか、「どうしていくべきか?」って正直、全く分からなかったんだけど。見えてる世界が広がったことで、逆に自分たちの向く方向が絞られてきたというか、道が見えてきてるみたいな感覚に変わってきていて。いま、向くべき方向は定まってきてるのかな?って感覚はありますね。
中村達也
矢口そうなんだ。良かった、メンバーが見出してくれてて(笑)。僕はやりたいこと、歌いたいことがボロッと形になって出てきて、それを歌ってきただけだから。メンバーが行くべき方向が見えてるなら、それでいいかな。
中垣僕は『神様は僕達と指切りなんてしないぜ』に結構、いろんなものを詰め込めたし、いろんな引き出しを出せた感があって。その中からどうしていくか?とか、『神様は~』で出来なかったことを突き詰めたりっていう作業が、「ラブソング」や「右手」には多かったかな? と思ったし。『神様は~』で得た経験だったり作り方を、例えば「右手」でどんどんセクションが変わっていく感じに活かしたり。色々挑戦出来ている最中なのかな?っていうのは思います。
──うん。そこで新しい挑戦が出来てるけど、芯や軸の部分はブレずに出来てるのも、『神様は~』が出来たおかげだろうし。メンバーがバンドをしっかり理解して、方向性を見出してくれてという心強さがあったら、矢口くんものびのびと曲作り出来ますよね?
矢口そうですね、ホント。今年はライブを100本やるって決めてるんで。それと並行して制作もして、みんなクタクタではあるんですけど(笑)。メンバーが方向性見えてるって言ったように、「この4人で、ペルシカリアでなにをしたいか?」っていうのが見えてきたタイミングだとは思うので。「ラブソング」や「右手」に相当出てると思うんですけど、俺が曲を持ってきて、「こうして欲しい」って提案する要望に沿って、4人で一緒に曲を作っていくっていうのがいままで以上に出来ると思うし。頭の中でボヤッとあるものを形にしてくれるだろうなっていう期待もあって、ここからの制作もすごく楽しみです。