東京で結成して4年、ライブのペースは年間100本。コロナ禍にあっても活動ペースをほぼ緩めず、2021年4月14日に2作目のミニアルバム『箒星、残像を探して』をリリース、全国ツアーを行う(東京はツアー初日の下北沢シェルターと中盤の渋谷CLUB CRAWLとファイナルの渋谷TSUTAYA O-CRESTの3本)。そして、11月3日リリースのニュー・シングル『Hello,Good-bye』を携えて東名阪ツアーをスタート、11月24日(水)に渋谷O-WESTでファイナルを迎えるOrganic Call。
平田真也(Vo/Gt)、カワカミトモキ(Gt)、植木貴士(Ba)、きっつー(Dr)の4人編成。オーソドックスなギター・バンドの王道を行くサウンド・プロダクト、でありながら、「よくあるやつ」という呼び方ではまったく収まらない、強さ、逞しさ、凛々しさで聴き手を魅了するバンドである。特に、無骨さすら感じる平田真也の歌いっぷりと、繊細かつカラフルなカワカミトモキのギター・プレイは、いつ大化けしてもおかしくない可能性を秘めている。すでに注目されているバンドなので、これまでもあちこちのウェブにインタビュー等の記事は出ているが、DI:GA ONLINEには初登場なので、バンドの基本的な成り立ちや姿勢から、『Hello,Good-bye』と11月の東名阪ツアーまでについて訊いた。平田真也とカワカミトモキが答えてくれた。
平田真也(Vo/Gt)、カワカミトモキ(Gt)、植木貴士(Ba)、きっつー(Dr)の4人編成。オーソドックスなギター・バンドの王道を行くサウンド・プロダクト、でありながら、「よくあるやつ」という呼び方ではまったく収まらない、強さ、逞しさ、凛々しさで聴き手を魅了するバンドである。特に、無骨さすら感じる平田真也の歌いっぷりと、繊細かつカラフルなカワカミトモキのギター・プレイは、いつ大化けしてもおかしくない可能性を秘めている。すでに注目されているバンドなので、これまでもあちこちのウェブにインタビュー等の記事は出ているが、DI:GA ONLINEには初登場なので、バンドの基本的な成り立ちや姿勢から、『Hello,Good-bye』と11月の東名阪ツアーまでについて訊いた。平田真也とカワカミトモキが答えてくれた。
メン募サイトで出会うのは、普通はありえないでしょうね(カワカミ)
──平田さんは、このバンドをやるまで、曲を書いたことがなかったそうですが。
平田真也(Vo/Gt)はい。僕は青森が地元で、大学で千葉県に出て来て、友達とバンドをやってみたんですけど、そんなにうまくいかず。そのバンドで曲を作り始めたんですけど、本格的になったのは、Organic Callからです。
──カワカミさんは、このバンド以前は?
カワカミトモキ(Gt)今のドラムは、前のバンドから一緒なんですけど。僕は大阪でバンドをやっていて、ボーカルとふたりで東京に……来る前からドラムとベースを探しておいて、東京でバンドを始めるんですが。そのバンドが1年半ぐらいで解散して、メンバーを探している時に、出会った、という。
──メンバー募集サイトで、なんですよね。
カワカミはい。普通はありえないでしょうね。
平田レアですよね。
──だって今は、メン募サイトで探すのって多いんじゃないですか?
カワカミいや、レアだと思いますよ。
平田今のベースは、下北沢ReGのスタッフの紹介で入ったんですけど。それまでは、ベース、メン募サイトで探して3~4人会ってみたんですけど。曲を渡しても全然コピーしてくれない人とか、二日酔いで全然弾けない人とか…。
──ああ、本気じゃない人が多いんですね。
カワカミ本気でこの人とやっていきたい、っていう人に出会えることは、めったにないんじゃないですかね。ツイッターはTLを遡れば、どういう趣味なのかとか、わかるじゃないですか。でもメン募サイトだと、相手の素性がほぼわからないので。一回会うしかないんですよ。ですけど──。
平田会った瞬間にわかるもんね、「ダメだ」って。でも一緒に1時間スタジオに入らなきゃいけない。その中で、かなり少ない確率で、ちゃんとバンドをやりたい人に出会えた。で、ベースは、その頃はまだ自分のバンドがあったから、サポートでお願いして。サポートなのに、月10本ぐらいライブを入れて──。
カワカミ遠征も連れ回してね。
──組んでいきなり、そんなにライブを入れられるもの?
平田もともとドラムが、自分でサーキット・イベントをやっていたり──。
カワカミ渋谷のCLUB CRAWLで働いていて、ブッキングをやっていたんです。だから人脈も広いし、ノウハウもわかっているので。
平田俺はすごくバンドをやりたいと思っていたけど、東京のライブハウスに出たことないし、ツアーとかも、どうやっていいのかわからなかったんですけど──。
カワカミ僕らは下北でよくやっていて、前のバンドからお世話になっているライブハウスも多いし、ドラムのブッキングで地方も行けるし。始めやすかったかなとは思います。
──バンド活動のノウハウがある2人と、曲を書けるひとり、利害が一致したんですね。
平田ラッキー! と思いました。ちゃんとギター弾けてちゃんとドラム叩ける、しかももうライブハウスに出ている。今思えば、もう少し若いメンバーを捕まえればよかったな、というのはありますけど。
カワカミ(笑)。まあね。
平田でも、曲を僕が書いたのは、ネット上で顔も知らないまま、「曲を送ってほしい」と言われて。ふるいにかけられたんだと思うんですけど(笑)。で、弾き語りでボイスメモで録って、送った2曲のうちの1曲が、最初にMVを作った「さよならユートピア」なんです。
──曲って、そんなに作れるようになるものなんですか?
平田なります。絶対になります。
カワカミうん、なってた。
平田作るしかなかったので。
──で、組んでいきなり月に10本とか?
平田はい。今になると、変だと思いますけど。
カワカミでも最初は、あたりまえのようにそうやっていました。とにかく自分たちを知ってもらいたいので、いろんなところでライブをしたくて、遠征も最初からゴリゴリ行って。たぶん、ライブ自体好きなんでしょうね。最初の頃から年間100本とかやっていたので。
──で、結成3年くらいで、下北沢シェルターや渋谷O-CRESTでやっていますよね。そのへんから動員も──。
平田いや、そこまで多くないです、まだ。今キテる、キャピキャピした、若手バンドの方が、多いです。
──自分たちは、今キテる、キャピキャピした、若手バンドではない、という自覚がある。
平田あります(笑)。たぶん時間がかかると思います、Organic Callは。いつでもバコーンといくつもりではいるんですけど。
──リリースの計画とかは?
平田結成してからずっと、定期的にレコーディングすることにしているんです。全部自分たちでやっているから、誰もケツを叩いてくれないので。半年に一回ぐらい、レコーディングの日程だけ先に決めて、録って、出して、っていうのが、4年続いてる感じですね。