自分で歌うだけなら地元で歌ってるだけでよかったと思うんです。なんででしょうね。自分が何か表現することで喜んでもらうのが嬉しい。それを初めて感じたのが小学校の頃だったんですけれども。小3の頃に担任の先生が合唱で歌ったときの歌を褒めてくれて。その時期、家で鼻歌をよく歌ってたんですけど。それを聴いた母親が「上手いね」と褒めてくれたり。それが両方とも同じ時期だったので「歌うだけでこんなに褒めてくれて喜んでくれるんだ。じゃあ歌っていこう」と思ったんですよね。
そうです。
ASCAは大倉明日香のソロプロジェクトということでスタートしたんですけれども。ASCAのほうはいろんな音楽、いろんな方と関わっていってたくさんの音を届けたいというところからスタートしたんですね。なので、これまでも様々な方とコラボさせて頂いてますし、それと並行して、ソロ名義時代よりもいろんな曲調の音楽を歌わせてもらってます。
「魔法科高校の劣等生」という作品のシリーズ10周年のテーマソングになってまして。昨年11月にアニメ「魔法科高校の劣等生 来訪者編」のOPテーマ「Howling」を歌わせて頂いたんですけど。まだこの曲が世に出てない段階で10周年のテーマソングのお話を頂いたんで、そのときは「えっ、私ですか?」というのが率直な感想でした。それまで数々の先輩方が“魔法科”のテーマソングは歌ってらっしゃったので驚いたんですけれども。「Howling」を発売したら“魔法科”のファンの方にもASCAファンの方にも受け入れて頂けたので本当に良かったと思って。
はい。私自身、2020年はこの曲にたくさん励まされましたし。今年はオンラインライブでもこの曲を歌わせてもらったんで、本当に“魔法科”に出会えて良かったと思います。
はい。繋がりというところでは、歌詞のなかに“独りじゃないから”というのをあえて入れました。これは「Howling」の歌詞にもある言葉で。おうち時間が長くても一人じゃないんだよというメッセージを届けたくて書いたんですけど。そこは、そのまま受け継ぎました。
おぉー! ありがとうございます。そうなんですよ。ここは受け継いだのもありますし、もっともっと、まだまだ“魔法科”はここから凄いんだぞというメッセージを込めての言葉でもあります。
一番はファンのみなさんですかね。初めてワンマンライブをやったときに、みなさんのあまりにも大きな歓声に本当に驚いて。「えーっ、こんなに?」っていうぐらい衝撃を受けて。そこで得たパワー、「私、こんなに応援されてたんだ」という実感があまりにも大きくて。私はこの人たちに恩返ししていけばいいんだと思ったんですよ。今日来てくれた人には絶対に喜んで帰ってもらう、それを繰り返していけばもっといろんな人に出会っていけると思ったので、そこから書かせて頂く歌詞はほとんど、ファンのみなさんを意識して書くものばかりになりました。私は疾走感がある楽曲が多いんですが、これまで出した2枚のアルバムの最後に入れたバラードは、両方ともファンのみなさんに向けて書いたものなんですよね。