新型コロナの影響で、毎年やらせていただいていたツアーができなくなって、みんなと直接会えずに寂しかったし、不安もありましたが、逆に色々なチャレンジもできました。『THE FIRST TAKE』で初めて素顔で出演させていただいたことや、クリスマスに行った日本武道館での無観客&配信ライブなど、困難な状況だからこそ、新たな挑戦ができた年だったなと思います。
中野サンプラザ公演は夏のツアー(「WiSH Upon A Star」)の最終日の予定でしたが、他の公演がすべて中止になってしまって、唯一開催できたライブでした。お客さんも声を出せないし、バンドメンバーも声のレスポンスが返ってこないため、戸惑ってつい必要以上にしゃべって、ついつい長めのMCになってしまったり(笑)。またこの公演自体が2020年のチコハニのライブの一発目ということもあって、「やっと、みんなと会えたね」という喜びがありました。ライブの後、「声を出せなかったけど、その分、精一杯ペンライトを振りました」というお声もいただいて。たった1公演でしたが、開催できて本当によかったと思っています。
その後の武道館公演は初めての配信ライブでしたが、ファンの皆さんも配信ならではの自由に楽しむスタイルを見つけてもらえたみたいでよかったです。
お客さんはずっと着席状態だったので、気持ちの高ぶりはあると思うんですけど、ただただ鑑賞しているような感覚になってしまうかもしれないと。そこは意識しました。
あと、換気休憩ではしっかりと衣装を着替えていました(笑)。普段のライブでは、バンドセッション中に急いで着替えていましたが、そういうこともなく、更にノドを休める時間にあてられたので、「休憩ありがたい」と思ったくらいで(笑)。休憩後は「世界は恋に落ちている」(メジャーデビュー曲)からだったので、私もみんなもうまく気持ちが切り替えられたかなと思っています。
お客さんと一緒にできなかったことはすごく残念ですが、ポジティブに考えるとチコハニが武道館を独占するというのはとても贅沢なことですし、貴重な時間でした。また生のライブでは座席によっては距離が遠くて、私の顔や表情が見えないということもあると思いますが、配信ライブなのでじっくりと見られるため、「CHiCOちゃんの顔がしっかり見られました」とか「この配信で姿を目に焼き付けておこうと思います」などの感想もいただきました。私自身も家で父と一緒に配信ライブを見ましたが、今までにない不思議な体験でおもしろかったです。
オファーをいただいた時、私はライブ以外で顔出しをしていなかったので、「何で私に?」と驚きました。また『THE FIRST TAKE』の視聴者でもあったので、「この空間に私が行くの?」とびっくりしつつも楽しみでした。
当日は「世界は恋に落ちている」のピアノバージョンの初お披露目でもあって、私も演奏するメンバーも新しい挑戦の前に緊張していたことを覚えています。ファンの方はとても戸惑われたみたいで、私のライブを見たことがない方は、CHiCOはイラストのピンクと金色の髪の女の子のイメージがありますし、ライブに来たことがある方はライブでしか顔が見られないと思っていたから、「これってCHiCOちゃん? だよね?」とツイッターでも困惑した様子で、ざわざわしていました(笑)。公開後には「新たなチコハニを感じることができました」とか「ピアノアレンジも素敵でした」という感想をたくさんいただきました。また海外の方に知っていただくきっかけにもなったので、『THE FIRST TAKE』の影響力の大きさも改めて実感しました。
私自身、顔出しには抵抗がなくて、むしろライブでは「アイライン、今日は何色にしよう?」とかメイクにこだわっていて。せっかく写真を撮ってもらったり、サムネイルになるんだったら、みんなからかわいいと思ってもらえるようなメイクにしたくて。それが今回、映像として残せて、幸せです。
そうですね(笑)。また偶然なんですけど、『樹海村』と『裏世界ピクニック』、どちらも“検索してはいけないワード”というリンクする部分もあって。それもおもしろいですね。
お話をいただいて、まず『樹海村』と、同じ『恐怖の村』シリーズの前作にあたる『犬鳴村』を合わせて見ました。『樹海村』では<コトリバコ>、『犬鳴村』ではある電話ボックスにまつわるお話など、どちらもネット掲示板で見たことがある都市伝説的なエピソードが含まれていますが、私は都市伝説が好きなので、<コトリバコ>は聞いたことがあったし、ファンタジックなのに、ホラーにつながっているところはおもしろかったけど、怖かったです。またTVやラジオCMがポップなので、そのギャップもおもしろいなと思いました。
村の過去が描かれるところなどちょっと残酷なシーンもありますが、響と鳴の姉妹の過去の真実や絆など、ホラーもありながら、愛でしっかり包まれている部分はじーんときました。
実話怪談や都市伝説などをテーマにしたゾクっとするお話がメインなのに、主人公がかわいい女の子というギャップに、最初にひかれました。私はコミックも読んでいて今、アニメでは、「きさらぎ駅米軍救出作戦」のエピソードが放送されていますが、私が一番知っている実話怪談なので嬉しくて(笑)。また主人公の空魚(そらを)ちゃんと鳥子ちゃんをはじめ、登場するキャラクターたちが個性的で、掛け合いも楽しいので毎週見ています。また「醜い生き物」が流れるOPではコミカルな部分もありつつ、空魚ちゃんと鳥子ちゃんが動いている姿がかわいいなと思いました。
お化けが出る幽霊系は苦手なんですけど、都市伝説は好きなんです。でもホラーは怖いから見ないというわけではなく、怖いもの見たさもあって、ついつい誰かと一緒に見ていたりはします(笑)。