及川光博、2年ぶりのアルバムを制作中!ツアーのテーマカラーは“エメラルド”、「楽しく、美しく、色っぽいツアーにしたい」

インタビュー | 2020.01.07 12:00

2019年も及川光博は実に精力的に活動を展開した。春から夏にかけて“ワンマンショーツアー2019「PURPLE DIAMOND」”を開催し、11月27日にはツアーの模様を収録したライヴDVDを発表。さらに俳優としては映画『七つの会議』『引っ越し大名!』『君は月夜に光り輝く』に出演。最近はドラマ『グランメゾン東京』で料理研究家を演じて、繊細かつチャーミングな役どころを演じている。年末年始にかけては21年連続となった“カウントダウンライヴ2019-2020「ゆくミッチーくるミッチー」”を開催。現在はアルバム制作中で、早くも次のツアーに向けて始動している。4月4日からスタートする“ワンマンショーツアー2020「タイトル未定」”はどんな内容になるのだろうか?

2019年のツアーはことさらベイベー達の参加意識の高さを感じました

──ライヴDVD『及川光博ワンマンショーツアー2019「PURPLE DIAMOND」』がリリースになりましたが、どんな方針で編集にのぞんだのですか?

1曲ごとにそれぞれテーマ、演出ポイントを考えて、個々の楽曲が際立つように手間ひまかけて編集しました。例えば、「Lazy」という曲では短いカットを連続で見せて、説明的でない映像を心がけました。ピントが合っていようが、合ってなかろうが、臨場感重視でスイッチングしています。「初愛」という曲は照明を見せる、「ズキズキ」はカメラが動かないなどなど、毎年のことですが、1曲1曲、気分をリセットして演出しました。ツアー途中から投入した「炎上!バーニング・ラブ」が想像以上の盛り上がりを見せたので、この曲も見どころだと思います。

──ステージの上のメンバーも客席も熱気あふれていますよね。

「炎上~」はメンバー全員が気合いを入れないと、成立しない曲なんですよ。なので、リハーサルからクタクタに疲れるんですが、ファンクならではの熱いエネルギーの循環を映像に収めることが出来たので良かったと思っています。全員が熱くなって、大きな熱量を感じられるのがファンクの良さ。暑苦しいぐらいのパワーの凝縮と解放がとっても気持ち良かったですね。

──「PURPLE DIAMOND」はどんなツアーでしたか?

“全員野球”というのがツアー中盤からの僕の口癖になっていたんですが、そのとおりのショーになったと思います。“全員”というのはメンバーのみならず、スタッフ、ベイベー達、男子諸君含めて。全員が力を合わせて、勝利を目指していました。じゃあ、ツアーにおける勝利とはなんなのかというと、会場に集まったすべての人が達成感と充足感を得ること。毎年のことだけど、2019年のツアーはことさらベイベー達の参加意識の高さを感じました。

──40代最後のツアーでしたが、思うところはありましたか?

途中で気付きました(笑)。全公演、全力を尽くしたので、悔いなしですよね。ともかくよく踊りました。その前のツアー、「BEAT & ROSES」の時も年齢的にロックンロールのツアーが出来るのは最後かもしれないと思って完全燃焼したし、一昨年の「FUNK A LA MODE」ツアーも、こんなに趣味性に大きく偏ったファンク三昧のライヴはもう出来ないかもしれないと思って、全力でファンクしていたし。毎回これが最後かもしれないという覚悟を持ってお客様と向き合うと、魂を燃やさざるを得なくなりますよね。

──2019年のツアーは新作のないツアーだったのに、まるで『PURPLE DIAMOND』というアルバムのツアーのような一貫性のあるショーでしたね。

「PURPLE DIAMOND」というワードに愛着がわきました。

前回のツアーとはまた違った意味で、色っぽいツアーにしたい

──次のツアーのイメージは固まってきていますか?

詳細はまだ内緒ですが、いくつか決まってきています。前回のツアーとはまた違った意味で、色っぽいツアーにしたいですね。

──「PURPLE DIAMOND」はイメージカラーが紫でしたが、次は?

エメラルドをテーマカラーにする予定です。今までに使ったことのない色はなんだろうと考えていって、透明感や神秘性なども考慮すると、エメラルドがいいんじゃないかという結論に達しました。原色じゃない色にしたかったんですよ。エメラルドって発光するイメージもあるので、セットや衣装、演出も近未来のイメージを加味していきたい。LEDライトやレーザービームも効果的に使おうと思っています。

──楽曲に関しては?

やはりダンス・チューンが主体になってきますね。そこに中年ならではの歌詞世界を融合させたい。要は一元的でないものにするということ。多面性のあるもの、明暗のグラデーションで印象が変わるようなものを作っていきたいんですよ。今のところ順調に進んでいます。当然、アルバムと連動したツアーになるので、アルバムの制作が進んでいくと、いろいろ見えてくると思います。

──歌詞に関して、イメージしていることはありますか?

相変わらず、ロマンティックな世界を描きたいんだけど、二次元的な現実離れしたロマンではなくて、三次元で心を満たしたり、ときめいたり、魂を燃やしたりする言葉を選びたいですね。もういい年なので、スパイスとして現実味を足していこうと思っています。

  • 取材・文

    長谷川 誠

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