圧倒的な歌声と日本人離れしたサウンドが心を打つシンガーソングライター、熊川みゆ。その歌声からは想像できないほどナチュラルでまだ垢抜けていない、熊本から上京して大学に入学したばかりの愛らしい彼女に人生初というインタビューを決行!
──熊川さんの楽曲を聴いて、独特な歌声に驚きました。いつ頃からシンガーソングライターを目指していたんですか?
小学校1年生から6年生まで、ずっと民謡を習っていたんです。そこで歌の楽しさや、舞台の上で歌う面白さを感じていくうちに、“もっといろんな音楽に挑戦したい”と思うようになりました。歌手になる夢を持ったのもこの頃で、小学校の文集に“歌手になりたい”と書いていたんです。
──可愛らしいですね。楽器に挑戦し始めたのは?
中学校に入ってからギターを始めました。その頃はYouTubeなどで好きな音楽を探したりメロディーを考えることが本当に楽しくて、毎日家に引き籠っていましたね(笑)。その頃によく聴いていたのが、エド・シーランやテイラー・スウィフトです。J-POPならYUIさんなどを聴いていました。
──ギターの音色が好きだったんですね。
そうかもしれないですね。好むものはギターの音色が印象的なものが多かったように感じます。
──熊川さんが描く歌詞は独特だと感じましたが、どんなこだわりがあるのですか?
曲を作る時は、まずメロディーを先に考えてから歌詞を書いています。中学生の頃はただメロディーだけを考えるのが楽しかったんですが、高校生になってAメロ~Bメロ~サビとどんどん物語が展開していくような、情景が浮かび上がってくる歌詞を書くことが楽しくなってきたんです。
──物語が作れるようになったんですね。
はい。自分の頭の中に広がる情景や妄想を歌詞と曲にして、聴いてくれる人たちに共有してもらえたら嬉しいなと思いながら作るようになりました。
──作った曲は友だちに聴かせたりしましたか?
歌詞を見せることに抵抗があったので、聴かせてはいなかったですね。ただ、友達と一緒に作ったりはしていました。
──その抵抗がなくなったのはどんなタイミングだったんですか?
中学校の文化祭です。友達と遊びで作った曲を披露することになったんですが、最初は本当に恥ずかしくて、ずっと戸惑っていたんですよ。でも、いざ本番になって全校生徒の前で友達と一緒に歌った時に、ものすごく楽しくて。一気に殻が破れたんです。
──聴いてくれた人たちの反応もすごく良かったのでは?
そうですね。そこで自信もついたし、人に聴いてもらう面白さに改めて目覚めたんです。そこからは自分でちゃんと動き始めて、高校生になってからはライヴ活動もするようになりました。