──まず、来年2月17日に渋谷ストリームホールで開催される『20th Anniversary Spec
ial Live「Period」』についてですが、これはどういう意図で行われるものなのでしょ
うか?
ial Live「Period」』についてですが、これはどういう意図で行われるものなのでしょ
うか?
TAKUMA
(Vo.&Ba.)
まず、20周年の記念日であることが第一にあります。20年やってきて……まぁ、途中バンド活動が止まったこともあるんですけど、その間にもメンバーがそれぞれ活動を続けたり、ファンの方が時間をつないでくれたりした結果として今があると思うんですね。もう再始動してから7、8年経つわけですが、そんな中で迎える20周年って、やっぱり1回きりじゃないですか。だから僕らはそこに重きをおいて、19周年目である2018年は、20周年に向けた大切な1年として動いてきたんです。そんな中、2019年2月17日をどう特別なものにするのか、そこを自分達なりに考えた結果、1部と2部に分けた公演にしました。1部は僕らがもう一度集まって動き出した時のセットリストそのままをたどる内容で、2部では今までにはなかった新しい、今の自分達を見せて、区切りにしようと。
──1部、2部とかサラリとおっしゃいましたけど、かなり大変な構成ですよね。
TAKUMA
ヤバいです(笑)。60曲くらい候補があるので(苦笑)。
MORI
(Gt.)
ただ、僕らは過去の音源もリテイクして再リリースしてるんですよ。第1部で演奏する曲達に関しても、今演奏しているバージョンは当時と違っているので、改めて覚えるという感覚ではないんですよね。
──なるほど。過去のセットリストとはいいつつも、最新のスタイルで表現されるのは面白いですね。
TAKUMA
自分達の歴史はたどるけど、当然、それをやった当時と同じようにならない面白さはあるかな。その上で、2部では1部とは全然違う世界を見せなきゃいけないので、難しさもありますね(苦笑)。
──いずれにしても、1部、2部ともに“現在のwyse”が表現されることに間違いなさそうですね。
TAKUMA
そうじゃないと“止まってるやん!”ってことになりますから(苦笑)。それに、一度は解散を経験しているバンドだからこそ、“当たり前のように次がある”とは思っていないんですよ。20周年の区切りに、自分達が活動してきたことに対する答えがどうだったか……。それによっては未来についてもキッチリ考えていかないといけないタイミングだとも思ってます。だから2018年から2019年にかけて、ある意味強引に走りまくってきたわけで。だからこそ「Period」という言葉が象徴するようなライブにしなけれないけないなと。
──確かに「Period」という言葉にはドキッとさせられる部分もありますよね。ファンとしては“「Period」の先”も気になるところですが。
TAKUMA
ひと区切りがついた時に、“さらに!”と思うのか“ちょっとひと呼吸置こうか”になるのか……それは、僕らだけでは選べないところにいるとは思ってます。だからこそ、やり切りたい、出し切りたいという気持ちの方が強いですね。
──確かにおっしゃられたように、2018年の活動はもうハンパないぐらい目まぐるしかったですよね。手塚プロダクションとのコラボレーションツアーが実現したり、その前にはシングル「ヒカリ」のリリース、さらにはライブが立て込んでいる中、突然、アビスパ福岡のオフィシャルテーマソング「紺色の森」がリリースされたりして(笑)。
TAKUMA
「紺色の森」については、いろんな幸運もあったんですよ。ウチの事務所の人間と、アビスパのフロントの方がたまたま知り合いだったりしてね。で、僕らは純粋にチャレンジしたいっていう思いで受けたんです。「ヒカリ」のこともあって、確かにムチャクチャ忙しい時期ではあったけど、なかなかのペースでやり切りましたね。でも、あれこれするうちに、果たして自分達は今どこにいるんだって感じることもあったのは事実です。このペースを続けたら、絶対に壊れるんじゃないかとも思ったし。いろんなお話をいただくのは、すごくありがたいんですけど、着地点をちゃんと見極める冷静さも必要でした。
MORI
さすがに、どこかムリしてるところもあったかもしれないですけど、この20周年に2部制のライブをやることで、自分達の活動を、改めて見つめ直せたらと思います。
TAKUMA
もちろん、いい答えを探しにいくつもりですよ。その答えとは、wyseがいい状態で存在することですし、そのために必要なものが2月17日のライブで見えたらいいなと。
──ところで、この20年を駆け抜けてきて、音楽シーンの変化は感じますか?
MORI
僕らが活動してきたシーンは刻々と様変わりしてきたと思うんです。しかも、自分達がかつていたシーンって、もう存在していない気がするんですよ。だから、この先僕らの生きるシーンは、僕ら自身がシーンになるしかないのかなと。ファンの人達も、そこは承知した上でライブに足を運んでくれてると思ってます。
TAKUMA
僕はこの10年、20年で音楽シーンが飽和状態にあるような印象なんですよ。もちろん、音楽は消えて欲しくないけど、この先、音楽がどう存在していくのか……そこは気になるところではありますね。だって今、CDが売れてるのって日本だけじゃないですか。配信ですら飽和している気がしますし。聴いて欲しい側からしたら、配信ってすごく便利だと思うんです。しかも、音楽だけじゃなく絵も、誰もが“そのようにそれらしく”みんなが作れる時代になりましたよね。だからこそ、自分達のことを客観的に見ることも大事なのかなって思います。
──今年、いろいろ突っ走った結果、2月17日のライブ以降に新しい未来が見えて、ファンの人達にとっての居場所がしっかり残ってくれるのを祈ってます。
TAKUMA
ファンの人達とはもうずっと一緒にいるような感じで、それが再始動の原動力にもなりました。だから、2月17日の渋谷ストリームホールでの1部、2部の公演では、かつてのライブで作ってきた最高の時間を超えるものにしたいですね。ライブとしては、これまでのすべての感謝を返したいと思っています。楽しみにしていて欲しいですね!当日は新曲のプレゼントもありますので!
──またしても仕事を増やしますか(笑)。
TAKUMA
幸せなことですけどね(笑)。好きな音楽をやれているということは。
──ちなみに、2部では新曲の配布、1部では「Colors」がリテイクされての配布になるそうですが、この曲を選んだ理由は?
MORI
この曲は2月17日の1部で演奏する、再始動した時のセットリストには入っていないんです。ただ、ファンのあいだでは印象深い曲になっていて。それこそ解散ツアーの時期にリリースしたアルバムの表題曲ですからね。その解散ライブではもちろん本編で演奏したんですけど、終演後のBGMで流したら、ファンのみんなが合唱してくれて。そういう意味でもあの曲に思い入れを持ってくれるファンはすごく多いと思うんです。ただ、今回配布することで、解散ライブでやった曲というマイナスなイメージを変えてあげたい部分もあるんですよね。まぁ、レコーディングはこれからなんで、どう仕上がるのかまだ見えてないんですけど(苦笑)。
──まさに様々なことが佳境の中、インタビューさせていただいてありがとうございました!
PRESENT
【wyse】メンバーサイン入り「紺色の森」店頭用ポップを3名様にプレゼント!
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