愛とユーモアの嘉門タツオ。【横山シンスケのライブオアダイ】連載:第17回
コラム | 2018.07.25 17:00
いきなりだが、日本も冗談の言いづらい国になってしまった。 ネットだけのせいでもないだろうが、いつからか性格の悪い情報や愛のない噂ばかりが勝手に拡散されるようになったこの世の中で、メディアも、僕たちの社会や日常での生活も、そしてあらゆるカルチャーも、冗談ひとつ言うのにも色んな事に気を配らなければいけなくなってしまった。 危機管理やコンプライアンスというものは、強くすればする程人々を危険から守るかも知れないが、時に人々から大切な「ユーモアのセンス」も奪ってしまう。 ユーモアが無くなってしまったカルチャーには何も残らない。 現代はあらゆる表現者にとっても、それを楽しむ側の僕らにとっても、その互いのセンスと、互いの体力までもが問われる時代になってしまった。