兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第179回[2025年2月前半・Caravanやフラカンや神サイなどの5本を観ました]編

コラム | 2025.03.18 17:00

イラスト:河井克夫

ライターの兵庫慎司が、月に二回のペースで、自分が観たすべてのライブのレポを書く連載の、179回目=2025年2月前半編です。今回、この半月に観た5本のうち4本が、ライブレポなどがあって、すでにどこかに書いている、つまりちゃんと仕事になっているという、ああ、いつもこうだったらいいのに……と言いたくなる、2025年の2月前半でした。

2月2日(日)17:30 Caravan @ 川崎CLUB CITTA'

毎年恒例、川崎CLUB CITTA'でのCaravanの「新年祭」。リアルサウンドにレポを書きました。≫ Caravan、久々のバンド編成ライブを堪能 初期アルバム2作に光を当てた20周年記念『新年祭』

2月4日(火)19:30 フラワーカンパニーズ @ 下北沢シェルター

ニューアルバム『正しい哺乳類』のリリース・ツアーの、一度目の東京公演。ぴあ音楽で連載している『思い出話を始めたらおしまい』に、このライブのことを書きました。≫ 第十一話:下北沢SHELTERのフラワーカンパニーズ、2025年2月4日と1993年9月21日(前編)

2月8日(土)17:00 Forever Young!トムス・キャビン麻田浩80祭 @ リキッドルーム

ミュージシャンであり、海外アーティストを招聘するいわゆる「呼び屋」であり、マネージメントの社長であり、「SOUTH BY SOUTHWEST」のアジア代表を30年にわたって務めた人でもある、麻田浩の80歳を祝うイベント。
じゃがたら(のメンバーたち)、THE COLLECTORS、小西康陽、田島貴男、曽我部恵一など、麻田浩に縁のあるミュージシャンたちが次々と登場する、約4時間50分。SPICEにレポを書きました。≫ コレクターズ、ピチカート・ファイヴ、じゃがたらなど、日本のロックも育ててきた伝説の呼び屋、トムス・キャビン麻田浩の80祭を観た

2月9日(日)19:00 the telephones ゲスト:POLYSICS @ 渋谷Spotify O-nest

the telephonesは10・11・12月に、渋谷Spotify O-nestで3ヵ月連続対バンライブを行う予定だったが、2本目の11月15日が、ノブの急性気管支炎で延期、その振替公演がこの日。
先攻POLYSICS、このバンドとしてはやや抑えめな、ミドルテンポの曲の連打でスタートして(「Boys & Girls」「SPARK」「Smile to Me」)、4曲目の「Let’sダバダバ」あたりからどんどん温度を上げていって、最後に「MEGA OVER DRIVE」「スリーオースリーオーマーン」「URGE ON!!」で終わる頃には、もうえらいことなっている。
本当に音が凶暴。テクノとハードコアとガレージの制御不能な部分だけでできている、みたいな鳴り方。登場当時「すごいけど三回観たら飽きる」と言われたのは有名な話だが、26年経っても、飽きるどころか、ライブの度に圧倒される。それはきっと、この凶暴さによるところが大きいんだろうな、などと、観ながら思う。
the telephonesは、本編全11曲のうちの二回目のMC明け=6曲目で、「鬼のようなリスペクトを込めて。失礼を承知で言うけど、本家超えたんちゃうかな」(石毛輝)と、POLYSICSの「カジャカジャグー」をカバーした。そう言いたいのもわかるくらいのリアレンジっぷり、後半でほとんど違う曲になっていくさまに爆笑。
アンコールは2曲、その1曲目の「HABANERO」ではPOLYSICSのフミが加わる。生ベースありのthe telephonesを、久々に観れた。

2月11日(火・祝)16:00 神はサイコロを振らない @ 日本武道館

結成10周年&メジャーデビュー5周年のダブルアニバーサリーイヤーがここから始まる、という、神サイ初の日本武道館ワンマン。このDI:GA ONLINEにレポを書きました。≫ 神はサイコロを振らない、結成10周年・メジャーデビュー5周年のダブルアニバーサリーイヤーの幕開け。2・11日本武道館を観た!

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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