3月6日(水) 『世界は一人』 @ 東京芸術劇場プレイハウス
作・演出:岩井秀人、出演:松尾スズキ、松たか子、瑛太他、音楽は前野健太でバンドと共にステージ上にいてポイントポイントで演奏と歌が始まる、という演劇作品。ええと、どういう物語なのか、とても説明しづらい。これ、岩井秀人のバックグラウンドとか、どういうことをやってきた人なのかということを知らずに観ると難解かも、というか正直言うとそれを知っている僕にとっても前半はけっこう難解だった。が、中盤から後半にかけて「ああっ、そういうことか!」という瞬間が何度も訪れました。
あと、ここ20年くらいの松尾スズキが出演している舞台、観逃したのは一本ぐらいであとはすべて行っていると思うが、こんなに出ずっぱりで心身ともに大変な役をやっている松尾さんを観たの、初めてかも。とも思いました。
3月7日(木) 『MUNETAKA Vol.5 -Lock on you-』 @ shibuya GARRET udagawa
ディスクガレージの新しいイベント、『MUNETAKA』の5回目で、Été、西沢幸奏、藤田恵那、オープニング・アクトで橋爪ももが出演。DI:GA ONLINEでレポを書きました。こちらです。ぜひ。
3月9日(土) ムノーノ=モーゼス ゲスト:Scoobie Do、シンガロンパレード @ 下北沢 BASEMENT BAR
ムノーノ=モーゼス、セカンド・ミニ・アルバム『オカルトタイムズ』のレコ発ライブ、東阪の東京編。シンガロンパレードはまだしも、Scoobie Doを呼んだのは、正直、ちょっとどうかと思った。彼らに限らず、新人バンドが憧れの先輩に出てもらう、というのはよくあることだけど、その憧れの先輩のあとにステージに上がることになるわけで、大丈夫? 経験値も何もかも自分たちとは圧倒的に違うんだよ? 見劣りすることにならない? と、いつも心配になるわけです。
この日も案の定、Scoobie Do、すんごい熱いライブをやって、「ああっ、ほら、やっぱり!」と思った。が、ムノーノ=モーゼス、それとは違うベクトルで、目を離せないライブを見事にやってのけたのだった。ゆらゆらと漂うようなバンド・アンサンブル、何を考えてるのか何を感じているのかどうも読み取れないボーカル&ギター若月雄佑の不気味さ(かわいさもある)が、いかんともしがたく魅力的。
3月15日(金) Base Ball Bear @ Zepp DiverCity(Tokyo)
4曲入りEP『ポラリス』のリリース・ツアー。Base Ball Bear、以前からサポートなし・3人編成でのライブもちょこちょこやっていたのだが、1年くらい前から「常に3人だけ」という体制になった。その頃ライブを観た時は「うわ、音少ない! 3人とも大変そう!」と思ったが、それから1年経ってこの日観たら、何かもう、最初からこの編成だったとしか思えないくらい、堂々と、かつ自然な感じになっていてびっくりした。鍛えられたんだなあ、というか、鍛えられるか負けるしかないところに自分たちを追い込んだからこうなったんだなあ、というか。こんなにキャリア長くてもバンドって変われるし成長できるんだな、でもそれバンドに限ったことじゃないよな、とか、我が身に置き換えていろいろ考えたりした、観ながら。
なお、写真がこれなのは、特に意味はありません。見て「お!」と思って反射的に撮った、というだけです。