──お二人が今、ハマっているものはありますか?
村井研次郎僕は唐揚げを作ることにハマってます。コロナ禍で自炊をするようになったんですけど、YouTubeを見ながら作ってたら「料理ってこんなに楽しいんだ」って(笑)。いろいろな方の動画を見て作っている内に温度を変えたりとか、2度揚げしたり、調味料を変えてみたり。味の違いとかバリエーションがたくさんあるので唐揚げばっかり作っていますね。
──いちばんの自信作の唐揚げは?
村井調味料はニンニク多め。片栗粉も多めでブロック状につけたゴロゴロした感じの唐揚げです。中は柔らか、外はカリカリみたいな。
──美味しそうですね。桜井さんが試食したことはあるんですか?
桜井青(笑)。
村井(笑)。cali≠gariのメンバーはないですね。揚げたてじゃないと美味しくないので機会がないんですよね。
──では、桜井さんがハマっているものは?
桜井最近、急に興味が出て聴いているのはプロテストソングですね。五つの赤い風船とか六文銭だったり。詩人の谷川俊太郎さんが作詞して六文銭の小室さんも歌われている「死んだ男の残したものは」という曲は小学校の時の合唱曲だったんですけれど、当時はそれが反戦歌だとはわからずに歌っていたんですよね。僕自身はリベラルじゃないので思想的に共感するから聴いているのではなく、音楽的に好きなんです。ただ、当時の方たちはものすごく真剣に国を憂いていたんだなということは伝わってきますよね。
──学生紛争の時代のフォークソングだったり?
桜井に限らずですけどね。自分は浅川マキさんが大好きなんですが、加藤登紀子さんの「時には昔の話を」(映画『紅の豚』のエンディングテーマ)も学生運動の思い出が綴られた曲だし、オブラートに包まれていますけど、森田童子さんもそうだし、忌野清志郎さんやソウル・フラワー・ユニオンだったりとか、プロテストソングを歌っていらっしゃる方はたくさんいるんですよね。みなさん、生命賭けて歌ってらしたんだなって、この年齢になってハマってますね。実は言っていないだけでcali≠gariの曲にプロテストソングが何曲かあるんですけどね。