本格的なステージデビューは山口県にあった徳山市文化会館です。いまは建て直して周南市文化会館という名前になっちゃったんですけど。私は歌うのが好きだったので、小学校3年ぐらいから合唱団に入ってまして。普段はクリスマスとかになると駅のターミナルでクリスマスソングを歌ったりしていました。
当時の先生が私が中1ぐらいになった頃かな?「オペレッタをやろう」といいだして。昔話、「鶴の恩返し」かなんかだったんですけど、それをステージでやったんですね。私はそのとき、ナレーション兼歌を歌う役を頂いたんですよ。私が歌いながら出ていくと物語が始まっていって。途中からナレーションをしだしたら、みんなが演技をしだして主役の子が歌い始めるんですけど。これっていまのお仕事と直結してるんですよね。それが、いわゆる本格的なステージデビューです。
それまでも同じ場所でみんなで歌う合唱はやってましたけど。自分がステージに立ってるんだというのを実感したのはそのオペレッタが初めてだったと思います。その後は、地元にミュージカルが来たときに一緒に歌わせてもらったりしました。演劇込みのものが最初のステージだったと考えると、三つ子の魂百までじゃないですけど、そういうのが私は好きなんだなと思いました。当時はなんにも意識してなかったのに、不思議なことにこういうのって必然でつながっていくんだなと思いました。
今井麻美さん、ありがとうございました!