2023年8月10日(木)~13日(日)に東京国際フォーラム ホールAにて、バレエ「SWAN LAKE ON WATER(スワン・レイク・オン・ウォーター)」が開催される。
『SWAN LAKE ON WATER』は、クラシックバレエの王道『白鳥の湖』の演出に、本当の“水”を取り入れ、映像と照明を融合させた、新たなクリエイティヴ美学を結実させたバレエだ。不可能と言われ続けてきた“壮大な水の演出とバレエダンサーの共演”が、2年に渡る研究とバレエ団との交渉を経て、ついに日本のステージ上で実現する。
本公演に先立ち特別番組の放送が決定!
6月24日(土)13:30よりBS朝日にて、特別番組「ウクライナ・グランド・バレエ SWAN LAKE ON WATER 特別番組 ~水と映像が織りなす バレエの新美学」の放送が決定した。
クラシックやカルチャーに精通する湯山玲子と、バレエの経験を活かしアイドルや俳優として数々の舞台で活躍する元モーニング娘。のリーダー高橋愛が本公演の魅力に迫る。
ゲストには、バレエ団を立ち上げたプリンシパルのイリナ・ハンダジェフスカー、振付・演出のヨハン・ヌス、日本でのワールドプレミアを実現させたプロデューサーのPROMAX 飯島則充が出演。
イリナ・ハンダジェフスカーは夫妻で出演し、プロジェクトを立ち上げた経緯や、ダンサーとして水の中で踊ることの苦労を語る。「トゥシューズの形を保てるのは1分位、体を靴の形に合わせるしかない」「照明が水に反射する揺らぎで体を平衡に保つのが難しい」という具体的なエピソードに、実は水の中で踊った事もあるという高橋が大きく共感した。
“古典を尊重しつつ新しい事を取り入れる事が重要”と話すヨハン・ヌスは、水の演出について「ダンサーが鳴らす水の音は新しい楽器」と語る。映像を使った演出や古典と異なるシーンについて、何度も「白鳥の湖」を観覧している湯山も納得をした。
プロデューサーの飯島則充は、ワールドプレミアとなる日本公演を実現させた経緯や、オーケストラが出演するコンサートホールで、実際の水を使うことの難しさを語っている。
そんな「SWAN LAKE ON WATER〜ついに、ほんとうの水を得た『白鳥の湖』」公演のチケットは、各プレイガイドにて好評発売中。
詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。
未だかつてない幻想世界を創り出す
ウォーター・スペクタクルというバレエ新美学
チャイコフスキーによる世界遺産級の名曲に、プリマの至芸が炸裂するバレエ中のバレエ、『白鳥の湖』。その演出に、「水」の具体を取り入れ、映像、照明を融合させ、新たなクリエイティヴ美学を結実させたのが今回の『SWAN LAKE ON WATER』。不可能と言われ続けてきた壮大な水の演出とバレエダンサーの共演が、2年に渡る研究とバレエ団との交渉を経て、ついにステージ上で実現した。
大きな水しぶきを上げながら力強く美しく踊るコール・ド・バレエ(群舞)、ウォータージェットを用いた巨大な噴水、華やかな宮殿や美しい湖畔のCGプロジェクション、水景を際立たせる 鮮やかなLEDライトの演出によって再現される幻想的な世界観は、すでにRPGのめくるめく没入感や、迫力のあるIMAXの映像美を知る、目の肥えたオーディエンスを感動の渦に巻き込む。
後半のクライマックス10分間は圧巻そのもの。12トンの水を雨のように降らし迫力の情景を演出、ステージではダンサー達が集結し、水しぶきをたてながら美しく舞う。誰も体験したことのない新しい『白鳥の湖』の世界が、映像と水の演出を駆使して表現されていく。
この企画を創り上げた【ウクライナ・グランド・バレエ】にも注目したい。そもそも、この作品をもって、世界各地での上演ツアーを目論んでいたのは、ウクライナを本拠地に活動していたオペラ座専属のハリコフ・オペラ・バレエ。戦争とパンデミックでダンサーたちはちりぢりになってしまったが、厳しい情勢の中、世界の舞台でこの作品を踊るべく再結成。
バレエのメッカでもあるウクライナのバレエダンサーたちの、高度なテクニックと表現力の底力があってこその、バレエ・スペクタクルが、東京フィルハーモニー交響楽団が奏でるオーケストラの響きとともに、幻想的かつロマンチックに展開していく。