歌のキーを上げたことで
今までとは違うメロディーが出てきた
──あぁ、なるほど。歌を含めてメロディーはズバ抜けていいと感じました。
BEAKそうなんですよ(笑)。聴いてもらえれば届くバンドだと思うので。この後も大事だから、すでに新曲も作り始めているんですよ。今作を超えるものを作ろうと。来年中には出したいですね。
小林過去の作品も良いメロディーを作ってきた自信があるので、超えられるかな?と思ったんですけど、今作はそれを超えられた気がしますね。
──自分の中で超えられたと思った部分は?
小林メロディーを練られたおかげで、これまでの自分のパターンからはみ出せているんですよ。歌のキーを上げたことで、今までとは違うメロディーが出てきたから。特に「Hide And Seek」「Magic」辺りはそうですね。
MAYKIDZ - Hide And Seek - Music Vide
──「Hide And Seek」もそうですけど、「Going Back」もかなりヘヴィなリフで攻めてて、オルタナロック的なニュアンスもこのバンドの魅力だなと。
小林リッチな壁感とは違うところで攻めたくて。改めてNIRVANAを聴いた時に、ジャズマスターのシングルコイルを歪ませているカッコ良さに惹かれて。だから、今回はフェンダー・ジャズマスターを使って全曲弾いてるんですよ。そこがオルタナっぽく聴こえるところかな?
──90年代のオルタナ/グランジの荒々しさも出したかったと。「I'll Be There」はバラードですね。
小林USの往年の感じは出てると思います。これはSAY MY NAME.のギター(原 俊平)が作った曲なんですよ。ふたりから入れたほうがいいんじゃないの?と言われて。ただ、キーが高すぎるんですよね…(笑)。
高田しかもベースのチューニングも下げているので、あまりライヴでやりたくない(笑)。
BEAKでもツアーファイナルのワンマン(10月21日@東京・代官山SPACE ODD)ではこの曲もやりたいし、さらに新曲も披露できると思います。
──そうなんですね!今作のレコ発ツアーはどんな感じになりそうですか?
BEAK8月29日のツアー初日にはmoke(s)をオープニングアクトに迎えているんですが、対バンのPAM(ELLEGARDEN、THE PREDATORS、Scars Boroughのドラマー高橋宏貴による新ユニット)にとっては初ライヴなんです。PAMとは東名阪も全部一緒に回ります。
──では、ファイナルはMAYKIDZにとって2度目のワンマンという位置付けなりますが、意気込みを聞かせてください。
小林曲を知ってもらった上でのライヴなので、これが本当の意味でのワンマンだと思っています。自分たちとしても楽しみです。
高田MEANINGの1stアルバム(2010年11月発表の『BRAVE NEW WORLD』)で女性の声を入れたんですけど、それがすごく良くて。このバンドでも、当日にサプライズゲストとかを迎えてもいいのかなって思ってます。
BEAKとにかくみんなの気持ちに応えられるような、ガッツリしたライヴを観せたいですね。