赤裸々ですからね、あれは(笑)。いちばん最初のライブ(2009年2月/代官山UNIT)なんて全員めちゃくちゃ若いし、ずっと見ていくとだんだん現在に近づいていきて。「がんばってきて良かった」と思いますね。途中で「このまま続けていく意味ってあるのかな?」という時期もあったと思うんですよ、4人とも。でも、きつくても続けることでしか得られないことがあったなって。
それがバンドのいいところですよね。それぞれに経験やキャラクターはあるんだけど、4人で一緒に作ると、まったく別の音楽が生まれてくるので。4人が思い描いてるイメージって、絶対に違うじゃないですか。それぞれの頭のなかにあるイメージや絵をぶつけ合って、また壊して。それはしんどい作業だし、上手く行かなくて別れしまうバンドもいるので。こうやって続けられているのはすごいことだなと思います。
みんな濃いですよね(笑)。ステージに上がると理性のタガが外れて本当の自分が出て来るんですけど、おもしろいことに、それは普段の自分ともつながっているんですよ。4人とも性格がバラバラで、ステージングだったりライブ中に見ている風景も違うと思うけど、どこかでバチッ!と合う奇跡的な瞬間もあって。そういう瞬間を更新しながら10年やってきた感覚もありますね。
うん、それはずっとありますよ。ボーカルとしてステージの真ん中に立ってるわけだから。ただ、やっぱり変化はありますけどね、気持ちのうえで。最初はバンドを二つやってたんだけど、Nothing’sが始まって3年目くらいにもう一つのバンドは休止して。「もうNothing’sしかない」という気持ちも生まれたし、そのあたりからステージングや発する言葉も変わってきたんですよね。もともとは「MCは要らない」と思ってたんですよ。素晴らしい演奏をすごい熱量でぶつけて、それをお客さんが共有することで「よし、明日もがんばろう」と思ってもらえるようなライブが理想だったから。でも、最近はその場で思ったことを伝えるようにしているし、それによって曲の響き方も違ってきてるんじゃないかなと。制作のときも「ライブでこういう曲があったらいいよね」という視点で作ることがあるし、「もっとこういう景色が見たい」「お客さんにこんな景色を見せたい」という欲があるんですよね、やっぱり。それはもちろんお客さんも感じてくれてるだろうし……カッコいいバンドを知ってると、自分自身がカッコよくなった気がするじゃないですか。俺自身、いまもそうなんですよ。昨日も好きなバンドのライブにチケット買っていったんですけど、めちゃくちゃ最高で。Nothing’sがそういうバンドであってほしいと思いますね。
うん、本当にそうだと思います。武道館の後もカッコいいことがやれないと意味がないので。だからこそ、武道館でいいライブをしたいんですよね。
PRESENT
Nothing’s Carved In Stoneサイン入りTシャツを1名様に!
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