『Hand In Hand Tour 2025』出演ゲストについて
──今回の『Hand In Hand Tour 2025』のラインナップは、初日のcoldrainなど馴染みの深いバンドの出演もありますが、どういう感じで組んでいきましたか。
村松今回は、結構攻めたつもりなんですよ。
生形意外と初めてのバンドが多いんですよね。ACIDMANやZAZEN BOYSもそうだし、UNISON SQUARE GARDENも『Hand In Hand』では初めてで。
毎回ありがたいことに、一回のオファーでOKしてくれるバンドが多いんですよね。今回はバンドの世代の幅も広いし、俺ら的にはこれだ!っていうバンドに揃ってもらえて嬉しいですね。
毎回ありがたいことに、一回のオファーでOKしてくれるバンドが多いんですよね。今回はバンドの世代の幅も広いし、俺ら的にはこれだ!っていうバンドに揃ってもらえて嬉しいですね。
■Dragon Ash
──せっかくですからそれぞれどんな関係性なのかや、バンドとのエピソードを聞かせてもらえたらと思います。まず大阪公演がDragon Ashですね。
村松じつはDragon Ashはいちばんよく名前が挙がるバンドなんですよね。“ライブで勝ちたい!”っていう感じで。
生形仲はいいんですよ。ただ、完全に向こうは勝負しに来るので。
──フェスでもイベントでもどんな場面でもその姿勢はできますよね。
生形随分前、2014年のSHIBUYA-AXでやった『Hand In Hand』に出てもらって、その後に2021年の名古屋だったかな、Dragon Ashのツアーに僕らが呼んでもらって、それ以来の対バンになると思うので。だから、楽しみなんですよね。今のベースのT$UYO$HIくん(Pay money To my Pain/The BONEZ)も、昔から知ってるので。
生形 真一
■Age Factory
──仙台と盛岡の2カ所がAge Factoryです。
生形Age Factoryはバンドのみんなが好きなんですよね。音楽を聴いたときに、純粋にかっこいいと思うバンドで。
──どこかNothing’s Carved In Stoneと音楽的な面で通じていそうなところがありますよね。
生形ちょっと似てる空気は感じる。
村松男っぽいんですよ。ロマンティシズムっていうんですかね? 人間性と同期されて発信されてる音楽みたいな感じがあって。
生形ライブで爆発する感じがあるしね。
村松これ、バンドマンで嫌いなやついないでしょうっていう。
■尾崎雄貴(Galileo Galilei/BBHF/warbear)
──北海道・札幌公演が尾崎雄貴さん(Galileo Galilei/BBHF/warbear)ですが、今回はバンドではなく、ソロでの名義なんですね。
村松BBHFとしては以前、『By Your Side Tour 2019-2020』に出てもらっていて。
生形BBHFとやったときに、才能に溢れていてセンスが素晴らしいなと思っていて。
村松その後Galileo Galileiが復活したという話も知ってたので、ガリレオもかっこいいよねっていうところから声をかけたんです。前回の対バンでも、向こうも僕らのことを音楽的に好いてくれている感じが伝わってきたので。またこのタイミングで誘えないかなって言ったら、ぜひソロ名義でやりたいという話だったんですよね。ソロでの方がいろんな曲ができるのもあるようで、僕らも今回のライブは楽しみなんですよね。
■SIX LOUNGE
──高松と広島を回るSIX LOUNGEも以前、ツアーで一緒に回っていますね。
生形SIX LOUNGEも『By Your Side Tour』以来だから、久々かな。
村松『By Your Side Tour』のときはAge Factoryもそうだったけど、SIX LOUNGEもまた強烈なので、人間が。
生形音楽ももちろん強烈なので、楽しみなんですよ。
村松前も打ち上げが終わっても帰らずに、俺の部屋を3人で荒らして帰っていくっていう(笑)。俺、ここで寝るんかっていう。まあ、めちゃかわいいんですけどね。
生形今どきあまりいないバンドというか、めちゃくちゃな感じがいいんですよね。
村松2023年のMONSTER baSHの「Taku Muramatsu four color session」というセッションステージでボーカルの(ヤマグチ)ユウモリに出てもらったこともありましたね。そのときはNothing’s Carved In Stoneの「Beginning」と、SIX LOUNGEの「メリールー」を一緒に歌ったのかな。
村松 拓
■ACIDMAN
──そういうのもまた聴けたら最高ですよね。そしてツアー折り返しとなる名古屋公演では、ACIDMANが出演となります。ACIDMANがこうしてツーマンでライブをするっていうのもわりとレアな感じかもしれないです。
生形ACIDMANとは昔からずっと仲がいいんですよね。お互いに20代前半くらいから知っていますけど、今もなおストイックに活動をしながらキャリアを重ねていて、さらにかっこいいバンドになっていて。ただじつは、あまり音楽で絡んでこなかったというか、よくフェスで会ったり、裏で話したりはしていたんですけど、対バンはなくて。こうして声をかけたら、快く出演してくれるのはすごく嬉しいことで。
村松僕はメンバーに比べたらだいぶ後になって出会ってますけど、ソロでの弾き語りとかROCKIN’ QUARTET(ロックアーティストと弦楽四重奏によるステージ)とかで大木さんと一緒になったりはしていたんです。
生形そういう積み重ねだったり、関係性があって、こうして今回一緒にできるというのがいいですね。
──ACIDMANはバンド結成から25年を経て、その同時代を共に歩みながら、ここで今ツーマンでライブができるというのは、当たり前のようで当たり前じゃない、続けているからこそできることですしね。
生形いなくなっちゃうバンドも多いですしね。今回の『Hand In Hand』ではACIDMANやZAZEN BOYSもそうですけど、OKが出るとは思わなかったバンドも出演を決めてくれたのは、大きいと思いますね。
【後編】ではゲストのcinema staff、ZAZEN BOYS、THE BACK HORN、UNISON SQUARE GARDENのお話を伺いました。記事は5月(GW後)に公開予定です。
後編に読者プレゼントあり、お楽しみに!