こんなに笑ったり泣いたりするのってライブハウスくらいなんですよ。その場に集まってくれた人がみんな笑ってくれたらなおよし
──まさに「ROLL」はそういう面が曲になっていますよね。軽快なサウンドに乗せて、人よりもいろんなことが見えてしまって、傷ついたり悲しんだりしながらも死にたいと思ったことはほとんどないというPONさんの生き方のコツが綴られています。
PONこの年末年始、友達に「もうちょっとおもろく生きたらええやん!」って話めっちゃしたんです(笑)。捉え方次第なんですよね。僕はどっちかって言うと理論派やから、屁理屈や言い訳がめっちゃうまくて。自分の都合のいいように結びつけるんです。「ROLL」はまさにそういう曲ですね。
──そういう3曲を経て聴く「願い」は、一言一句が深く心に染みてきます。
PON僕がみんなに幸せになってほしいのは、僕が幸せになるためなんですよね。たまに「わたしたちの幸せを願うだけでなく、PONさんも幸せになってください」と言われるんですけど、いやいや俺の幸せを第一に考えてるからこういう歌歌ってんねん!と声を大にして言いたい!
── 一般人のわたしですら目の前の大切な人が笑顔を見せてくれたり、自分のために涙を流してくれたら心から感動するので、PONさんのように自分の知らない人が自分の歌や演奏、楽曲で感動してくれるのはとても幸せなことでしょうね。
PON夢みたいですよね。おもろいことにそれだけで、そのまったく知らない人たちのことを信じられるんですよ。コピバン含めて20年近くバンドやってるけど、それに勝るうれしいことがない。ライブのたびに毎回感動するし、直近のライブでも「やっぱこれがいちばんうれしいねんな」と思いました。友達とごはんを食べても面白いし、家族と過ごしてても楽しいけど、こんなに笑ったり泣いたりするのってライブハウスくらいなんですよ。それを一緒にやってくれる人がいて、その場に集まってくれた人がみんな笑ってくれたらなおよし。これがずっと続けばいいなと心の底から思ってます。ライブハウスってお客さんの顔がよく見えるんですよ。
PON楽しそうにしてる人を見るとこっちも元気出るし、泣いてる人がいたらなんかしんどいことあったんかな?ってめっちゃ思うし、ちゃんと曲を聴いてくれていることがわかるとMCでもしっかり喋れるし。1対500とか、1対10000と考えると気圧されそうになるけど、1対1が人数分あると思うとすごくうれしいし、全然怖くないんですよね。生きるのが大変な世の中で、お客さんが会場に来るまでにも一人ひとりにドラマがあるわけじゃないですか。自分が幸せになるためにも、一人ひとりを幸せにしたいというのが僕の願いなんですよね。
ラックライフ / 「願い」Official Music Video(ワンコーラス)
どれだけSNSやストリーミングサービスが発達しようと、ちゃんと手渡しできる場所がやっぱりいちばんうれしい瞬間ですね
──4曲すべてに、今のPONさんの本心が込められている。
PON4曲できあがって、相変わらず自分はほんま嘘つかれへんねんなと思いました。過去の曲を聴いていて「この頃の自分こんなこと言うてるやん(笑)」みたいに思うことがひとつもないんですよ。
──確かにラックライフのライブってフレッシュなんですよね。何度も演奏している曲も、今その瞬間思っていることとして発信されている。
PONちゃんと“自分”を生きてきたし、それを曲にしてこれたんかなと思います。全部全力なんですよ。ちょっと手ぇ抜いた曲とか作られへんからしんどいんやろうけど(笑)、それをやっても面白くないとわかってるんです。嘘を書いてもおもんないし、自分の魂が燃えへんかったら純度も下がる。自分にがっかりしたくないし、どの曲も今も胸を張れることは誇りなんですよね。だから紙資料のディスコグラフィのページとか、僕の年表そのものなんです。
PONそんな人生なかなか送れないから、ボーカリスト、ソングライターっておトクですね(笑)。今でもどの曲も納得できるし、「いやほんまそうやで!」と思うし、それに励まされることもたくさんあるんです。だからきっとこの4曲も、これからの自分のことを励ましてくれるし、いろんな人のことを支えてくれる、いろんな人のそばにいてくれる曲になれるんじゃないかなと思います。
──海外公演を含む9公演のリリースツアー「願ったり叶ったり」も充実の内容になりそうですね。
PONどれだけSNSやストリーミングサービスが発達しようと、ちゃんと手渡しできる場所がやっぱりいちばんうれしい瞬間ですね。もちろん「願い」の歌詞のように“薄暗い君の部屋”で寝る前に聴いてくれるのもめっちゃうれしいけど、顔が見えるともっとうれしいから。手渡しできるのは生きている人間の特権やし、僕らがいちばんやりがいを感じるところ。台湾と韓国にも行かしてもらう立派なツアーを組んでいただいて……ほんま海外にも自分たちの曲を聴いてくれる人がいるって、いつまで経ってもわけわからん(笑)。
PON歌詞もフルジャパニーズやし、MCも関西弁のこのスピード感でバーっと喋ってるんですけど、ちょっとだけ勉強したその土地の言葉を話してみたり、ボディランゲージとか「Your Heartずぎゃーん!」とか言ってみたりして。日本語がわかる人もそこまではない人も、そんな僕らから受け取ろうとしてくれてるのが見えるし、それがめっちゃうれしいんです。異国うんぬんの前に人やなってめっちゃ思いますね。
──ツアーファイナルの会場はLINE CUBE SHIBUYA。同会場での公演は2021年3月15日の『ラックライフ TOUR 2021「Raise The Flag」FINAL & 13th ANNIVERSARY』以来です。
PONあのときはコロナ禍で制限が多かったからもちろん声出しもできなかったし、ライブに行くことに躊躇する人も多かったから、バンド活動がうまくいっていなかったりもして、とにかく悔しい思いをして。でも今回は幸せで埋め尽くしたいですね。ただツアーまでにもうちょっと痩せなあかんなとは思っていて……。この年末年始めっちゃ忘年会とか新年会とかして(※取材は1月上旬)、めっちゃ食べてもうて……。あかんあかんと思いつつ今もめっちゃ食べてますね……(笑)。
──(笑)。ツアーではちょっとシェイプアップしたPONさんもお楽しみにということで。
ラックライフ / Digital EP「願い」Highlight MV
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