──あらためて『オールタイムラブユーE.P.』を作った手ごたえは?
松嶋今回は「愛の塊」みたいなラブソングもあれば、「余白を埋める」みたいな、内なる炎みたいな イメージの曲もあるし、全体として色とりどりに聴きごたえのあるものになってるんじゃないかなと思ってます。
柄須賀全然違う5曲が入ってるけど、誰が聴いても、どこから聴いても「the paddlesの曲や」ってわかるものができたと思いますね。 前回の『ベリーハートビートE.P.』と同じことをやりたかったんですよ。同じことをやりたいけど、それをさらにアップデートするものができたと思います。
──そしてタイトルが『オールタイムラブユーE.P.』。
柄須賀「愛の塊」の歌詞の中から一番残った言葉を取ってきて、ジャケットも「愛の塊」の2番の“いつも僕が押すカートに投げ入れる〇〇”っていうところから取ってます。僕がめっちゃ大好きな江國香織さんの詩集があって、買い物してる最中に、この食材で作った料理を食べきる前に別れたらどうしようっていう詩があって、それってほんまそうやなと思ってたんですね。「ブルーベリーデイズ」の時にも、“ガラガラの冷蔵庫の中には二人の面影はない”って書いたんですけど、やっぱり食べ物とかって一番生活感が溢れてるところやと思ってて。二人で約束したもの、二人で食べようとしたものが、明日も一緒に食べられる保証とか、最後まで使い切る保証ってどこにもないから。曲を聴いて、そういう恋愛的な繋がりを意識してほしいっていうのはもちろんあるんですけど、もっと広く、ペットでもいいですし、家族でも友達でも誰でもいいんですけど、みんな繋がりの中で、思い合いの中で生きていってると思うんで、あらためてそういうものを強く意識してほしいなって思うんですね。
──すごく深いメッセージ。たくさんの人に、そして深く届きますように。
柄須賀みんなでおっきな塊作ろうぜっていう感じです。ライブでやる時も「みんなででっかい愛の塊、作ろうな」って言って「愛の塊」をやってるんで。いつも。
ツアーで巡るライブ会場や出演バンドについて
──そしてリリースツアー、タイトルは『ふたり分の命がひとつになって生まれる愛の塊ツアー』。これも「愛の塊」の歌詞からですね。2025年1月9日(木)からスタートして、全国で10公演。
柄須賀いいツアーになると思います。場所も対バンもみんなありがとうって感じですね。日々、打ち上げしてきた甲斐があったな(笑)。頼まれてもないのに「お前のライブはこうやった」みたいなことを打ち上げでずっと言い続けてるんですけど、それをずっと繰り返してきたら、知らぬ間に仲間がどんどん増えていったみたいな感じです。気づかぬ間に巻き込んでたんやろうな、俺の塊で。俺はずっと転がって、のたうち回ってて、そこにみんなを勝手にくっつけてしまってる感じはありますよね。
──そうか。皇司くんが「塊魂」だったのかも。
柄須賀みんな、ほぼ即決で返事をくれました。ammoとか、FM802の番組に呼んだ時に全員で来てくれて、その時に(岡本)優星が「俺ら全然対バンなくないですか?」って言って、ちょうど大阪の対バンどうしようみたいなタイミングやったんで、「マジで出てくれんの?」「行けるっすよ」って、その場で決めてくれたんで。男前の奴らですよ。みんなそんな感じでしたね。
──めちゃくちゃ、楽しみにしてます。
柄須賀いいツアーになったらいいなと思いますね。ドラムは田中(智裕)さんと(ワタナベ)ケントが一緒に回ってくれます。
松嶋今回のツアーはスリーマン、ツーマンで回るんですけど、最後の東京、名古屋、大阪、福岡をツーマンで回りきるのが初めてで。そこがどうなるのか楽しみです。
柄須賀地元で マジでお互い何者でもなさすぎる時からずっと一緒にやってたBlue Mashとか、あいつらが高校生の頃から、ああじゃないこうじゃないみたいにお互い言いながらやってたのに、福岡でツーマンができるようになったか…みたいな。これはおもろいことができてるんちゃう?って思ってますね。個人的には仙台と宇都宮で、Fish and Lipsとosageと2日間一緒にできるのがすごく楽しみだし、どこへ来てもらってもいい思い出が作れると思います。僕らも、対バンも、もちろんお客さんも。そしてツアーファイナルで重大発表があるんで、それも楽しみにしていてほしいです。
PRESENT
直筆サイン入りタオルを1名様に!
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