約5年ぶりのワンマンライブ
──sajou no hanaのワンマンライブは2019年5月に開催された「沙上の夜 act1」以来なので、約5年ぶりなんですよね。
sana初ワンマンはとても大切なライブであると同時に、わたしも当時は右も左も何もわかってないなかでがむしゃらにやるしかなくて。それ以降もコロナ禍であったり、レーベルを移籍したりと、いろんなことがあってなかなかライブができなかったんですけど、わたしとしてはずっとライブ活動に力を入れたいと強く思っていて……。応援してくださっている皆さんには、ほんとにお待たせしてごめんなさいって気持ちで。だから今回のワンマンでは「これがsajou no hanaのライブですよ」と見せられたらなと思っています。
──当日はフルバンド編成でのライブになりそうですか?
sanaもちろんです! 大きく太字で書いておいてほしい!(笑)
──ちなみにですが、sanaさんソロとsajou no hanaは今までしっかり分かれていた印象がありました。sajou no hanaがsanaさんのソロプロジェクトになるとすると、今後このふたつはどのような関係になっていきますか?
sanasajou no hanaのライブではsajou no hana名義の曲をやろうと思っています。ソロ曲はアニメ作品の中にわたしがシンガーとしてお邪魔するパターンが多いので、時と場合によって歌ったりするかもしれませんが、基本的には分けていこうと思っています。 sanaソロで前島麻由さんと共同で開催している企画ライブの「シルフィウム」も今後開催する予定ですし、面白いイベントとして成長させていきたいんです。
──となるとsajou no hanaはこれまでの5年間の歴史の文脈で活動が続いていきそうですね。
今のところはそのつもりです。ほんとsajou no hanaって流れに身を任せてきたなって思うんですよね。「sanaをシンガーに置いていろんなクリエイターさんが関わるバンドサウンド主体のプロジェクトにできたらいいね」という話のなかで「これ、この3人のバンドにしたら面白いんじゃない?」というアイデアからバンドになって、たくさんの作品との出会いがあったことで音楽性を広げてもらって。「修羅に堕として」みたいなここまでパンチのある曲は、『異修羅』があったから生まれたと思うんです。そういう5年間も大事にしながらこれからも続けていけたらなとも思っていますし、新体制だからこそできる試みもいろいろしていきたいですね。
──バンドの生演奏で聴く「修羅に堕として」は迫力がありそうだなと。
sana「Red」は「修羅に堕として」のリリース記念ワンマンでもあるので、サポートバンドの皆さんと一丸となっていちばんいいところで輝かせたいですね。オケで歌うと安定感のある歌をお届けできるけれど、バンドで歌うとプレイヤーのみんなのそれぞれのエネルギーを吸収できるし、後ろからちゃんと支えてくれるから安心感があるので、自信を持ってステージに立てるんです。だからバンドのほうが歌うのは難しいけど心強いし、新しいアレンジもいろいろとできるので、その日限りのものが作れるなという手ごたえはあるんですよね。でもさっきも話したように完璧主義なので(笑)。
──ご自身の歌のクオリティに妥協はしたくないと。
sanaだからバンドサウンドにも負けないぐらいの圧倒的な歌が歌えるようにもなりたいし、お客さんの意識をちゃんと引き付けられる歌が歌いたい。課題はたくさんあるので、これからも頑張りたいですね。3月17日はしっかりビシッと熱い赤を燃やすライブをしたいです。
──3月17日というのも、「37」名義で歌手デビューをしたsanaさんにゆかりがある数字ではないでしょうか?
sanaこれ、本当に偶然なんですよ。勝手に「1」の場所を動かして「いいsanaの日」って言ってます(笑)。ほんとわたし、数字の「3」と「7」が大好きで。コインロッカーも「3」と「7」に関連するところばっかり選んじゃう(笑)。
──(笑)。ご自分が好きで、縁の深い数字の日付で新体制のスタートが切れるって、とても運命的で素敵ですね。
sana本当にそうですね。今までの5年間の歩みをしっかり見せつつ「修羅に堕として」のような新しい姿もしっかりお見せして、「新体制のsajou no hanaかっこいいな」と思ってもらえるような、「Red」というタイトルに負けないぐらい熱いライブにしたいです。気を引き締めて、「ちゃんと活動していきます。ついてきてください」という私の思いも姿勢もしっかり見せられたらなと思ってます。それでファンの皆さんとの絆を深めていきたいですし、新たなsajou no hanaを楽しみにしていただきたいですね。