──今回ならではの新たな試みはありますか?
インスト曲はわりとたまっていて、自分のライブで毎回アレンジを変えてるんですよ。共演するミュージシャンを毎回変えているので。アコーディオン、バイオリン、サックスとか。ただ、今回はロックな方が多いので、そこに向けてアレンジをしようかなと。僕は基本的にアコギが多いので、それをエレキとうまく両方できたらと思っています。このイベントだからできるスタイルになるかな。
──youさんは?
新たに、というのは今のところ考えてなくて。前に3枚ぐらいインストアルバムを出させてもらっているので、その中から選ぼうと思ってます。中にはアコギもあるんですけど、今回はエレキ中心で行こうかなと。
僕は7月にシングルをインストで出したので、それを中心にセットリストを作っていこうかなと思っています。もちろん、ライブアレンジでより楽しんでもらえるように考えていきますけど。
──いろんな場面を楽しめそうですね。このイベントに来てくれるお客さんに向けて、メッセージをお願いします。
ギターがかっこいいなと思ってファンになってくれている人は、ギターを弾いている姿が好きだったり音が好きだったりすると思いますけど。そんな、ギターがかっこいいと思っている人に、もっといろんなかっこよさがあるということを、この5人だったら見せられると思うし。あと、セッションに関しても、クリスマスが近いし、そういう曲を奏でてもいいなと思っています。ギターインストを聴き慣れていない人もいるかもしれないけれど、どれだけ飽きさせないよう、のめりこませるかを考えて。どのアーティストを見ても気持ちを引き込まれるような演出を考えています。何の迷いもなく楽しみに来てほしいなと思いますね。
僕自身、インストのみでライブをするのは初めてなので、自分の可能性を広げさせてもらえる貴重な場として、すごく楽しみにしています。この大先輩方の中で、どれだけ自分のキャラクターを出せるかというのを、ぜひみなさんに見てもらえたらいいかな。あと、単純にセッションが楽しみです。
それぞれの世界観があると思うんですけど、それぞれのファンのみなさんもそこを共有できて、この人が良かった、今度ライブに行ってみようとか、ファンもお互いが刺激になるような意味のイベントだと思うんです。セッションはG3(ジョー・サトリアーニが主催している、ギタリスト3名によるツアー)を超えるような(笑)、日本版G3じゃないですけど、G5というような(笑)。そんな感じになっていったら盛り上がるんじゃないかな。エンターテイメントとしても成立させるように頑張りたいと思います。
それぞれのファンの方がいらっしゃると思うんですけど、最後に帰る時にこのイベント全体のファンとなって帰ってもらえるように、一丸となったライブになればと思います。ぜひみなさん、いらしてください。
ギターって面白いなって思ってもらえたら、すごく嬉しいですね。あとギタリストって、セッションとかで音楽性とは別に、勝った・負けって思っちゃいがちなんですよね(笑)。勝ち負けではないのは分かってるんですけど、どこかで“こいつうまいな、すげえな!” みたいな、ギタリストならではの対抗心って出てくると思う。そういう対抗心も見ている側には楽しいんじゃないかなと思いますね。勝ち負けじゃないけれど、そういった盛り上がりも楽しみなんですよ、個人的に(笑)。
分かる!こういうフレーズが来たら、次のソロ回しで超えるフレーズを弾いてやろうとか(笑)。
“そう来るなら真逆をやってやろう!”とか(笑)。見ている人たちにもその場に参加しているような楽しみを見せられればと思います。
──今後も続いていくと、イベント自体が面白くなりそうですね?
70年代ぐらいにジャズ/フュージョンでギターの人気が高まった時代があったけれど、自分がデビューして振り返ってみたら、ヴィジュアル界ではなかったなと思って。やりたくてもなかなかできなかったから、それができるようになったのに1回で終ったら、とてももったいないですから。大変だけれども、第一歩を踏み出せたら、それを止めることなく進めたいですね。
僕の知り合いのバンドマンも見たい、出たいと言っている人がいますよ。
俺もそれぞれの活動とかネットのニュース、ツイッターでインストをやっているというコメントを見るたびに、こういうイベントがある時に声を掛けようと思っていたし。こうして産声を上げたので、この5人で育てていきたいです。