立ち上げ当時から、MV「THE BUTTON EYES」の映像に収められているもの、そして、CBO(※Cazqui's Brutal Orchestra)がこれから世に送り出していくであろうものが、漠然としたビジョンですが、頭の中に存在していました。ただし、それはCBOの楽曲を制作するCazquiひとり、あるいは、それを歌い上げる架神くんとのふたりだけでは成し得ない、大きな理想であることも、重々承知しておりました。ですので、現実的なところにおいてはクルーだけでなく、スタッフなどを含めたチームを作っていくことが必要だと考えていましたね。
サブスクリプション形式による音楽ストリーミングサービスが普及するなどして、世の中が移り変わっていく中、アーティスト側がこれまでと何も変わらぬ活動ルーティングを続けていくことは、本当に正しいのだろうか。自分がそのようなことを考えていた頃、コロナウイルスによる世界的なパンデミックが巻き起こりました。ですので、コロナ禍は今後の在り方についてより深く考えるきっかけとなったなと。それに加え、先ほどお答えした内容の通り、もとよりCBOプロジェクトのチームを形成する必要性を感じていたので、コロナ禍においてはそこに尽力していました。
「THE BUTTON EYES」のMVをご覧いただくのが最も手取り早いのですが、混沌と美旋律の調和ですかね。ぼく自身の捉える、ヒトという生き物を音にしているイメージです。
Because they’re so talented.・・・ってところです。あと、これはあくまで例え話ですが、楽曲やプロジェクトによりふさわしい技術・ヴィジュアルを持つ人物であればギタリストは自分でなくとも結構、そういう感覚でやっています。
最近はハードスタイル、ハードコアテクノなどと呼ばれる電子音楽ですね。Hard Driverなど。それ以外だと、レイ・ハラカミ氏などの作品がよく部屋の中で流れてます。
2020年頃に1st Single「OSWALD」に続く2ndシングルとしてリリースするイメージでデモを作り、何度かアレンジを重ねていますが、基本的にはMVとしてリリースされた印象から大きくは変わってないと思います。当時のバージョンは3月7日新宿BLAZEのLINE最速先行チケット当選者に配布されるデモアルバムに収録されているので、ぜひゲットして聴いてみてほしいですね。
今の自分にとって「名刺」となり得る作品を目指したものなので、ありがたいなと思います。
絶妙なタイミングで安定と不協和が満ち引きを繰り返すような、スリリングな楽曲展開を心掛けました。あとは、サビのオーケストラヒットですかね。やたらと仰々しく、コミカルな印象を与えかねない音色なのですが、MV作品における激しいカット割を強調・演出する上ではベストな音色なので、当人としては大真面目かつ全身全霊、つまりはシリアスな意識で取り入れてます。
オーケストラの名を冠したプロジェクト名にも同じことが言えますが、一人で何かを成し得ようとか、成していける、とは思っていないことの表れですかね。仲間やファンの方がいるから、ぼくは Cazqui’s Brutal Orchestraという形態で音楽をやろうと思えるわけです。
ぼくはコロナ禍で一切ライブしてなかったんですけど、エッ、以前と全然変わらなくない?的な。盛り上がってくれて良かったです。
長らく待ってくれていた方々に対して、感謝の気持ちとして。何よりもそういう皆さんに聴いて欲しいという気持ちがあったので、その気持ちを表現した形です。
当プロジェクトの編成は七人で固定、というわけではなく、時と場合により増減するのですが、3月7日の新宿BLAZEにおいては七人編成で、いわゆるラウドミュージックに括られる音楽性を基盤とするバンドとしては、大所帯です。CBOはこの点において、自分がCazquiとして従事してきた、どのバンドとも異なります。ですので、この編成ならではの音楽性、ライブパフォーマンスをお楽しみいただければ、と。ぼくが新バンドを立ち上げた、というよりは、なんだか、Cazquiがたくさんひとをあつめて、面白そうなことを始めたな、そんな風に捉えてもらえたらうれしいな、と。
ぼくはもともと、誰に頼まれたわけでもなく、自分のやりたい音楽を好き勝手にやってきて、気付けば、お金を頂戴した上でお客さんを満足するパフォーマンスを魅せる責任が生じていた。そんな感覚のもとで、今を生きています。
なので、チケットの値段に応じて自分自身のパフォーマンスの質が変わったりはしないですし、未だ出会わぬお客さんに対し、無料ライブという形式がCBOのライブに足を運ぶきっかけとなり得るのであれば、それはとても良いことだなと思っています。
今年は卯年、CBOのシンボルキャラクターもうさぎです。ファンの方を楽しませられる濃厚な一年に出来ればと思っています。当プロジェクトは「終わらないバンド」をテーマとしています。己が扮するCazquiというギタリストの名を冠してはおりますが、仮に自分自身が死んでも続いていく、そういう本当の意味で息の長いコンテンツを作ることが目標ですね。