──新曲「Night Forever」についても伺いたいと思います。これはどういうテーマから作り始めたんですか?
平田サウンドもそうですけど、今までは割とロックバンドしてきたというか。純粋にそれが一番好きなんで続けてるんですけど、ヒップホップもめちゃくちゃ好きなので、そういう要素を取り入れられたらいいなと思って。前作も言葉の言い回しとかでそういう要素をちょくちょく入れてたりはしたんですけど、サウンドを変えるってことはそんなにしてなかったんです。今回はそういうことを思いながら作り始めたっていう感じですね。
──バンドサウンドだけでないものに挑戦してみようというのが始まりだったと。
平田そうですね。2人でいるときとかに打ち込んで作ったよね。これはスタジオじゃなくて家で作ったんですよ。それこそコロナ禍でスタジオに行けない時間とかも増えたので、そこでパソコンを買って、やるぞって思って。ここ1、2年くらいで頑張ってDTMを身に着けた成果が徐々に出たっていう感じですね。こういう曲は家でデモを作ってないとできてなかった曲だと思うんで、バンドセッションだったら絶対にできてない曲だったと思います。
──そもそも家にいる時間が長くならなければ、この方向にいってなかったかもしれないということですか?
平田そうですね。変わらずスタジオで作ってたかもしれないし。
──歌詞はどのように考えていったんですか?
平田なんでかはわかんないんですけど、「1999」っていうのがサビでぱっと思い浮かんだんですよ。その年って何があったっけなって思って調べたら、ノストラダムスの世界滅亡の話が出てきて。それにヒントを得て、サビから書き始めたんです。世界が終わるときに、「終わるからやることやらないと」じゃなくて、常に今日が最後の日だと思って必死に生きていかなければいけないみたいなのをテーマにして書きました。
あと、「シラフで言えないことなんて 持ち合わせちゃいない」っていう歌詞は、打ち上げで酔っ払ってからしか本音を言えない、みたいなバンドがすごい嫌だなと思って。(笑) 常に本音でいるよっていう自分の意思も込めています。
あと、「シラフで言えないことなんて 持ち合わせちゃいない」っていう歌詞は、打ち上げで酔っ払ってからしか本音を言えない、みたいなバンドがすごい嫌だなと思って。(笑) 常に本音でいるよっていう自分の意思も込めています。
──「1999」っていうワードが中心にあったんですね。
平田そうですね。この曲はフィーチャリングでナナジュウハチという女性ボーカルの子が歌ってくれていて。話し合ってAメロの歌詞は決めましたね。
──カワカミさんはこの曲を最初に聴いたときはどう感じました?
カワカミまず、新しいけどすっと入ってきたっていうか。「これうちじゃない」みたいな感じは全くなくて、純粋にいいなって思いましたね。レコーディングでは普段使ってるギターだとちょっとイメージが違うから、ギターを持ち変えてみたりして落とし込んだっていうのはありました。
──バンドの形式にこだわらない曲作りは、もしかしたらOrganic Callが2人体制になったことでバンドという形に向き合った結果でもあったのではと感じたんですが、それはいかがですか?
平田ひとつ言うなら、メンバーが抜けて新しいサポートメンバーとやることになるので、スタジオでは新曲を作るっていうよりも過去の楽曲のすり合わせをする時間に使いたいなって思ってたんですよ。なので自分が作ったデモを提示出来た方が、スタジオで新曲にかける時間は減らせるなって思って。それでDTMをよりやるようになったっていうのが結構大きいんですよね。やらざるを得なかったみたいな。その結果また新しい発見があったのかなっていう感じですね。
──今作で作り方を変化させたことで、発見はありました?
平田新しいリズムとかは前より見つけられるようになったのかなと思います。どうしてもスタジオセッションだとその人の持ってるものを引き出す作業になるんですけど、自宅だと自分の持ってるものから出したり、違うところから突如アイデアがやってきたりとかもするので。
──幅が広がった?
平田幅が広がったというよりは、自分の手札として何を持ってるかがちゃんとわかるようになったみたいな感じですかね。
でもやっぱりスタジオで作ることも好きですし、あくまでデモとして作ってもこれの通りに絶対叩いてって言うことはなくて。絶対マストみたいなのは自分の中でもあるんですけど、それを超えてきてくれるときの嬉しさもありますし、全く違うものを出されて意外といけるなみたいな面白さもあるなと思います。だから今後もどっちも続けたいなって感じですね。
でもやっぱりスタジオで作ることも好きですし、あくまでデモとして作ってもこれの通りに絶対叩いてって言うことはなくて。絶対マストみたいなのは自分の中でもあるんですけど、それを超えてきてくれるときの嬉しさもありますし、全く違うものを出されて意外といけるなみたいな面白さもあるなと思います。だから今後もどっちも続けたいなって感じですね。
──カワカミさんは今回の曲を聴いて、平田さんの変化などに気付いたりもしました?
カワカミうーん……。
平田進化してない?
カワカミいやいや。(笑) どうなんだろう。「Night Forever」に限らず歌の入れ方とか歌詞の入れ方は前にないものを出してきたりとかしてますね。引き出しも絶対増えてると思うし。
平田具現化できるようになったかなって、例えばギターソロで悩んでたとき、前は「ブワッと」とか「ガッツのある感じ」っていう言い方をしていて。今でもそういうあやふやなことは言うんですけど、今ならギターの音色とかドラムのフレーズを自分で組めることも増えたんで。伝えやすさとかは昔よりあるのかなと思いますね。
カワカミうん。全然違う。それで1曲の完成するスピードがちょっとずつ早くなってるのかなって思いますね。
平田言葉が喋れるようになった。赤ちゃんじゃなくなった。
カワカミ分かりやすい。(笑)
──MVについても聞かせてください。
平田バンドメンバーが出てないMVが初めてで。今メンバー2人だけで出ても寂しいっていうのもあるんですけど。
カワカミ映像の撮り方も魚眼とかで撮影してるシーンがあったんですけど、それが珍しいなと感じましたね。だから今までの感じとはテイストが違うというか。より楽曲を聴かせられて世界観に引き込めるのかなと思いました。
平田撮影場所も屋形船だったんですよ。始めは2階建てのバスで撮る案もあったんですけど、バスって運転してるときはどうしてもシートベルトしないといけないらしくて、NGになっちゃって。だから船の上で踊ってもらっています。綺麗な映像になったんじゃないかなと思いますね。
──ひとつの映像作品として楽しめますね。
平田基本的に美しく綺麗にっていうのは楽曲を作るときも自分の中のテーマでもあって。ロックバンドではあるんですけど、その中でも美しさっていうのは大事にしているところですね。
──今回「Night Forever」で違う側面を出してきましたが、その後はどういうビジョンを描いていますか?
平田今回新しい武器を手にしたので、これからもそれを提示していくっていうのはもちろんあるんですけど、大筋は変わらないというか。小さな変化を繰り返していくのかなって思います。
──打ち込みの方向に行くとかではなく。
平田ないと思います。(笑) もちろんそういう曲があってもいいと思うんですけど、もしそういう曲を作るならその中でもOrganic Callを感じられるものというか。
とか言ってめちゃくちゃピコピコするもの作ってるかも。全然言ってること違うじゃんみたいな。(笑)
でもやっぱり根底はロックバンドが好きだし、日本語が好き。だからヒップホップも日本語だからこそ面白い韻の踏み方とかもできるし好きなんです。日本語ギターロックが好きっていうのは未来永劫変わらないと思うので、根底は変わらないと思います。
とか言ってめちゃくちゃピコピコするもの作ってるかも。全然言ってること違うじゃんみたいな。(笑)
でもやっぱり根底はロックバンドが好きだし、日本語が好き。だからヒップホップも日本語だからこそ面白い韻の踏み方とかもできるし好きなんです。日本語ギターロックが好きっていうのは未来永劫変わらないと思うので、根底は変わらないと思います。
カワカミそうですね。新しい部分と、原点のOrganic Callってこれだよねっていうのを行ったり来たりしていくんだと思います。ライブも尺を長くやることもあると思うので、基本をしっかりした上でみんなをより楽しませられるスパイスになるような挑戦をやれたらなと思っています。
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