──おぉーなるほど。いいアドバイスをいただきましたね。では、みなさんのほうから質問してみたいことがあれば、どうぞ。
寺坂謎解きの謎って、どうやって考えていくんですか? めちゃくちゃストレートな質問ですみません。
横森いえいえ。謎解きゲームは、例えば今回だと雛見沢の村のなかの調査をしようという話を最初に作って。実際にその場に行くことはできないから、まずはスクラップブックを作って。村のなかを歩いていろんな情報を聞き込みをして集めていくようなストーリーに沿って、それを体験するような謎を作っていくんですね。それを解きながらスクラップブックを完成させていく流れにしました。
寺坂“ひぐらし”とのコラボは今回が第2弾ですが、“ひぐらし”とコラボするようになったきっかけはなにかあったんですか?
横森単純に僕が元々すごく好きだったからです。よだかのレコードは謎解き業界のなかでも、アニメやゲームとのコラボレーションが多いんですね。そのなかで“ひぐらし”をやりたいというのがあってお声掛けをさせていただき、4年前にやった第1弾が大成功だったので第2弾もやることになったんです。
寺坂紙の上で問題を解いたりシールを貼ったり、制限時間内に何問作ろうとか、そのバランスはどうやってを考えて行くんですか?
横森謎解きゲームは40分、60分のものが多くて。40分だと1つのテーマで最初から最後まで走らせることが多いんですけど、60分だと同じことばかりやってると途中で飽きてしまったり、集中力がかけてしまった人が話についていけなくなくて置いてけぼりになってしまうんですね。なので、例えば今回だったら、最初に小問題でそれぞれがシールを貼る。次はみんなで協力して1つの問題を解いて、次はそれぞれで謎を解いていくとか。やることが順繰りになっていくなかで、ちょっとづつ内容も変わっていって。それと並行して、謎の難易度も上がっていく。そうして、今回だと、最後の問題はかなり長めで10〜20分かけて解く感じにしてたんですけど。他の謎解きゲームの場合は、50分までいったら最後の問題を残り10分で解く。その10分の間にヒントに気付けるかどうかというパターンで考えていくことが多いです。
渚次、コラボしてみたいものとかありますか?
横森決まっているものはあります。いえるものとしては、毎年手塚プロダクションさんとコラボして手塚先生の作品を1つずつ謎解きゲーム化していってるんで、それはやります。あとは、“こち亀45周年企画 特別企画”として8月28日から1カ月間、亀有地区商店街で「こちら葛飾区亀有公園前派出所」とのドラマチック謎解きゲームのコラボで「商店街をめぐってお宝を探せ!? 亀有の埋蔵金の巻」というのを開催します。
──その前に、8月9日に東京・日本橋三井ホールでにて行なわれる“よだかレコード9周年公演「原点」”、こちらの内容も気になるところなんですが。
横森「原点」というタイトルなんですが、僕らが謎解きゲームを始めたときといまではすごくいろんなものが変わったんですね。使うアイテム、謎の解き方そのものも。昔だったら周囲にパネルが貼られていて、それを辿りながら解くのが主流だったんですけど、いまはテーブルの上でやるのが普通になっていたり。昔は謎を解いてこの部屋から出ろだけで、その部屋の鍵がなんでここにあるかという理由づけはそんなになかったんです。だけど、最近はそこにある物語性がすごく大事で。ここにこの鍵があるのは〇〇さんが落としていったからだよ、と。そういうところでストーリーを展開させていくんですが。ただ、今回は「原点」といってるので、そういうストーリー性は関係なく、ただ目の前にある謎をひたすら解いていくというものになってます。だから、この公演は“ドラマチック謎解きゲーム”とはいわずに“よだかのレコード9周年記念公演”といってるんです。ただただ、謎を解くだけだから。
寺坂それめっちゃ脳みそ使うやつですよね?
渚謎解きが好きな人にはたまらない。
横森だから、チケットもすぐに売れたので、いま謎の難易度をあげているところです(笑)。9周年記念公演でもあるので「いままでこういうのあったよね」というのがつまった、よだかのレコードのベストアルバムにもなってます。
渚じゃあ、なかには「これ昔解いたことある」というのがあるってことですか?
横森はい。昔からいらしてる方は「懐かしい」っていうのがあると思いますし。最近の方は「こんな謎解きがあるんだ」というので楽しんでもらえると思います。
──チームで解いていくんですか?
横森はい。1チーム5人で挑戦していただくゲームになります。
渚そういうときにメンバーが足りないと、たまにSNSで募集してたりするんですけど。私はそれで、まったく面識のなかった女性2人とチームを組んで謎解きに参加して。その2人のひらめきがめっちゃすごくて、初対面なのに謎解きを通じてすごく仲良くなったことがあります。
横森現場で知らない人とチームになって、それで仲良くなる人は結構いるんですよね。
──じゃあ1人でも安心して参加できますね。
横森はい。だから、初めての方でもお一人でいらしても楽しめます。
──謎解きをクリアするためのひらめきのトレーニング、なにかアドバイスがあったらお願いします。
横森ひらめきのトレーニングはトライ&エラーの数です。この扉が開かないというとき、鍵穴がなければ、扉はオートロックであると。じゃあどこかにカードがあるはずだ、とか。謎解きゲームは正しい方向に思いつくかつかないかがキーなので、これをやってダメだったらあれはどうだろうと他の方法をすぐに考え、思いつく。そういうトライ&エラーをどれだけ早くできるかがコツですね。
寺坂これだと思っていったものがエラーだと、結構凹むんですよ。
渚たとえ1人がそうなってもいいようにという意味で、チームプレイなんですね。
横森まさにです。人が多いだけ、エラーしても次のトライの方法をたくさん考えられますから。
──謎解きゲームに向き、不向きはあるんでしょうか?
横森ないです。1つのゲームのなかで、得意な謎と不得意な謎というのは個々ありますけど。ただ、僕が見てて思うのは、女性のほうが得意ですね。謎解きは。
渚女性に生まれてよかった(笑顔)。
──では読者のみなさんに、これから開催するよだかのレコード9周年記念公演「原点」に向けて、ひとことお願いします。
横森よだかのレコードの9年分、集大成のような公演になります。絶対クリアするぞという気合いもいいんですけども、それよりもなによりも、今回は謎解きのお祭りだと思って「こんなのあったよね」と懐かしみながら楽しんでもらえたらいいなと思います。ぜひ気軽な気持ちで遊びにいらして下さい。
──続いて、純情のアフィリアの今後の予定も教えて下さい。
寺坂8月7日に東京・渋谷CLUB QUATTROで<純情のアフィリア×放課後プリンセス 10周年ライブスペシャルツーマンライブ 魔法のティアラとプリンセス~3650日のキセキ~>をやらせて頂きます。私たちは純情のアフィリアと放プリみんなで曲をやったり、シャッフルユニットを作ったり。
渚私たちが放プリさんの曲をやったり。
寺坂放プリさんから本来やらない衣装交換も特別に承諾をいただいて、私たちが期間限定プリンセスになったり。ただのツーマンではなく凝った内容のライブになります。
渚そして、9月から行なうワンマンライブ<魔法陣と水の妖精〜Magic Circle and Siren of Water fairy>は新曲、新衣装、新演出などいろいろ用意してます。
寺坂そのツアーに合わせて私たち初のグラビアDVD『純情in沖縄』のリリイベも各地で開催しますので、ぜひ来てください。
──エラバレシの今後のスケジュールも教えて下さい。
神崎9月から5周年を記念したエラバレシ2回目のツアーとなる「エラバレシ 5周年記念 東名阪ツアー2021〜 at the crossroads 〜」を行います。
前回は新メンバー3人が入って初めてのツアーだったので、まだドキドキの部分があったんですけど。今回は2ndなので、前回を大きく超えていけるようなパフォーマンスが届けられるよう頑張りたいと思います。いま私たちは5周年イヤーで、それを記念して9月1日に「Stay With」という新曲も出すので、この曲とともにツアーを回ります。
前回は新メンバー3人が入って初めてのツアーだったので、まだドキドキの部分があったんですけど。今回は2ndなので、前回を大きく超えていけるようなパフォーマンスが届けられるよう頑張りたいと思います。いま私たちは5周年イヤーで、それを記念して9月1日に「Stay With」という新曲も出すので、この曲とともにツアーを回ります。
小熊普段なかなか会えない方々のところにも会いに行きます。地元の大阪も行くで!