曲を作っているときは作曲者だけど、ステージに上がっているときはプレイヤーに徹してます
曲が難しいから昔はライブをすることが苦手だったんですよ。今はギターが少し違う音を出しても、その場の空気に合っていたら気にしなくなりましたね。あとはもう……破壊って感じで(笑)。レコーディングとライブしているときは、同じ曲でも全然気持ちが違うので、ちゃんと弾くことを意識しなくて良いんですよね。ライブって自己顕示欲の発散場なので、今は楽しいです。
歌に自信を持てるようになってからですかね。「歌が上手いね」と言われたら普通に嬉しいんですよ。曲を作っているときは作曲者だけど、ステージに上がっているときはプレイヤーに徹してます。時代の空気とか、その場の空気を内包して曲に歌声を乗せるのがボーカルだと思っているんですよ。アート全体がそうですけど、地球から生まれたものを使って音楽にしろ、映像にしろ、絵にしろ何かを表現するじゃないですか。それを見て、地球をもう一度認識するものだと思うんですね。
そうだと思います。地球から生まれたもので何か作り上げて、それを人が見ることで地球の存在を意識する。このアルバムを作っている途中くらいから、そんなことを考えるようになりましたね。
誰だっけなぁ、アルカラかな……違う!ゆずですね。小学6年生のときに中学受験をしていたんですよ。それで受験が嫌すぎて、ずっとゆずの曲を永遠かけながら大声で歌ってました。親への嫌がらせなんですけど。
「ゆずのね」というコンサートがあって、それを横浜アリーナまで親と観に行きましたね。
いやいや!それは絶対に関係ない。今の自分に活きているとも思えないし(笑)。
高校1年生くらいですかね。あとは「オドループ」をリリースする前に、フレデリックのライブもよく行ってました。とはいえ千葉に住んでいたので、ライブハウス・キッズほど入り浸ってはなかった。だから、俺はいわゆるバンドマン像から外れている気がします。さっきも話しましたけど、昔から洋楽を聴いていたわけじゃないし、みんなと同じような音楽を聴いて育ったので。
いろんな要因があると思うんですけど、大抵音楽をちゃんと聴き始めるのって大学生とかになって少しお金に余裕が出来てからじゃないですか。自分もそういうタイミングで「音楽をいっぱい聴きたいな」という気持ちになって。最初はザ・ロイヤル・コンセプトとか父親が買ってきたオシャレなバンドから耳を慣らしていって。途中でフジファブリックにハマって、ブラジル音楽を好きになって。そういう風に、じわじわと音楽の知識が広がっていった感じなんですよね。他のメンバーは違いますけど、俺は洋楽の名盤といわれている作品は全然通ってない。ニルヴァーナやグリーン・デイすら、あんまり聴いたことないんですよ。恥ずかしいんですけど、そういう感じですね。
だから今は、知らないものをそのまま放っとくんじゃなくて、聴いた上でわかるものがあるかないかで分別したい。「そんなの聴かなくて良いんだよ」と言ってしまえば楽ですけど、ちゃんと知識が欲しいんですよね。
ああ、そうですね。
本当に自分が好きなバンドだけを誘いました。だから、すごく楽しみなんですよね
俺は選り好みせず、なんでも好きなわけじゃないから。本当に自分が好きなバンドだけを誘いました。だから、すごく楽しみなんですよね。
日比谷野音と国技館でもやってみたい。その2箇所があがるということは、やっぱりフジファブリックが好きなんでしょうね。
あの立ち回り方って理想なんですよ。コンピレーション・アルバムを作る機会があったら、絶対に参加したい。
言いたいことは全部話せた気がしますけど……じゃあ今後の話をすると、早く次のアルバムを作りたいんですよ。すでにタイトルも考えてて。
そうですね。形にするのはめちゃめちゃ厳しそうですけど、いやぁ〜いっぱい作らなきゃな。だから『GOLDEN BAD』のインタビューですけど、すでに次を向いてます。
『GOLDEN BAD』が出来たときはめちゃくちゃテンション上がったんですけど、今は褒められてもそこまで上がらないかな。だって次の作品に向いてるから。まだ発売前だからしょうがないけど「なんで早く褒めてくれなかったんだよ」って思う。
アハハハハ!作品ごとに、どんどんグレードアップして「これまでのロック史全部に勝つ」を叶えます。
PRESENT
ステッカー&缶バッヂをセットで3名様に!
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