最終回「アニメ」
みなさんこんにちは。
sajou no hanaのボーカルのsanaです。
このコラムもついに最終回!あっという間にエアコンを付けるか付けないか悩む微妙な季節になってしまってびっくりだけど、ゆるやかに生きてます。
私の「好き」の第4弾は「アニメ」について。
アニメの世界に憧れて、デビューをしてから様々なアニメ音楽に関わってきた私がなぜアニメ、そしてアニメソングが好きなのかについて書いていけたらと思うので是非お付き合い下さい!
私は昔から現実とリンクするものへの苦手意識が強くて、人の手で創られた遠い世界のことを考えるのが好きでした。人間関係を築くのに悩んだ時期が長かったので、自分が生きてる現実の世界と重なってしまう邦画やドラマは苦手であまり見た事が無く……1番ストレス無く見れるのがアニメでした。
自分は現実とアニメの世界をしっかりと割り切れる方だったので、学校で流行っている青春ごっこ?とかは苦手だったけど、アニメの世界の青春のキラキラ感は大好きでした。アニメと現実とのギャップで悩むどころか、ギャップがあればあるほど好きになる。自分が生きてる場所と重ならない世界だからこそ、憧れることが出来るし、夢を見れる。現実の自分を忘れて没頭できる世界が私にとってのアニメの魅力だと思ってます。
そんな私がなぜアニメソングを歌いたいと思うようになったかについて。
やっぱり音楽活動を続けていると自分がどういう音楽をやりたいのかという問題に必ずぶつかるんですよね。歌うことは好きだったけど、自分には人生経験がほとんど無く、他者へ向ける感情も学生の頃はあまり無くて、なにを歌いたいのかが分からなかった。そんな時に私のすぐ身近にあったアニメソングの存在が自分を救ってくれました。人生経験のない自分に新しい世界を見せてくれるのがアニメなら、更に深く、その世界を彩って導いてくれるのがアニメソングなのかなと。普通に生きていては描けないような、もっともっと大きな世界観を歌うこともできる。遠い世界に没入することが好きな自分にとって、アニメソングはこれ以上にない目指すべき場所だと感じたのが始まりです。
そこからデビューをして様々な楽曲に触れ、月日も経って、だいぶ私も周りの人に関心を抱くようになった気がしてます。そして自分でも驚いてるいるけど、異常に「経験」を求めるようにもなった気がします(笑)。実在しない世界を表現するのはとても楽しいけど、歌を歌うものとして、本当に人に響くのは自分の感情が本物になった時だけだと感じる瞬間が何度かあったからだと思ってます。元々私の心の中には「不安」だったり「悲しみ」の感情、自分一人のものだらけで、外に向ける感情がほとんど無かった。でも、歌を追求するあまり、もっと色んな感情や人生を知りたいという欲求がでてきたのかなと思ってます。そして、もっと自分の中の名前の分からない感情の正体についても知りたいし、それを伝えて誰かに共感して貰えたら。でも、アニメの世界は自分が一生かけても理解できない領域の作品にも関わることがあるので、そこも楽しさなんですけどね(笑)。
そんなこんなで、好きな作品や紹介したい作品もあるけど、あえて今回は私にとってアニメがどういう存在かについて書いてみました。様々な作品の歌を歌ってきたけど、わがまま言えるならそろそろ宇宙に行きたいな、なんて考えてるここ最近のsanaです。
そんな色んなアニメソングに関わってきたsajou no hanaは9月にツアーをやります!(突然の宣伝)今まで出会ってきた様々なアニメの世界、クリエイターの世界や私の想い。様々な色を魅せるツアーに出来たらと思っているので、このコラムを読んで少しでも興味を持って遊びに来て貰えたら嬉しいです。
ということで!またいつかコラムやりたいです。
お付き合い頂きありがとうございました !♡