2016年5月にワンマンを大成功に収めた赤色のグリッターが、間髪入れずに次のステージへと踏み込んだ!
まずは、その証でもある4月5日リリースのミニアルバム『セツナ』を聞いてみる。本作は赤グリならでは、の“極上の不安定感”と根底に潜む“実直さ”を新たなアプローチで魅せた攻めの一枚、つまりミニアルバムながらセカンドフルアルバム並みのエネルギーがみなぎる力強を感じることができるだろう!そんな“赤グリ”は本作のリリースツアーで初の東名阪ワンマンツアーに挑むのだが、“プレッシャー”や“限界”を感じたことはないのだろうか…!?
TEXT:田中 サユカ
──まずは『セツナ』のリリース、おめでとうございます。
4人 ありがとうございます!
──既にリリース前から水野しずさんのジャケット写真やMVなどが話題になっていますけども!
佐藤リョウスケ 本当ですか!
──今回はそんな本作『セツナ』のリリースツアーで初ワンマンツアーに挑戦される、ということですが、その前に昨年の初ワンマンを終えた感想から伺いたいと思います。
リョウスケ 前回のワンマンの構成は、最初は激しく赤グリのダークな部分を見せて、中間ではメロディアスなゾーン、後半は感動的なライブ構成だったんです。今回の東名阪ツアーも聞き飽きないライブ構成にしたいですね。
クラカズヒデユキ 一曲目から泣いてたもんね(笑)。
渡辺明日香 感極まって、ね!
リョウスケ 泣いちゃうんです、最後とかじゃなくて最初からね(笑)。だから、泣かないようにします!
(一同笑)
──ファンのみんなはそういうところも好きなのかも知れませんよ?
リョウスケ いや、それで大事な部分が歌えなくなるのは非常に勿体無いですからね。…僕が我慢することで救われる人々がいるんです!
──確かに!
(一同笑)
明日香 私たちのためだけに来てくれるっていうことが本当に嬉しかったですね!だからこそすごく緊張もしたけど、その日は柏で活動していた頃からお世話になっていた人が すごく心のこもったピアノを弾いてくれて、さらに嬉しくなりました!
クラカズ ライブの良さを100 %感じることができました!ライブって相乗効果だから、自分たちが上がればお客さんも上がっていってくれる無限の空間が出来上がる…前回のワンマンではそれを感じることができたんですね。「これはやめらんないな〜あ!」って、思いましたね。
──みなさん、これには深く頷いていますね。
クラカズ 今まで感じたことのない世界…いまここにしかない特別な“世界”が、確かにそこにはありましたね。今回は3箇所あるので、またそういう景色が見られることがすごく楽しみです。
──そうですね。しかもラストは渋谷 CLUB QUATTRO!こちらもキャリア初のキャパシティですね。
明日香 私たちの「新しい挑戦」ですね!
──正直なところ、プレッシャーに感じていますか?
明日香 そうですね。プレッシャーに感じるけど、だからこそ伸びると思っているので!良いと思います、プレッシャーは!
リョウスケ 僕は感じないですね。ワクワクの方が強い。
──さて、今回は“更なる挑戦”というイメージが強い中、先日は地元・柏で「原点回帰」というライブがすごく盛り上がったそうですね。この“原点回帰”という言葉は、ある意味では今の赤グリのもう一つのキーワードになっている気もします。
リョウスケ 変わったようで変わっていないというか、変わらず変わって行く、というか。今回は全体的に艶っぽいサウンドにしたんですけど、それっていうのは元々自分たちが出会った頃の核を進化させたもの。そういう意味で“原点回帰”しています。アルバムで例えると今回はセカンドアルバムを磨いているのに近い感じですね。
──赤グリは新たな段階にある、と言えるんですね。
リョウスケ はい。
──今年の冬に結成5年を迎えるというと、この月日は短いようで長いと思うんですね。メンバーも変わったし同期のバンドが解散したりもして、気がつくと周囲の景色が全然違う。赤グリ自体がここまで活動を続けるまでに「愛のジレンマ」ならぬバンド的な「ジレンマ」を感じることがあったのではありませんか?
リョウスケ そうですね。でも、ずっとそうなんじゃないですかね。満たされたら何もやることがなくなってしまう。いつでもジレンマを抱えながらその答えをずっと探していたいですね。
明日香 同意です(笑)!
鈴木陸生 うん!
赤グリのメンバーをポケモンに例えると?