PUFFY 20th THE FINAL「PAPAPAPA PARTY 2016」
2016年12月4日(日) TOKYO DOME CITY HALL
TEXT:兵庫慎司
PHOTO:ワーナーミュージック・ジャパン
デビュー20周年記念ベストアルバム『非脱力派宣言』のリリース・ツアーファイナルだった5月14日豊洲PITで、「亜美と由美が、20年のコネを駆使してゲストブッキング中です」と、開催が発表されたPUFFY20周年イヤーの締めくくりイベント『PUFFY 20th THE FINAL「PAPAPAPA PARTY 2016」』。
関係各社・各者から贈られた花があふれるロビーを通過、ホールに入るとやついいちろうが客入れDJ中。自分の曲をかけると盛り上がらなくなる→怒る→お客に盛り上がるよう強制する、というおなじみの流れで笑いをかっさらい、十二分に場を温めてから開演。フジタユウスケ(g)渡辺シュンスケ(key)木下裕晴(b)川西幸一(ds)と共にPUFFY、オンステージ。
「Hi Hi」「海へと」「ジェット警察」とアッパーな3曲を連打してから、ふたり、ここからの流れを説明。「このあといっぱい出てきます」「パーティーパーティーです」「だから最初にPUFFYふたりで歌ってたの忘れるかも」などと言いつつ、「渚にまつわるエトセトラ」で最初のゲスト、MINMIが登場。華やかにステージを盛り上げ、サビでフロアも一緒にシンガロング&振付け。
次のゲストは久保ミツロウと能町みね子。「すみません、アーティストじゃなくて!」と謝りつつ、フジテレビ『久保みねヒャダ こじらせナイト』とコラボした「抱きたきゃ抱けばEじゃNIGHT☆」を、PUFFYと共に歌う。今日来ていないヒャダインは、ビデオレターで参加。「ごめんなさい、ポケモンの仕事で北海道なんです」という彼の言い訳映像をみんなで鑑賞。
オカモトコウキ(OKAMOTO’S)と「COCO Hawaii」、フジファブリックの山内総一郎&金澤ダイスケと「DOKI DOKI」と、後輩プロデュース曲を続けてセッション、続いてLOW IQ 01が登場し、「my journal」をダンディにキメたあと、お祝いVTRのコーナーへ。
綾小路 翔、吉井和哉、斉藤和義+中村達也、草野マサムネ、グループ魂の順で20周年を祝うビデオメッセージが流れる。綾小路 翔の「最初は亜美派でしたが途中でいろいろあって由美派に……」という自虐ギャグに爆笑が起きたり、グループ魂・港カヲルのちょっとどうかと思うほどひどい下ネタに引き気味の笑いが起こったりする。
そしてスチャダラパーのBose&ANIがオンステージ。紹介なしでいきなりステージに現れるかっこいい登場のしかた。「Wake up,Make up」で盛り上げ、歌終わりでBOSE、「ダラダラしすぎじゃない?」。ゲストが出るたびにMCを長めにはさむのが気になったようです。次の、金ラメのツナギ姿のふたりに勝るとも劣らないギンギンな衣裳で現れたROLLY(亜美曰く「負けてる気がする」)と歌った「秘密のギミーキャット~うふふ本当よ~」ではキャノン砲が放たれる演出も。
PUFFYメインのバラエティ番組『パパパパパフィー』に出演していた大泉洋、「誰かが」を曲提供したThe Birthday(最近自分たちもライブでこの曲をよくやっているとのこと)、そしてT.M.Revolution(!)、さらにGLAY(!!)、という、豪華すぎるし意味ありすぎるVTRコメントをはさみ、初期PUFFYを支えたギタリスト柳沢二三男とドラマー古田たかしがバンドに加わる。
まず古田たかしが書いた「パフィーのルール」をプレイ、次はそこにCharが加わってGREEN DAYのカバー「Basket Case」、そして柳沢二三男が下がり、川西幸一とフジタユウスケが戻ってPUFFY+Char編成でチバユウスケが書いた「誰かが」──と、豪華な展開に。
そのままツインドラムで「アジアの純真」。パンダに扮した南流石の流石組のダンサー30人も加わってよりいっそう華やかな空気に。ゲストが全員下がり、本来の編成に戻っての「赤いブランコ」でステージが赤い照明で染まり、初期の大ヒット曲であり(今思えば)PUFFYのそもそものスタンスや存在意義を意志を宣言する曲である「これが私の生きる道」で、ひたすらに楽しく、でもちょっとせつなかったりシリアスだったりする空気も出しつつ(つまり理想的だったってことだ)、本編が締めくくられた。
祝祭感ピーク! アンコール&セットリスト