バチカンより日本へ祈りのレクイエム実行委員会は、2013年からバチカン、イタリア、東北被災地、日本各地で行っている東日本大震災音楽復興支援コンサート『バチカンより日本へ祈りのレクイエム』の第11回を2024年3月11日(月)21:15よりロッシーニオペラの殿堂ロッシーニ歌劇場にて、14日(木)バチカン四大聖堂、聖パオロ教皇大聖堂にて開催した。
2018年以来6年ぶりの開催となったイタリア・バチカン公演は、ロッシーニ歌劇場管弦楽団と共に、日本を代表する作曲家、薮田翔ー氏が池田理代子女史とタッグを組んだオペラ「女王卑弥呼」世界初演となり、盲目のシンガーソングライターで東京パラリンピックで国歌独唱を務めた佐藤ひらり女史も登場。30名の日本人と50名のイタリア人プロ合唱団とで歌い上げる「第九」をフィナーレに、 コンサートは世界中から集まった方々と共に宗教・国境を超え、日本の被災地の復興と心の平和を祈る「鎮魂と希望」をテーマとした一大コンサートとなった。
超満席のロッシーニ歌劇場は、そこにいるすべての人々と共に黙祷を捧げコンサートが開幕。第九の演奏が終わった瞬間に満員のペーザロ市民が一斉にスタンディングオベーションとブラーヴィの嵐で、長いカーテンコールを繰り返し、ペーザロ市民から日本への熱い応援の思いを受け取った。
世界の祈りの中心とも言える大聖堂コンサートは、在バチカン日本国大使館との共催で、会場には30ヶ国を超える大使、外交官も駆けつけ、供茶を初めとする祈りの大茶会から始まり、コンサートは神聖なる大聖堂の響きと相成って歌劇場公演とはまったく違う第九コンサートは、まさに神と天国へ捧げる崇高な夕べとなった。
眞壁宗麟女史による開演前の“鎮魂お茶会”では、表千家の伝統で祈りを捧げ、ペーザロ市の姉妹都市で日本を代表するお茶の町、掛川市の抹茶で国際交流も催され、そして日本を代表する鉄の彫刻家、眞壁簾氏による魂の傑作「カーディナル」のバチカンヘの献呈式も開演前に行なわれた。
ロッシーニ歌劇場管弦楽団は、イタリア三大オペラフェスティバルのロッシーニ・フェスティバル専属のオーケストラとしても有名で、世界的指揮者ズビン・メータとの共演、アンドレア・ボチェッリ専属のツアーオーケストラ、三大テノールのホセ・カレーラスとの共演などヨーロッパで大変注目されている。指揮は、 オペラ指揮者として大変評価が高い国立ミラノ ・ ヴェルディ音楽院教授でオペラ科主任のダニエーレ・アジマン氏が務めた。
さらにバチカン政府を代表して、聖パオロ大聖堂名誉大司教のフランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿がコンサート名誉顧問として、また聖パオロ教皇大聖堂大司教のジェームス・ハーヴィー枢機卿が今回も参加。
ソリストでは、プロジェクト発案者でコンサート総合プロデューサーである榛葉昌寛(テノール)、元宝塚宙組トップスターの大和悠河(メゾ・ソプラノ)、名古屋を中心に活躍する安藤ゆかり(ソプラノ)、藤原歌劇団で活躍中の村田孝高(バリトン)、特別ゲストとして東京パラリンピック開会式で国歌独唱を披露した盲目のシンガーソングライター佐藤ひらりが、病気に負けず命がけの渡伊により天使の祈りの歌声を聞かせた。
そして、この度、本公演「第11回バチカンより日本へ祈りのレクイエム」のバチカン凱旋日本公演が、2024年5月9日に東京国際フォーラム ホールCにて開催されることが決定した。
日本での公演は、イタリアからオペラ指揮者ダニエーレ・アジマン氏を迎え、ロイヤルチェンバーオーケストラとの共演となる。
いよいよ来年の6月に迫ったオペラ「女王卑弥呼」全曲公演を前に、最高の見どころを先行演奏。
ベートーヴェン「第九交響曲」第四楽章では、合唱とバレエとの共演も大きな見どころのひとつ。
そしてベジャールの空前絶後の大スペクタクル“ダンシング・ベートーヴェン”から60年を経て、ここに新たな大スペクタクルな第九が生まれる。
チケットは、2024年3月31日(日)午前10:00より各プレイガイドにて一斉発売。
この機会をお見逃しなく。
世界を震撼させたコロナを乗り越え、6年ぶりに開催されたバチカン、イタリア公演は、まさにこのコンサートの持つ意味を理解し、いかにこの音楽が素晴らしいかを世界から集まる人々が長い長いカーテンコールでその感動を伝えてくれました。
その日本への熱き思いをそのまま東京へ運びたいと思います。
日本の礎とも言える歴史を題材に、池田理代子先生が20年かけて完成させたオペラの世界初演と、世界一列皆兄弟の精神を高らかに歌い上げ、イタリアを熱狂させた第九を、バレエで更に崇高な総合芸術にまとめ上げたステージを決して見逃さないでください。
共にいまを生きる感謝と喜びの時を。