ソロ活動20周年記念のグローブ座公演を12月に控えた梁 邦彦さん。ピアニスト、作曲家、音楽プロデューサーとして、日本と韓国を行き来しながら、多彩な活躍をする梁さんへ、DI:GA読者からの質問に答えてもらうスペシャル企画第2回目!
「好きな音楽は?本は?コーヒー党?それとも紅茶党?」、読者から好奇心いっぱいの質問をぶつけられた梁さんですが、さてその回答は?楽器練習者必見の、うまく弾くコツも伝授!
浜田さんきっかけで梁さんを知りましたが、今では梁さんの生み出す音楽に癒されたり、刺激を受けたり、すっかり魅了されています。いくつか質問させていただきます!
梁さんにとっての癒し(もの、音楽、場所、行動etc…)は何ですか?
もの:
ヘッドフォン(イヤフォン含めて大好き、移動が多いのでそれ用に沢山持ってる)、ドイツの白ビール
場所:
モンゴルの大草原、ヨーロッパの聖堂>何時間でもいられる。
冬の沖縄>人が少なくてイイ、寒くもないし。
ニュージーランド>将来住んでみたい。
アイスランド、北極海の船舶ツアー>これも行ってみたい。
行動:
ゆったりとした読書(速読ではなく)
サイクリング>これはやりたくてできていないこと。新しいものを買ったまま、未だ殆ど乗っていない。自然の中にいるので近い将来、実現したい。
音楽:
フェスが大好きで、自ら夏のロックフェスに足を運びます。
ロックを聞くということだけではなく、その環境含めかなり楽しめるし癒やされます。
もしくは、梁さん注目のアーティストがいたら教えていただきたいです。
東京でのライブを楽しみにしています!
以上、ペンネーム/のりを
村上春樹「職業としての小説家」
完璧創作側からの視線で語られていて、彼の思考方法や内面がとても興味深く、そして意思の強靭さに感嘆する。正直、小説作品はそれ程惹かれなかったけれど、彼の小説と向き合う姿勢には背筋がまっすぐ伸びる思い。
池谷裕二「ゆらぐ脳」「海馬―脳は疲れない」など
脳関連の本ですが、全然難しい本ではなくて…。人間の脳は通常ある科学的な規則でしっかり制御されているんだけど、何かのきっかけで、通常の軌道を越え、ある種意図的&勝手に!?信号が進み、結局それが今までだれも経験したことのない物を作り出す発明に繋がったり、芸術だったりするという。つまり脳はすでにメカニズム的に解明されてる部分多いけど、実はそれ以外の突然変異的、勝手な偶然の信号の流れで“創造”してしまう部分を持っているのが人間。という部分など興味深くて、楽しい本。
新海誠監督「君の名は。」
月次かもしれないけど、アニメ「君の名は。」も好き。終わった後のとらえどころのない幸せ感、感動が今までと違って印象的で、新海監督にも興味を持ちました。
苦手な事は、ステージのMC(ホント)、飛行機の乗り換え待ち時間>これ結構苦手。
自宅作業スタジオの譜面&データ整理。
これ以外は上に書いてありますので、参考にして下さい。
以上、ペンネーム/むうみんまま
作曲したり、演奏したりだと思いますが、プライベートでカラオケに行く事はありますか?
行く事があるようでしたら、どんな曲を歌われますか?
ペンネーム/リンダ
行ったことはないのですが、写真を見るととても素敵な会場とのこと、梁さんの音楽が似合いそうで、そういう意味でも楽しみです。
この会場にしよう、とどのように決めたのか気になります。
また今後やってみたい会場、場所などあったら教えてください。
世界で活躍する梁さんなので、海外も含め、ぜひ!
私としては野外でも聴いてみたいので、広い公園などの芝生のあるスペースなども素敵だな、と思っています。
ペンネーム/白い自転車
僕は野外大好き派、オープンエアーな自然空間で演奏するのが好きで、野外だと同じ曲を演奏していても、演奏内容全然変わってしまう程です。
日本では夏のロックフェス自ら進んで楽しみにも行くし、毎年韓国では自然の素晴らしい済州島でフェスを主催していて(※)、もちろんライブもやっています。是非日本でもやりたいですね、野外ライブ、是非!
※Jeju Music Festival:梁がプロデュースしている済州島での音楽フェスティバル。2016年度は8/27~28の2日間、済州石文化公園で開催された。
ズバリ、楽器上達の術はなんでしょう?
技術面はさておき(それも大きな壁ですが…)気持ち面、演奏するときの心がけなど、アドバイスをいただけるとありがたいです。
ペンネーム/すみちゃん
これはつまり焦ると見境がなくなる、何がなんだかわからなくなる、ということよくありますよね。実際その時間に流れている時間は同じはずなのに、あっという間に終わってしまい、後で後悔したりする。英語で言うupsetと言うやつですね。精神的に焦ることで身体的に心拍数も上がり、血流も少なくなってしまい、脳も十分な思考力を維持できなくなる。なので、僕が自分に課しているのは、十分な練習と準備をすることで事前の不安感を払拭し、本番演奏中もゆっくり大きな呼吸で十分な酸素量を取っていると、悪いことは決して起きないはずです。途中で「あれ、やばい!?」なんて思うとイイことありませんよね。その状態に行かないようコントロールすると言うこと、かな。
梁 邦彦
80年代に浜田省吾のツアーにキーボーディストとして参加し、1996年にソロデビュー、その後、ピアニスト、作曲家、音楽プロデューサーとして多彩に活動。2018年冬 韓国・平昌オリンピックの音楽監督に就任決定するなど、世界的な活躍を見せる音楽家。ソロデビュー20周年の今年、12月22日(木)東京グローブ座でライブ開催を発表。12月初旬に20th記念ベスト盤をリリース予定。