渋谷で東急シアターオーブやシアターコクーンといった劇場を運営する東急グループが、「渋谷のエンタテインメントを索引するイベントホールをつくりたい!」という思いで誕生させたこのホールでは、ロック・バンド、ソロアーティスト、アイドル等が日々ライブを行っており、JusticeやBasement Jaxx、Phenixといった海外アーティストの来日公演の実績も。展示会や企業のセミナー、記者発表等の会場としても人気が高く、2019年7月までの利用状況は、そうした使われ方が30%、ライブが70%とのこと。
これがステージ。昇降式になっていて、展示会等の時はフラット状態、ライブ時は80cm〜120cmまでの間でステージになる。後方のスクリーンは、記者発表等の時に使われることが多い。フロアはほぼ正方形、キャパの目安はスタンディングで700人。
4階がロビー、5階がホワイエ、6階がホール、7階が楽屋等のバックヤード、という構造。4階から6階はこのようにエスカレーターでつながっている。
この渋谷ストリーム ホールの、お客さんにとっての大きな利点。ホール以外のエリアが、とにかく広くてさまざまな用途で利用可能。 開場前にお客さんが並ぶスペース兼物販スペースとして使われているこの4階ロビー、仮にソールドアウト時のお客さんが全員並んだとしても収容できる広さ。外に並ぶ必要がないのです。
4階から入場、5階に上がるとこのスペース。ドリンクカウンター等もあって、クラブでいうといわゆるラウンジスペースにあたるが、ここもとにかく広い! 複数アクトが出演するイベント時には、壁にライブの模様を投射することもできる。
コインロッカーは中型300円で大型500円、全部で300個。
普段なかなか見ることのできない楽屋内とVIP席からの眺め。
ロビーから出た国道246上のデッキの突き当りは2019年11月1日オープン予定の渋谷駅直結・直上の大規模複合施設、渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)。地下はすでに渋谷駅とつながっているが、この施設がオープンすると2階部分でも駅直結になる。新しくできるJR線の改札から、これも新しくできる自由通路により渋谷ストリームにつながります。
ホールの足元は渋谷ストリーム1階のイベントスペース、稲荷橋広場・金王橋広場。マーケットやスポーツイベントなどが行われています。おうかがいした時は「SHIBUYA BEER STREET」が開催中でした。
ご案内いただいた渋谷ストリーム ホール 運営事務室の大坪さん、東京急行電鉄(株) 渋谷ストリームマネジメントオフィスの酒井さん、飯島さん。「この3フロアすべてを活用できるようなイベントを、もっと増やしていきたいですね」と大坪さん。
確かに、ホール内はもちろん、ホール以外のスペースがここまで充実している会場、めずらしいです。
地下も(まもなく)地上も渋谷駅直結で、雨でもカサ要らずで駅から来場できるのも魅力。記者発表や企業の展示会での利用も多いのも、その足の運びやすさが理由のようです。
それから。渋谷ストリーム自体、飲食店がとても充実しています。1階から4階までに約30店舗が入っていて、夜遅くまで営業中。酒井さん曰く「こういう大規模複合施設の飲食って女性向けになっていることが多いんですが、渋谷ストリームは男性目線も大切にしてリーシングを行っているので男女問わず満足できる店舗が揃っています」。居酒屋や立ち飲み、クラフトビールの店もあって、ライブ終了後、お客さんがそっちへ流れて行く光景を、よく目にするそうです。わかります、魅力的なそれぞれの店を見ていると。