あの季節がついに到来。今年もやります!SPYAIRのいまや夏の恒例行事となった野外ワンマンライブ<JUST LIKE THIS 2019>。雨が降ろうが台風がこようが、SPYAIRが毎年夏に、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催してきたバンド単独の夏フェス。今年は7月27日、同場所での開催がついに決定した。<JUST LIKE THIS>の富士急での開催は気づけば今年で5年目に突入。節目となる今回、メンバーのみなさんにインタビューを決行!あらためて彼らの<JUST LIKE THIS 2019>にかけるさまざまな想い、熱い気持ちを届けてくれた貴重なインタビューをどうぞ。
──今年も<JUST LIKE THIS 2019>決定、おめでとうございます。まずはこちらのイベントのおさらいからは始めようと思うのですが。SPYAIRが<JUST LIKE THIS>をやりだした動機はなんだったんですか?
MOMIKEN(Ba)SPYAIRが活動し始めた頃、主にライブを行っていたのが野外だったんです。高校生の頃からライブハウスでライブはしていたのですが、より多くの人に僕たちの音楽を聴いてもらいたいという想いから、野外でライブを始めました。
──いまやSPYAIRファンの聖地にもなっている名古屋の栄公園でライブをやるようになったのは、そういう理由が背景にあったんですね。
MOMIKEN当時、名古屋には許可を取れば音を出してライブができる良い環境がいくつかあって、音響機材さえあれば一日中ライブが出来たので、自分たちはそこでライブ力を身につけました。野外でのライブが今のSPYAIRの原点で僕らを育ててくれたのは間違いないし、そこがホームグラウンドという気持ちは今もメンバーの心に根付いていて。だから、野外でライブをやるというのは自分たちのこだわりというよりもっと自然に身についているルーツみたいな感じですね。
──バンドのルーツである野外ライブ、それを夏に開催しようと思った理由は?
MOMIKEN自分たち発信の“デカい夏フェス”をやりたいっていう、バンドをやり始めたときの夢からのイメージでしょうかね(笑)。その頃は時期まではあまりこだわってはいませんでしたけど・・・。今回でありがたいことに<JUST LIKE THIS>を富士急で開催できるのは5回目で、自分たちだけでなくみんなの夏の行事になりつつあると思うんです。そういう自分たちだけじゃなくファンにとっても大事なイベントになってきたのなら、毎年この時期に開催するっていうことは大事なことなんだと思っていますね。
──みなさんが思う野外ライブの魅力とは?
IKE(Vo)空気、日の光、雨が降る、風が吹く……全てが自然の中で行われること、そして何より壁がないことですね。
MOMIKEN屋内という限定された空間よりも、より多くの不特定多数の人に自分たちの音楽を届けられるということも魅力ですね。
──そうして、これまで<JUST LIKE THIS>は毎年富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催してきました。この会場は、どんなところが気に入ってるんですか?
UZ(Gt&Programming)色々好きな理由はありますが、バンドサウンドという大きな音量を遮る壁がないって事が一番ですね。いま日本の野外で、大きな音を鳴らせる場所は本当に少なくなりました。「爆音と野外」という組み合わせが好きなので、ここは大切な場所です。
──そんな富士急で開催してきた<JUST LIKE THIS>も今年で5年目に突入! ここまで毎年続けられた理由はなんだと思いますか?
KENTA(Dr)バンドの認識として、このイベントは必ず行なうと決めていることが大きいと思います。1年に1度、自分たち発信の大きなイベントをやりたいという夢はインディーズの頃から描いていたもので、これからも続けていきたいです。
──<JUST LIKE THIS>はアートワークや演出を含め、毎年違うテーマで楽しませてくれるところも大きな見所だと思うので、ここからは過去に開催した4回の<JUST LIKE THIS>をおさらいしてみたいと思います。それぞれのどんなテーマで行なったのか、そのときのエピソードも含めて思い出してもらえますか?
KENTA <JUST LIKE THIS 2015>は(バンドが)復活してすぐだったので、とにかく派手にしたかった。それを憶えてますね。IKEとUZがインパラで場内をまわったりして、僕たちが思うロックスター像を題材にしてやりました。<JUST LIKE THIS 2016>からはテーマを掲げてイベントを行っているんですよ。前年の反省をいかし、この年からは来てくれるみんなとしっかりとテーマを共有しようという理由から「ROCK STAR」をテーマに掲げて開催しました。2015年のバージョンアップが2016年という感じになっていたと思います。より派手に、よりバカバカしく(笑)。
<JUST LIKE THIS 2017>は「インテリとフィジカルのバトル」がテーマだったので、肉体改造が一番こだわったところです。UZと僕に関しては、6カ月間を肉体改造に捧げましたから(笑)。<JUST LIKE THIS 2018>に関しては、前年少しやりすぎたところがあったので、シンプルにしてみてはどうだろうという話が出ていて、より演奏に焦点をあてていろいろやったのですが…あの日は天気に全部持っていかれちゃいましたね(爆笑)。
<JUST LIKE THIS 2017>は「インテリとフィジカルのバトル」がテーマだったので、肉体改造が一番こだわったところです。UZと僕に関しては、6カ月間を肉体改造に捧げましたから(笑)。<JUST LIKE THIS 2018>に関しては、前年少しやりすぎたところがあったので、シンプルにしてみてはどうだろうという話が出ていて、より演奏に焦点をあてていろいろやったのですが…あの日は天気に全部持っていかれちゃいましたね(爆笑)。
──分かります(微笑)。その<JUST LIKE THEIS 2018>について少し質問しますね。DI:GA ONLINEでもレポートをさせてもらったのですが、あの日は豪雨のなか、みんなのパッションが一つになってゴールまでたどり着けた<JUST LIKE THIS>史上、もっともドラマチックで奇跡的なライブイベントになったと思ってるんですが。あの豪雨降りしきるなか、様々なトラブルと戦いながらステージに立ち続けときの気持ちを聞かせて下さい。
IKEあの日は最初っから最後までトラブルだらけだったかな(笑)。マイク、楽器のダメージはもちろん、イヤホンも水没しちゃうし。
僕ら以外の部分でも収録カメラなんかのデジタル母体の機器はけっこうやられてましたね。
僕らはとにかくステージに立ち続けて、音と曲を追うことに精一杯でした(笑)。オーディエンスの声が無かったら色々見失ってたましたね。ファンとスタッフに助けられたライブでした!
僕ら以外の部分でも収録カメラなんかのデジタル母体の機器はけっこうやられてましたね。
僕らはとにかくステージに立ち続けて、音と曲を追うことに精一杯でした(笑)。オーディエンスの声が無かったら色々見失ってたましたね。ファンとスタッフに助けられたライブでした!
──そのときの様子を映像化した『JUST LIKE THIS 2018』のBlu-ray、DVDも発売中です。こちらの見所は?
MOMIKEN当日は荒天だったので、多くの方がいろんな事情で見ることできなかったライブだったと思うんです。とても過酷な状況でのライブだったので、来てくれたみなさんから、すごく楽しかったけど必死すぎて記憶がザックリとしかないみたいな声もあって(笑)。なので、見所というより、あの日にどんなライブをやっていたのかじっくりと見ていただければ有り難いです。もう二度とこれほどの荒天でのライブ映像が残ることはないと思うので(笑)。
──そう願いたいです(微笑)。豪雨のなか、ファンの間ではグッズのカッパが大活躍してました。グッズで「カッパを作ろう」といい出したのは誰のアイデアだったんですか?
UZ前年(<JUST LIKE THIS 2017>)に初めて大雨が降ったとき、みんながカッパ作ろうって思ったんじゃないかな。