そんな気概が伝わって来る、月に吠える。のロック・ミュージック。
その音を鳴らすロックな男たちの首謀者の名前は大森南朋(Vo,Gt)と塚本史朗(Gt)。
聞けば、初めて観に行ったライブが「The Street Sliders」(大森)、「エアロスミス」(塚本)という。
大人になってから結成したこのバンドが、本気で音楽と向き合っている。
ならば、その音楽のルーツや二人のあれこれをもっと知りたいと思った。
大森さんと塚本さん、酒を嗜みながら交わすいつもの会話を、手紙に託した文通がスタートです。
月に吠える。大森南朋(Vo,Gt) 塚本史朗(Gt)の「聴き捨てならない歌がある」第5回
to 塚本史朗様
すっかり冬になりまして、すっかり年末にもなりまして、すっかり年も明けまして、すっかり寒くなっているかと思いきや そうでもない日々が続いたり、すっかり忘年会や新年会も終わったと思いきや またそれ以上に呑んでしまったり、目まぐるしく過ぎ去っていく日々の連続ですが、いかがお過ごしでしょうか?
そういへば風の便りで「Viral gastroenteritis」にやられたと聞きましたが、その後お身体の具合は如何でしょうか?
此方はと云えば、従来「Amazing tough」でして、最早この時代においては、過酷といっても過言ではない「Cigarette and alcohol」の「Day by day」に「Be chased」でも、なんとか「No problem」でやっております。お互いもう「40 more than」ですから、「Don't push yourself too hard」って感じで「Be here now」でやっていきましょう。
さて、連載も始まって暫くたちますが前回の「THE COLLECTORS」の「アーリー・イン・ザ・モーニング」懐かしくも甘酸っぱく聞かせていただきました。
「機械仕掛けの虚ろな街が歯車を動かして、君も僕も知らない間に同じ方向に流されているよ」のくだりなんかは、あの頃の僕の感受性を、さぞ意気衝天させていた事でしょう。言葉に感情を昇華できず何もかもに半信半疑だった あいつは「Rock 'n' roll」を聴く事によって押し寄せる疑心暗鬼から逃れていたのかもしれません。
これを紹介されて、まず思い出されたのが この曲でした。塚本さんの地元の先輩でもある「ザ・ルースターズ」で「レッツ・ロック」です。この曲は、うちの父も出演している、映画「爆裂都市 BURST CITY」挿入歌にも使用されているので 是非、映画と共に聴いてみてください。聴き捨てならないぜ!
from 大森南朋
ザ・ルースターズ オフィシャルYouTubeチャンネル
──次回は更新は1月下旬頃の予定です