9月8日にリリースしたオリジナル3rdアルバム『S.O.N.O.M』を引っさげてのツアーもいよいよ最終日。ライヴはアルバムでも1曲目を飾る「S.O.N.O.M (introduction)」からスタート。音楽に合わせてSONOMIが登場すると、ステージに向けて、さざ波のような拍手がわき起こる。ゆったりと歌い上げたかと思いきや、「愛が足りないよ」のイントロがスタートすると“シブヤクアトロ!盛り上がる準備はできてますか!?”と、熱く煽る。ステージは3曲目「ミラクルチョコレート」まで、アルバムを聞き込んでいる人には耳慣れた心地の良い曲順で進んでいく。
“今日はみんなにいっぱい愛を感じてもらえるライヴにしたいと思います!”前半はアルバムの曲を中心に、7曲目「ごめんね」からは、ゆったりと聴かせる曲が続く。キーボードの前に座り、SONOMI自ら弾き語りで聴かせる「名前を呼んで」「おやすみ」は、CDで聴くのとは、また違ったライヴならではの味わいで楽しませてくれた。
SET LIST
1. S.O.N.O.M (introduction)
2. 愛が足りないよ
3. ミラクルチョコレート
4. いっちょ Birthday
5. Highway of Love
6. 流れ星、流れないで
7. ごめんね
8. 風はいつも
9. 名前を呼んで
10. おやすみ
---GORO KUMAI CORNER---
11. SONOMI Special Medley
(きっとあるはず~
Everyday☆~Hey~
I miss you HOUSE REMIX)
12. I Pray
13. 一人じゃないのよ
14. Day and Night
---ENCORE---
1. You
2. SUMMER
少ししっとりとしたセクションから、彼女が青森時代から一緒に音楽制作をしているDJの熊井吾郎の華麗なソロコーナーを挟み、「SONOMI Special Medley」で、場内は再び熱気に包まれる。
“今回、ツアーも二年ぶりだったし、リリースも二年ぶりだったので、こんなにたくさんの人が集まってくれると思わなかったので、はじめからウルッときていたんだけど”と、胸一杯の感謝をSONOMIが客席に向かって伝えると、温かい声援が飛ぶ。話しながら、今にもボロボロと泣き出してしまいそうなSONOMI。言葉は多くなくても、その一つ一つの言葉の隙間から、心からあふれるオーディエンスやスタッフ、SONOMIに関わったすべての人たちへの“ありがとう”を感じたMCだった。
この後唄った「I Pray」は、歌い出しがSONOMIのアカペラ。彼女の気持ちがより伝わり、聴きながらジーンとなる。「一人じゃないのよ」では、遂にSONOMIが涙で唄えなくなり、客席からの歌声が彼女を助ける場面も。本編ラストの「Day and Night」で歌い出しを間違えたのはご愛嬌。
久しぶりのツアーだったが、リスナーは変わらない気持ちで彼女の歌声を待っていて、彼女への愛を注いでいた。「愛が足りない」どころではなく、SONOMIとオーディエンスのたっぷりの愛情が双方向で行き交った、とても温かい夜だった。