2007.08.16 up
久保田利伸とのジョイントツアー、草野マサムネ(SPITZ)をフィーチャリングしたニューシングル「くればいいのに」のリリースと、今の KREVA はイケイケの攻めモードだ。
今日はツアーの初日、タイトルは「SEASON-1“意味深”」。
ステージ上、でっかいクエスチョンマークをあしらった扉を開け、白いスーツに身を包んで現れた KREVA はスターの風格。
サブ MC を二人連れ、「今日は新曲いっぱいやるから」と言えば超満員の観客が一気に沸きあがる。妙齢のキレイどころが多いが、だぶだぶパンツの野郎どももけっこういる。期待感と熱気で、NHKホールが小さく感じる。
3曲目で早くも新曲。いきなり男子女子に分けてコール&レスポンスをやらせてもみんなバッチリ。KREVA のファンは反応が早い。
続く「H.A.P.P.Y」から数曲は、『愛・自分博』『新人クレバ』からのダイジェスト・メドレーで、「知ってる人は懐かしんで。知らない人はその世界へ連れてってやるぜ」という KREVA の言葉にあおられ、みんな歌う歌う。もちろん全員知ってますとも。
「江戸川ロックオン」からは QUEZERO も加わり、10曲目「DAN DA DAN」からは4人のダンサーも登場し、新曲「JUMP ON IT」では KREVA 自身が軽快なステップを披露して観客が沸きまくる。
バックはターンテーブル担当・DJ SHUHO と MPC-4000 担当・熊井吾郎の二人のみだが、音の厚みも視覚的華やかさもバッチリだ。
続いては開けてビックリのイリュージョンで、巨大な箱から一瞬のうちに SONOMI が登場しておなじみ「ひとりじゃないのよ」、さらに彼女のメジャーデビューシングル「everyday」を初披露。
ほっこりと会場をなごませたあとは、怒涛のシングルヒット攻撃でエンディングまで全力疾走になる。「国民的行事」「イッサイガッサイ」などのヒットナンバーをこれでもかとたたみかけ、「アグレッシ部」でとりあえず本編は一旦終了。もちろん拍手が鳴り止むはずもない。
再び巨大な箱が現れ、カラッポだった扉が開くとチャリンコにまたがったカジュアル仕様の KREVA 登場!というイキなアンコール。
「It's for you」と「スタート」をエモーションたっぷりにラップして、いよいよ終わりかと思ったらまだ続きがあった。
愛機 MPC-4000 とサンプラー、キーボードを持ち込んで、その場で曲を組み立てていくというこれぞ究極のイリュージョン。
鮮やかな手さばきに会場全体が魅入られたように見つめる中、やがて形になったビートに乗せて KREVA が歌いだす。「そうさ、オレは最低の人間…」、そう、永遠の名曲「希望の炎」。
ソロ活動の始まりを告げたこの曲をラストに持ってきたのは、新しいリ・スタートへの決意表明か、それとも常に原点を忘れない彼の等身大の姿か。
どんなにビッグになっても一人の音楽馬鹿でいられる、KREVA の凄みをたっぷりと感じさせてもらったライヴだった。
リスペクト!
●Report by 宮本英夫
KREVA
■LIVE
・KREVA CONCERT TOUR '07 「KING」
10/28(日) 横浜BLITZ
●8/25(土) ON SALE
■RELEASE
・久保田利伸 meets KREVA
NEW SINGLE 「M☆A☆G☆I☆C」
●8/8 ON SALE
・KREVA
3rd ALBUM 「よろしくお願いします」
●9/5 ON SALE
DVD付初回限定盤
通常盤
■OFFICIAL HOMEPAGE
http://www.kreva.biz/