女王蜂主催対バン企画 蜜蜂ナイト LIQUIDROOM〜掛け算♡引き算〜 女王蜂 vs minus(-)
女王蜂主催対バン企画「蜜蜂ナイト」、全6回中の4回目。KEYTALK、Tommy heavenly6、チームしゃちほこ、と来て、4回目の相手は、かつてSOFT BALLETで活動を共にした森岡賢と藤井麻輝が、2014年5月に立ち上げたminus(-)。「女王蜂はSOFT BALLETに通じるものがあるって、色んな方から言われることが多くて。『モリケンさん(森岡賢)と合うんじゃない?一緒にやってみたら』って」と、アヴちゃんはコメントを出していたが、彼らの活動していた頃を知っている世代からすると、うなずける理由ではある。
先攻はminus(-)。ステージ左に、横にシンセを置いてほぼ片手で弾きながら正面を向いて(左だの横だの正面だのややこしいがお許しください)歌う森岡賢、中央奥にトラックを出す藤井麻輝が幽鬼のごとく立ち、右にサポートドラマーのYuumi(FLiP)、というフォーメーションで、1曲目、長い長いシンセのイントロから「No_9」でスタート。
肌にビリビリくるようなシーケンス音、重たいドラム、「声」というよりも「音」のようなボーカル。続いて「RZM」「No_6」「Maze」と、切れ目なく音の洪水が放たれていく。80年代エレポップにインダストリアルやアンビエントが加わった──SOFT BALLETの音を簡単に言葉にしてしまうとそういう感じだったが、そこからエレポップ要素を薄くし、インダストリアルとアンビエントをめいっぱい強くした感じ、といえば伝わるだろうか。
ファンは陶酔し、初めて観た人はあまりのインパクトで固まっている、みたいな状態だったが、「イェー、ハロー、minus(-)です。楽しんでる?楽しんでるよね?」という森岡賢のひとことをはさんで始まったアッパーな5曲目「Descent into Madness」で、フロア、揺れ始める。ハンドマイクになった森岡賢がフロアをあおったり、間奏でくるくる回転したりしつつ、「No_4」「PEEPSHOW」とたたみかけ、これまででもっとも速いBPMの「Dawn words Falling」でガッとフロアの温度を上げて終了。
3人がステージを去ったあと、ちょっと、虚脱感みたいな空気がフロアに漂った。
続く女王蜂は、メンバーひとりずつステージに登場、ステージ左のお立ち台の上に立って一礼してから配置につき、「ヴィーナス」でスタート。続いて「スリラ」、そして一瞬「もう一度欲しがって」のフレーズをはさんでから「デスコ」と、頭からいきなりピークみたいな始まり方。「売春」の軽やかなダンス・ビートでさらにフロアを踊らせるが、終わるとアヴちゃん、「踊る準備はできてますか?ほんまに今から踊らせていくんで」とさらにあおる。で、「この曲で踊ってもらえますか? 少し難しいかもしれないけど」と、いついかなる時もファン全員凝固する初期のアンセム「告げ口」をプレイ。踊れるか!と言いたくなるも、おお、それでもみんな踊ってる踊ってる、というかゆらゆら動いてる。ちょっとすごい光景だった。
そこからさらに、「ψ」「空中戦」「コスモ」と駆け抜ける。みんなさらに踊る踊る、リキッドの気温が上昇していくのが体感でわかる。本編ラストは「いちばん大事な曲かもしれない」という前置きで「鉄壁」をプレイ、minus(-)のファンも完全に巻き込んで終了。
おなじみ「女王蜂!オイ!」のアンコールを求めるコールに応えて、まずアヴちゃんがひとりで現れ、続いて森岡賢を招き入れたら、森岡賢、黒のレザースーツで頭にはでっかいリボンという姿で登場。純白の衣裳のアヴちゃんと対照的。あまりのインパクトに、フロア、最初にワッと歓声があがったあともどよめきっぱなし。「あたしたちオセロみたいよね。どっちに裏返るかはあなた次第だぞ!」とアヴちゃんがうまいことを言ったあとも、そのどよめきは止まらず、思わずアヴちゃん、「ざわつくな!」とつっこむ。で、どよめきが笑いに変わる。
そして、森岡賢のエレピでアヴちゃんが歌ったのは、シャンソンのスタンダード、「愛の讃歌」。藤井麻輝の発案という話だ。歌う前にアヴちゃん、この曲を歌うことは自分にとってすごい挑戦だと思う、というようなことを言っていたが、はまりすぎというか、自分の曲みたいというか、えっらくすばらしいものでした。その場にいた全員、自分の呼吸音すら抑えるようにしながら聴き入っていた。
最後にアヴちゃん、minus(-)とそのサポートのYuumiに感謝の意を述べ、「あたし今日は、きっと忘れへんと思う。ありがとう」と、オーディエンスにもお礼の言葉を贈って、ステージを下りた。
エロくて下世話でどぎついダンス・ビートの中に、どうしようもなく純粋なものがある感じ。で、それらをいっぺんに放って聴き手を巻き込んでいく感じが、この2バンドの共通項なんだな、と、終わってから思った。
それから。始まる前は「この組み合わせ大丈夫? お客さん全然違う層じゃない?先攻のバンドが終わったら帰っちゃわない?」と心配するんだけど、終わってみると全然そんなことはありませんでした、というのがこの「蜜蜂ナイト」なんだな、必ずそうなるんだな、ということが、さすがにわかりました。4回目ともなると。
次は2月26日金曜日リキッドルーム、相手は怒髪天。またきっとおもしろいことになるでしょう。楽しみにしています。
Report:兵庫慎司
Photo:中野修也
本日ご来場のお客様に質問!
Q1.女王蜂 VS minus(-)の対バンが決定!その時あなたの反応は?
Q2.本日の対バンイベントで印象に残っているシーンor曲は?
Q3.minus(-)のライブの感想&メッセージをどうぞ!
Q4.女王蜂のライブの感想&メンバーへメッセージ、今後の「蜜蜂ナイト」に期待する事をどうぞ!
◆クマガイマキ
A1.何を放っても行くべし。
A2.アンコールでアヴちゃんと賢さんが「愛の讃歌」をセッションされたとき。
A3.ずっとお慕い申し上げております。いつ拝見しても圧倒的な、別の世界に行ってしまったような感覚が味わえて、人の業とは思えません。
A4.「私、業の女やねんな」と雑誌のインタビューでおっしゃっていた意味が、初めてライブを拝見させて頂いて分かったような気がしております。どんどん、様々な人の様々な業を喰らって、大きなバンドになっていってください。
◆ザワチン
A1.おもしろそう!
A2.アンコール
A3.動きがかっこいい!
A4.アヴちゃんかっこいい!
◆ageha
A1.どっちも大好きなバンドなので、奇跡!めちゃくちゃうれしい!絶対行く!と狂喜乱舞しました。
A2.「鉄壁」アヴちゃんの迫力のある歌声にしびれました!アヴちゃんかわいい!
A3.ケンちゃんのくねくねダンスは永遠だと思いました。フジマキは相変わらずお顔を見せてくれませんね…淋しいです。でも好き。
A4.今日、初・女王蜂ライブでしたが、最後にケンちゃんとの「愛の讃歌」を聴けて幸せでした!ありがとうございました。
◆えるちれ
A1.minus(-)さんというバンド名を聞いたことがあり、気になっていたので「行くしか!」と思いました。
A2.アンコールでアヴちゃんとケンちゃんが一緒に歌った曲。
A3.初めて見たけど、世界観に圧倒された。
A4.今日の女王蜂はいつも演奏しない曲を演奏していて、とてもいい思い出になりました!!また対バン行きたいです!!
◆くろゆり
A1.オーマイガッ!?行くしかない!!
A2.アンコールの「愛の讃歌」。まさかこの曲が聴けるとは!!!
A3.「G(ゴキ)」ヘビロテしておいて良かったです♡2/22も必ず参加しますね♡あ、藤井さん、SCHAFTお疲れさまです〜^_^♪
A4.初めてでした!目が離せませんでした…あらゆる意味で!またminus(-)と対バンしてくださいね。「愛の讃歌」最高!!!
◆やぎ(左)、しろ(右)
A1.異文化交流!!!
A2.やっぱり「愛の讃歌」
A3.いい位置で見させて頂きました。ノリノリで踊らさせて頂きました。
A4.今日のアヴちゃんのメイク可愛かったです。ルリちゃんお誕生日おめでとう!残り2公演も行きま〜す!
※編集部注:公演のあった2/7は女王蜂・ルリちゃん(Dr)のお誕生日でした♡
◆ユウ(左)
A1.大好きな2組!!!!何があっても行く!!!
A2.「鉄壁」「売春」。コラボの「愛の讃歌」もとてもステキでした!
A3.ステキです!!!!!!!!最高にかっこいいです!!
A4.様々なジャンルの方との対バンを期待しています。とってもステキでした!大好きな2組を一緒に見られてとても最高です。
◆けい(右)
A1.即決しました!!絶対行く!!
A2.アヴちゃんの声と踊り!!「鉄壁」がすごく良かった。泣きました。
A3.かっこ良すぎます。またライブ行きます。
A4.可愛いかっこいい大好きです!!!最終日行きます!!ステキな夜をありがとうございました♡
◆010(左)
A1.踊れる!
A2.「売春」アヴちゃん大好きーー♡
A3.踊れて楽しかったです!
A4.女王蜂らしい、"蜜"な時間をお願いします!
◆SHIKI(右)
A1.異色の対バン!!テンション↑\(^▽^)/
A2.「売春」まさかの対バンで聴けるとは…(泣)
A3.初見でしたが最高に楽しかったです。
A4.女王蜂の空間…ハマっちゃいました♡
セットリスト
minus(-)
- 1. No_9
- 2. RZM
- 3. No_6
- 4. 333
- 5. 444
- 6. No_6
- 7. PEEPSHOW
- 8. No_5
女王蜂
- 1. ヴィーナス
- 2. スリラ
- 3. デスコ
- 4. 売春
- 5. 告げ口
- 6. ψ
- 7. 空中戦
- 8. コスモ
- 9. 鉄壁
- アンコール
- 1. 愛の讃歌(セッション)
女王蜂全国ツアー「金星から来たヤツら」
2016年7月9日(土)Zepp DiverCity(TOKYO)
17:00 開場 / 18:00 開演
スタンディング ¥3,800(税込)
2F指定席 ¥3,800(税込)
●5月14日(土) SALE
女王蜂全国ツアー「金星から来たヤツら」 公演詳細はこちら
GET TICKET先行抽選受付!
【受付期間(抽選)】 |
RELEASE
女王蜂VS獄門島一家によるスプリットシングル「金星/死亡遊戯」
5月11日(水)リリース決定!
※女王蜂約1年ぶりのリリースとなる新曲2曲、また獄門島一家初のメジャー音源2曲を収録。
※(CD+女王蜂VS獄門島一家攻略本[シール付])
収録楽曲:
1.金星/女王蜂
2.シーサイドスーサイド/獄門島一家
3.死亡遊戯/獄門島一家
4.く・ち・づ・け/女王蜂
OTHER
フランス・パリにて初の海外単独公演&世界35カ国2地域での楽曲配信リリース決定!
6月21日(火)フランス・パリ日本文化会館
↓詳細はこちら↓
http://www.ziyoou-vachi.com/announce/index.html
[Past Live]
~キーワードは、DANCE~
2015年12月10日(木)
VS KEYTALK
18:00 開場 / 19:00 開演
オールスタンディング ¥4,500(税込)
[Past Live]
~♡January15!!!! dream come true♡~
2016年1月15日(金)
VS Tommy heavenly6
18:00 開場 / 19:00 開演
オールスタンディング ¥4,500(税込)
[Past Live]
~掛け算♡引き算~
2016年2月7日(日)
VS minus(-)
17:00 開場 / 18:00 開演
オールスタンディング ¥4,500(税込)
[Past Live]
~漢字三文字最強説~
2016年2月26日(金)
VS 怒髪天
18:00 開場 / 19:00 開演
オールスタンディング ¥4,500(税込)
[Past Live]
最終決戦 ~超!仁義なき戦い~
2016年3月25日(金)
EX THEATER ROPPONGI
VS 獄門島一家
18:00 開場 / 19:00 開演
オールスタンディング ¥4,500(税込)
[オープニングアクト]ベッド・イン with パートタイムラバーズ