女王蜂主催対バン企画 蜜蜂ナイト LIQUIDROOM〜♡January15!!!! dream come true♡〜
女王蜂 vs Tommy heavenly6

リキッドルームにて行われている計6回の女王蜂主催対バン企画「蜜蜂ナイト」、1本目の対決相手はKEYTALKだったが、2本目はTommy。「蜜蜂ナイト ～♡January15!!!! Dream come true♡～」というタイトルがついている。

「Tommyちゃんは昔からずっとすごい好きで、真似して赤メガネとか買ってかけてたので。好きゆえに、ぶつかりたいなって」「february6で来るのかheavenly6で来るのかまだわかんないんですよね。女王蜂はfebruary6を意識した格好でえげつないことやろうかなと思ってます」というコメントを、この対バン企画の特設サイトにアヴちゃんはアップしていたが、後日、Tommy heavenly6で登場することが明かされた。

先攻はTommy heavenly6。コンセプトはゴスでメタル、みたいなイメージを、Tommy heavenly6の登場当時に僕は持っていたのだが、そもそもそのイメージが間違っていたのか、それとも途中から変わってきたのか、ゴス度20％ラウド・ロック度80％くらいの音に美メロをのっけて連打していくステージ。で、その合間合間にはさまる、マイペースな……いや、「マイペース」というのはたぶん、そうじゃない状態がある時の人のことを指すのにふさわしい言葉だろうから、なんというか、「デフォルトがマイペース」というか「ゆるぎないマイペース」というか「テコでも動かぬマイペース」というか、とにかくそんな空気感に満ち満ちたMCで、オーディエンスのみなさんを、どういう心持ちで相対すればよいのかわからなくさせる。で、爆音と美メロでまた圧倒したと思ったら、次のMCでもそうやってオーディエンスの心を翻弄する……という具合で、後半にさしかかったあたりには女王蜂目当てのファンも、すっかりその、言わば「楽しく困惑する」みたいな空気に巻き込まれていた。

ご存知のように、いろんな活動形態を持っている人だが、その中にあるブレなさのようなものを強く感じさせるパフォーマンスだった。何かもう、「かないません、あなたには」という気持ちになりました。

そして後攻、女王蜂。赤いシャツに赤いスカート（もしくはパンツ）に白いネクタイにメガネ、つまりアヴちゃんの予告どおりTommy february6仕様でオンステージ、「Lonely in Gorgueous」のカバーをワンコーラスやってTommyのファンも含めて一気に場をつかみ、アヴちゃんファルセットから一転、「どうもこんばんは、女王蜂ですっ！」とめっちゃドスの効いた声であいさつのシャウト、「ヴィーナス」で本格的にエンジンがかかる。小学生の頃から彼女の音楽を聴いてきたこと、この日のために実家から20歳のテディベアを取り寄せたこと（ステージで抱いていた。のちのMCでルリちゃんのものであることが判明）などを言葉にしつつ、「火の鳥」「一騎討ち」と次々とライブ・アンセムを畳み掛けていく。「スリラ」と「もう一度欲しがって」ではフロアにマイクを向けてシンガロングというか掛け合いというか、とにかく絶叫のようなオーディエンスの声が響く。

そのあとも、「折り鶴」「告げ口」「売春」と、女王蜂のヤバい側面を濃縮したような曲が並ぶ。TommyのダークサイドであるTommy heavenly6と、女王蜂の毒で闘おうということか。

本編ラストは「デスコ」でフロアを踊り狂わせて終了。アンコールで再登場のアヴちゃん、「Tommyみたいにキュートになるかと思ったら、鳥居みゆきさんですね、あたし」と言って笑わせたり、女王蜂のライブではおなじみの、ファンが持っているジュリ扇のことを説明したり（物販で売ってるわけでもないし持ってこいと言ったこともないのに定着している、女王蜂のライブがある日は最寄りのドン・キホーテでジュリ扇が品薄になる、というような話）したあとに、そのジュリ扇浸透のきっかけとなった「バブル」でしめくくった。

アンコールはなし、ただしTommyとアヴちゃんが出てきてあいさつと少々のトークあり。Tommyが、「ジュリ扇絶対物販で売った方がいい！」「（オーディエンスに）だからみんな今日それ捨てて帰って！」と主張しておられました。

前回のKEYTALKとの対バンの時も、終わって「いやあ、濃い時間だったあ」とつくづく思ったが、今回もやはりそうだった。で、この対バンシリーズが発表された時、「なんでKEYTALKと？」「なんでTommyと？」と不思議に思ったが、KEYTALKとの対バンを観終わってとても納得し、そして今回もまた観終わってとても納得していることに気づいた。

女王蜂、あまりにもオリジナルなので、誰とやっても水と油、みたいな印象があるが、であるがゆえに、誰とやっても対決モードになって、いい緊張感が生まれる。それがいいのかもしれない。意外な組み合わせに見えて、共通項や共振できる部分のある相手を選んでいるのかもしれない。というかそもそも、いろんな相手と共振できる広さや深さを持っているバンドなのだ、ということかもしれない。

次は1月29日（金）、相手はチームしゃちほこ。うわあ。楽しみです。

Report：兵庫慎司
Photo：タンベミサキ（Ohagi）

本日ご来場のお客様に質問！

Q1.女王蜂 vs Tommy heavenly6の対バンが発表されたとき、あなたの感想は？
Q2.本日の対バンイベントで印象に残っているシーンor曲は？
Q3.Tommy heavenly6のライブの感想＆メッセージをどうぞ
Q4.女王蜂のライブの感想＆メンバーへのメッセージ、今後の「蜜蜂ナイト」に期待する事をどうぞ！

◆はんちゃん・すみちゃん
A1.女王蜂とTommy両方好きなバンド、アーティストだったのでとてもうれしいのと、テイストが全然違うのでどうなるのかな？という困惑もありました。
A2.シーンは女王蜂がTommyの曲で登場した所です。「売春」の生のハクリョクは強烈でした。
A3.Tommy大好きです。「I'M YOUR DEVIL」はTommyの叫ぶ感じが感情的で、CDで聴くよりも感じ方が違いました。
A4.生で見たのは初めてで、Tommyのライブとはもちろんノリや雰囲気も違って圧倒されてしまいました。ファンの方の勢いのあるノリはなかなか無いので、とてもうらやましいです。また女王蜂のライブにも遊びに来たいと思います。

◆のんちゃん
A1.どちらも好きなアーティストなので嬉しかったです。
A2.Tommy heavenly6の「Hey my friend」
A3.HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAをきっかけにTommyちゃんを知り、曲の世界観やMC等のTommyちゃんの自由さが好きです（笑）
A4.2015年VAMPS主宰HALLOWEEN PARTYで初めて女王蜂さんを見てかっこよくて好きになりました。アイドル、バンド、いろんな方の対バンやセッションを見たいです！

◆ウィン・リン・パ
A1.Tommyが女王蜂と対バン、やばいと思った。
A2.「I WANT YOUR BLOOD†」を聴けてよかった。ハッピーな気持ち。
A3.Tommyがライブをやりたくなった時にやってくれればいつでもかけつけるので！スキヨ！
A4.女王蜂がとても気になっていたので、Tommyを呼んで頂いてとても感謝しています。ありがとうございました。

◆いーぶい・リホ・小次郎
A1.夢みたい！！（リホ）／あの2人が？！（いーぶい）／サイコー！（小次郎）
A2.「デスコ」（リホ）／「スリラ」（いーぶい）／全部！（小次郎）
A3.ゆるくてかわいい（リホ)）／ずっと見ていたい（いーぶい）／かわいい（小次郎）
A4.今日もかっこよかった。また来ます！（リホ）／　また来たいです！！（いーぶい）／　かっこかわいい（小次郎）

◆みっちゃん・ひろと
A1.やっと女王蜂に出会えると思って幸せな気持ちになりました！一度にかわいい方に会えるなんて！！と思いました。
A2.「折り鶴」→「告げ口」→「売春」のインパクトの強さ！！
A3.かわいくって、パワフルで、本当にすてきでした！！
A4.最高でした！！！美しくってかわいくって、すてきすぎて感動しました！また会いに来ます！！！

◆ナガシマ・タケマサ・トミタ・タナカ・オギワラ
A1.嬉しすぎて死にそう！！！！！！！！（倒れそう）
A2.Tommy→全部。「MILK TEA」「LIVING DEAD DINER GIRLS」
女王蜂→全部。「折り鶴」→「告げ口」→「売春」の流れ。
A3.大好き♡♡ヘルスィーエムシーウルトラハーフツインおかわ☆☆JUSTICE！！！！
A4.圧巻！！！！！！ミュージカルを見ている感じ。アヴ様様！！！！

セットリスト