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SuG (2012.11月号掲載 DI:GA s.p. interview)

SuG

2012.11.28 up

いままでよりも。いまよりも。もっと高く、もっと遠くに飛べる前向きな選択。

10月9日。オフィシャルホームページにて、事務所離籍&活動休止を発表したSuG。その発表はあまりにも突然だった。 “トゲ可愛い”をキャッチフレーズとした最新シングル「sweeToxic」はオリコンウィークリーチャート10位と好調。いつも、シングルはアルバムの欠片でもあったことから、「sweeToxic」では、次なるアルバムへと繋がるテーマの提示もしていた矢先のこと。そんな彼らの口から、まさか活動休止の発表を聞くことになるとは………。
しかし、彼らはこの決断を、前向きだと言い切る。今回は、そんな彼らの真意と、休止前ラストライヴとなる12月29日の国立代々木競技第二体育館への想いを訊いた。

——まず、どうして急に活動休止に? SuGは毎回シングル1つ1つにもストーリーがあって、そのお話がアルバムで完結するという流れでもあった訳で、「sweeToxic」で新たな物語が始まったはずだったのでは?


武瑠(Vo)「そうなんですけどね。なんて説明したらいいのかな……。でも、ひとつだけ言えることは、前向きな選択だってことです」

masato(Gt)「12月29日の国立代々木競技第二体育館のライヴを最後に、所属事務所のPS COMPANYを離籍して、活動を止めるということなんですけど、ずっと永久に活動を止めてしまうというふうには考えてはなくて……。でも、現状、その活動休止期間がいつまでっていう具体的なことは見えていないというのが、正直なところなんです」

shinpei(Dr)「まだ、もっともっとやりたいっていう気持ちがあるからこその活動休止だと思ってもらえたら嬉しいなと」

Chiyu(Ba)「国立代々木競技第二体育館に繋がる今回のツアーも、アルバムツアーではなく『sweeToxic』のみを引っさげてのツアーになるので、コンセプチュアルなアルバムツアーとはまた違う、自由度の高いツアーになると思うんです。アルバムツアーでは聴けないような、あんまりライヴでやらないシングル曲だったり、カップリング曲だったり、古い曲なんかもやっていけたらいいなと。そのツアーの集大成的なライヴを、国立代々木競技第二体育館で見せられたらいいなって思っているんです。

shinpei「ある意味ベストツアー、ベストライヴにできたらいいなって」

yuji(Gt)「なんかね、今回のツアーも含め、最後になる国立代々木競技第二体育館のライヴを見てくれた人が、“やっぱりもっと見たい!”って思ってくれるようなライヴが出来たらいいなって思っているんです」

武瑠「SuGの存在は知っててくれて、“いつか見てみたいな”って思ってたけどまだ1度も見れてないっていう人たちにも、是非見てもらいたいなって思うんです。“この続きが見たい!”って思えるようなライヴにしたいし、いつか絶対にその続きを、もっとパワーアップしたSuGで見せたいと思うから」

——そうだね。“また今度見よう”とか“いつか見よう”って思ってて、まだ見てくれてない人も居るだろうからね。

Chiyu「自分も含め、そうだからね。“ま、また行けばいっか”みたいに、ついつい思っちゃって。でも、やっぱり、“その時”はその時しかないから。見に来てくれる人はもちろん、ウチらも、ツアーも代々木も“その時にしか出来ないライヴ”にしたいですね」

——そうだね。でも、本当に解散じゃなくて良かった。

masato「正直、そういう話も出たんです」

Chiyu「活動休止ではなく、解散っていう選択もね。正直あったんです」

yuji「今の事務所を離れて、まだ、この先どこでどう活動していくかも本当に決まっていないから、そんな状態で活動休止っていう中途半端な決断でいいのかな?とも思ったし。ちゃんとケジメとして解散の方がいいのかな?とも思ったんだけど、やっぱり、まだやり残したことがある気がして」

武瑠「そう。まだSuGとしてやりきれていないことってたくさんあるってことに、今回改めて気付いたんです。正直、結構いろんなことをやってきたから、やりつくした感もなくはなかったんです」

——とにかく前を向いて全力で突っ走ってきてたから、いつか息切れしちゃうんじゃないかって心配してた。常に1年先のヴィジョンを見て休む間もなくフル回転していた武瑠は、ワンマンに見られて誤解されることも多かったと思うけど、そんな武瑠じゃなくちゃダメだって、武瑠を認めていたこのメンバーが居てくれたことでSuGだったし、武瑠にとっては、それを具現化してくれる、このメンバーが居てくれてこそだったと思うし。

武瑠「うん。それは本当に思いますね」

shinpei「今回の結論を出すまでに、改めてSuGというバンドのことを見つめ直せて、もっともっとSuGをレベルアップさせていけたらなって思ったんです。だから、この活動休止中にそれぞれがおのおの自分を磨く時間に使って、また集まれたらいいなって」

yuji「俺、【yuji69】ってユニットをmasatoと組んで、路上ライヴでもやろっかな」

masato「あ、やる?いいよ」

yuji「SuGが再開したときのために、ダンスも強化しとこうね! Chiyuには大型免許取っといてもらって(笑)」

Chiyu「なんで!?あ、ツアーのとき、バス運転させようとしてるでしょ!まぁ、たしかにそれもSuGのためになる時間の使い方だね。間違ってない(笑)。けど嫌やわ!」

shinpei「経費節約出来るからね(笑)。ウチらはとにかくスキルアップしたいと思います」

武瑠「僕も、もっともっといままで以上に濃いモノを生み出せるように、いろんなモノを吸収する時間にしたいですね。いまのままだと、すごく薄いモノしか生み出せない気がしていて。それも、この決断を下した大きな理由だったりするんです。だから、この活動休止期間に、出来るだけ多くのことを吸収したいんです。たくさん吸収して帰ってきます。なので、そんな未来のSuGに繋がる、今のリアルなSuGを、是非、12月29日、国立代々木競技第二体育館に見に来て下さい!」

●インタビュー/武市尚子

INFORMATION

■LIVE
SuG Oneman Show 2012「This iz 0」
12/29(土) 国立代々木競技場第二体育館

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