綾小路 翔が初めて立ったステージは?
編集部:團長、初めて立ったステージについて教えてください!
中3の時、木更津にあった工藤楽器のスタジオで練習していたら、隣のスタジオで同い年のバンドが練習してて。喋ってみたら、「この後ライブなんだ。良かったら見に来てよ」なんて言われて。その時のうちのドラムが大変腕力の強い男で、「だったら、俺らも出てやるよ」とか突然上から言い出して。「いやいや、出るバンドはもう決まってるから」って言われたんだけど、「いや、いいよ。俺らも出てやるよ」つって。「みんなに聞いてみないと」って言うんだけど、「俺が聞いてやるよ」って、一緒にコンドーホールまで着いて行って……あの、スケスケ・パンティーズを観たコンドーホールですね(笑)。(注:團長が初めて行ったライブ@コンドーホールのエピソードはこちらhttp://www.diskgarage.com/digaonline/pleasure/62165)で、またうちのドラムが向こうの子達に「出てやるっつってんのに、なんか文句あんのかよ?」って始まっちゃったら、彼らも勢いに飲まれちゃって、「20分くらいならいいんじゃない?」って言い出して。知らない中学生のライブに飛び入りで出演したのが、初めてのステージでした(笑)。
僕らにとって初めてのステージだから興奮しちゃって、僕なんか最初から上半身裸で赤いタオルを頭に巻いて「さぁ、やろう!」ってなってるんですけど。井の中の蛙、大海を知らずというか、大海というほどの物でもないですけど、周りのバンドが上手すぎて。というか、俺たちが下手すぎて、何をやってるか全然分からない感じだったし。パフォーマンスだったら負けないと思ってたんけど、向こうはライブに慣れてるので全くお話にならないという、苦い苦いデビュー戦でしたね。
ただその後、高校に入学するんですけど。同じ高校の女の子が「あの時の赤いバンダナの人ですよね?」って声を掛けてくれて。彼女は今も氣志團万博に観に来てくれて仲良くしていたり、この時の主催者とはその後互いに上京してからも対バンしたり。僕の苦いデビューライブを目撃してくれていた人が何人かいるんです。ちなみにその時のバンド名はOiRAですね(笑)。OiとCOBRAを融合した造語で、当時のベーシストが言い出した時は「発明じゃねぇか!」って興奮したんですけど、いま思いだすと胸がキュッと締めつけられると同時に、頬が赤くなりますね(笑)。
編集部:中学生にしてなかなかのドスの効きっぷりのご友人。
そして、気合い入りまくりでズッコケ寸前の團長。
なんとも思い出深い初陣だったんですね!
團長、ありがとうございました!
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