[NOiD] TOUR 2017 ~Kanto Limitation~ Amelie「ドラマチックに、メグリメグルTOUR ~ 関東8ヶ所でグッバイハロー ~」@F.A.D.YOKOHAMA ライブレポート!

ライブレポート | 2017.09.02 12:00

しかしその後、さらなる刺客がAmelieを窮地に追い込もうとしていた。HOTSQUALL(ホスコ)の登場だ。爆音と共にアカマ(Vo.Ba)の笑顔が弾けると「Darlin’ Darlin’」で電撃スタート!まさかこれでAmelie TOURにさりげなく花を添えるかと思えば油断はならず、前者の空気を抹殺するかのような強烈な気迫で、生粋のホスコワールドへと豹変させた。

HOTSQUALL
「輝いてってくれ!よろしくーーー!!!」
アカマが叫ぶ中、既にクラップが鳴り止まない!これまで演者がオーディエンスを煽るスタンスを取っていた会場が逆転、此処でオーディエンスがバンドを煽る事態が起きる。これが、ホスコの圧倒的なステージングだ!
その後、「LIKE THE STAR」でその存在感むき出しのまま「Yuriah」で確実なものに仕上げていく。

「俺たちのやり方で遊ばせてもらうぜ!一緒に遊ぼうぜっ!!」
あえてこの選択をしたのは、志操を貫くためだろう。
散々暴れた後に「なんの曲をやろうか?」と舞台上で曲決め。導き出された新曲「Shinning One」から、あっという間に珠玉の「’Cause you are here」まで、ホスコの“百裂拳”は止まらない!
(恐ろしいなホスコ…!相手が誰だろうと、これが“戦い方”だと言わんばかりに一意専心とは!)書きながら僕も筆をとりながら生唾を飲む。しかし、おそらくこれもロックの “礼儀”なのだ。

HOTSQUALL

HOTSQUALL

「先の見えない、遥かなるこの旅路でもあなたがいるから・・・」
歌うアカマトシノリの眼差しは、出だしから瞬きを忘れて真っ直ぐに、僕らを掴んで離さぬまま。タイムリミットを見据えながら、アカマがかすかに微笑んだ気がした。
するとアカマが両手を広げる。これだけの技量を見せつけながらも“人生を笑え”と、俺らのための「Laugh at life」を鳴らすというのだ。最後までオーディネンスを深く繋がろうとするホスコの愚直なまでの生き様が、若きロッカーの目にはどう映っただろう。
「最後に一曲だけ!!」
どんな戦場だろうと、持てる全ての力を振り絞っての「Rock soldiers never die」を終えた3人は、「お前ら、幸せになれよー!」と、最後までオーディエンスの未来を祈りながら戦場を後にした。

その後いよいよ大トリ・Amelieの出番である。直前にこれだけの技量をみせつけられて、場数では到底及ばないはずのAmelieが、いかなる戦法を切り出すのだろうか…。そんな心配をよそに、朗らかにAmelie勢が登場、我関せずとフランクな笑みを浮かべながら、ファンが泣いて喜ぶ「手紙」を勢いよく鳴らしはじめた。肝が座ったグルーヴが、僕らの頬を緩ませる。クリアリーなmick(Vo.)の歌声がF.A.Dの細部に渡るまで響き渡り、あっきー(Ba)がクラップへと誘導した。なんとも心地の良い運びだ。
続いてmickがモニターに上がり、フリのレクチャーを始めた。常に歌で語りかけるように、また“AmelieはAmelieらしく進めばいい”と一瞬一瞬を確かめるように。まっすぐに鳴らされた「メグリメグル」から「さよならバイバイ」まで、オーディエンスと共にオープンに歌い、踊った。
今回、新譜を持たずしてのツアーを経験することになった彼ら。しかもあの頃 何度も胸を借りた先輩のトリを担う。しかしAmelieはその答えを、この多忙スケジュールの中で探し当てて見せた。それは、シンプルに自分が楽しみ、楽しんでもらう事。そして何より、変わらずガムシャラに生きる事——それを見える形にしてみせた!
これまではmickひとりで背負ってきた役割を あっきーとリーダー・直人(Gt.)が身を乗り出して引き受ける。直人が片足を壁につけて、斜め上からギターソロを見せる、魅せる!この状況を目の前にして喜べないファンがどこにいるというのだろうか。

Amelie

「みなさん、[NOiD]という意味をご存知でしょうか?それは、“ジャンルもへったくれもねえ!”っていう意味で、今日は[NOiD]にすごくふさわしいなあって思った!」

mickがゆっくりと語り出した。音の乗り方が違えば聴き方も楽しみ方も変わるのが常だ。しかし、[NOiD]やAmelieはこう信じるのだろう。ギターロックもメロコアもパンクも、そこにある“ロック”という共通言語に手を伸ばせさえすれば、素晴らしい「楽園」が誕生するんだ、と。例えばそれで巨大な壁が出現しようとも、ロックにはその堤防を破壊せずして取り払える力があると信じているのだろう。

新曲「step!」を鳴らす頃には、mickが口ずさむだけでクラップが沸き起こっていた。皆が夢中でmickの合図を楽しみにスタンバイしている。
「この歌が君に響き渡りますように!」
こうして3人がフロントマンのごとく織りなす “開かれたステージ”は、「ドラマチック」へと突入した。

「みんなでジャンプしようぜ!」と弾けるF.A.D。かつて憧れの舞台だった[NOiD]の看板を背負って関東一円をめぐるAmelieから、素直な一言が飛び出した。
「でも今日は、Amelieのツアーだけど、[NOiD]のツアーだよ!もう、Amelieが[NOiD]の代表だよって言ってもいいよね?」
すると歓声が沸き起こり、メンバーは安堵した表情で応える。
「こうやって一歩一歩かもしれないけど、乗り越えて行くから、これからもよろしくお願いします!」

Amelie

3年前のAmelieに投げかけるような「ゼロじゃない」を放った後で、最後に用意したのは初期の代表曲「honey」。ファンの目に涙が光る。直人が根限り叫んだ。
「盛り上がっていこーーーぜ!!」
バックライトで黒く象られたmickの姿に、3年という長い時の経過を彷彿とさせた。3年—それぞれに叶ったこと、叶わなかったことを懐かしく愛でながら、未来を託していく。
「私たちの選んだ道が間違いじゃないなら、みんなの選んだ道が間違いじゃないなら…お願い!どうか、どうかまた会えますように!!」
しわくちゃの顔で祈るmickに胸を掴まれて、最後に僕は、いや多くのオーディエンスが涙をこらえただろう。
こうしてAmelieらしい[NOiD]横浜戦は大成功、本編の後に用意されたアンコールでは「ヒーロー」を並並ならぬ思いを込めてmickが、そして直人が熱唱!さらなる凄みを覗かせて締めくくった。

Amelie

今回のツアータイトルは「ドラマチックに、メグリメグルTOUR」だが、もう一つのキーワードに「ヒーロー」があったのかもしれない。Amelieにとってヒーローは[NOiD]、さらに今隣に立っている[NOiD]の産みの親YUMA氏でもあり。今回を以ってこれまでの“憧れ”を捨て、新たなる一歩を踏み出していくためのツアーなのだろう。
この戦い(ツアー)は今後千葉、群馬で繰り広げられた後、Amelieのホームである埼玉は越谷EASY GOINGを経て[NOiD]のホーム「渋谷eggman」へと帰還する。ありえないほどのスピードで且つ自分らしく成長し続けるAmelieの姿が、本当なのかそれほどでもないのか…今度は君がその目で確かめてほしい!

Amelie

 

[NOiD] TOUR 2017 〜Kanto Limitation〜
Amelie「ドラマチックに、メグリメグルTOUR 〜 関東8ヶ所でグッバイハロー 〜」
8月13日(日)F.A.D YOKOHAMA
SET LIST

LUCCI
1.ボーイフレンド
2.君の明日に
3.愛は真心、恋は下心
4.エンドロール
5.ミサンガ
6.FROG

マカロニえんぴつ
1.鳴らせ
2.洗濯機と君とラヂオ
3.夏恋センセイション
4.ゲームセット
5.two much pain
6.ワンドリンク別
7.ハートロッカー

EVERLONG
1.Story
2.ヴィーナス
3.群青炭酸
4.POPダイバー
5.オレンジ
6.夢。
7.ヨナギ

HOTSQUALL
1.Darlin’ Darlin’
2.LIKE THE STAR
3.Yuriah
4.Great ordinary song
5.Shining one
6.ALL
7.’Cause you are here
8.Place in the sun
9.Laugh at life
10.Rock soldiers never die

Amelie
1.手紙
2.メグリメグル
3.さよならバイバイ
4.step!(新曲)
5.ドラマチック
6.ゼロじゃない
7.honey
<アンコール>
1.ヒーロー

 

 

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[NOiD] TOUR 2017 〜Kanto Limitation〜
Amelie「ドラマチックに、メグリメグルTOUR 〜 関東8ヶ所でグッバイハロー 〜」

9月2日(土) 越谷EASYGOINGS [SOLD OUT]
出演:Amelie / マカロニえんぴつ / SIX LOUNGE / リアクションザブッタ
9月3日(日) Thunder Snake ATSUGI [SOLD OUT]
出演:出演:Amelie / SIX LOUNGE / SUPER BEAVER / BAND-MAID
9月8日(金) eggman(渋谷)
出演:Amelie / ircle / 東京カランコロン
NOW ON SALE

News
『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2017』にAmelieの出演が決定!
10月7日(土)8日(日)9日(月・祝) 大阪・ミナミエリア ライブハウス
※出演日等詳細はオフィシャルサイトをご確認下さい。
MINAMI WHEEL 2017 オフィシャルサイト

※他ライブ情報はWEB SITEをご覧下さい。

関連リンク

RELEASE

1st mini Album「ドラマチック」
7曲入りで ¥1,280(+tax)!
([NOiD] / murffin discs)
NOW ON SALE