グッドモーニングアメリカ復活祭!東名阪対バンツアーファイナル、8/2 O-WESTの4人はこうでした

ライブレポート | 2017.08.17 18:00

グッドモーニングアメリカ

『凌ぎ合う』vol.9
2017年8月2日(水)TSUTAYA O-WEST
TEXT:兵庫慎司
PHOTO:watanabe’kool’syo

ボーカル&ギターの金廣真悟のポリープ手術のため、約3ヵ月の間ライブ活動を休んでいたグッドモーニングアメリカ。以前から行っている対バンイベント『凌ぎ合う』の7、8、9回目をその復活祭と銘打って東名阪をツアー、7/20大阪Music Club JANUSでは愛はズボーンとPOTと共演、7/26名古屋Electric Lady Landはフレンズ、FIVE NEW OLDと対バン。そしてファイナルの8/2渋谷TSUTAYA O-WESTでは、爆弾ジョニーとPANを迎えてステージに立った。

爆弾ジョニー

爆弾ジョニー

タイチ(Dr)の「ファイヤー!」シャウトからスタートした爆弾ジョニーは、フロント3人でたなしん風サングラスをかけてプレイしたりしつつ、グドモの再始動を祝った。
イベント等では共演歴があるが、ライブハウスで対バンするのは実は初めてだというPAN、ボーカルの川さんはステージに出るなり「ライブハウスにあいつが帰って来た!金廣真悟復活祭り!」と叫ぶ。おなじみのフロアにパンを投げまくるパフォーマンスでは、2階席にまで遠投してそれをお客が見事にキャッチ、拍手喝采が湧き起こる。5曲目「ギョウザ食ベチャイナ」では川さんがフロアに下りるなど、終始自由きわまりないパフォーマンスを見せた。

PAN

PAN

そして、グッドモーニングアメリカ。1曲目、サビで金廣の声が最高音域まで到達する「キャッチアンドリリース」、2曲目は絶叫のようなサビの「鉛空のスターゲイザー」、3曲目もドラマチックな「その手伸ばして」と、しょっぱなからいきなりピークのような始まり方。と思いながら聴いていたら、最初のMCで金廣、「復活祭ということで、(キーが)高い曲ばっかりやるんで、楽しんで帰ってもらえれば」とひとこと。
そこからも「アブラカタブラ」や「タイムスリップしたみたいに」「Beep! Beep!」「in トーキョーシティ」と、高かったり速かったり激しかったり緩急が大きかったりする曲を連打、つまり一貫してテンションがトップギアのままの状態でライブを続けていく。

バンド名を変えて今のグッドモーニングアメリカになる前の時期に2年休止していた以外は、ずっと活動を続けてきたので、この3ヶ月はめちゃめちゃ長かった、と渡邊幸一(Gt)。
昔の2年の休止と今回の3ヶ月の休止は全然違った、休む前にいたところに戻れるか心配だった、こうしてライブをやれて感謝している、と金廣。
と、それぞれにシリアスなMCをはさんでから、「花」をじっくりと聴かせ、「イチ、ニッ、サンでジャンプ」でまたギアをトップに入れ、金廣が歌う前から大きなシンガロングが上がった「未来へのスパイラル」で本編終了。深々と、長い時間、4人でお辞儀をしてからステージを去る姿に、「再始動できてうれしい」というだけではない、何かとても切実なものを感じた。

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

アンコールを求める声に応えて再登場すると、まず爆弾ジョニーの12月のZepp TokyoワンマンとPANの9月の大阪城野音のイベントの宣伝。そして、今年で2回目となるグッドモーニングアメリカプレゼンツ、11月11日に地元八王子で『八王子天狗祭』を行うことを改めて報告してから、「さっきPANがやったけど俺、聴けなかったから、自分でやります」とPANが歌ったばかりのキラーチューン「コピペ」を歌い始め、オーディエンスを狂喜させる。
曲を終えてしめくくる流れになるが、「あれ?終わり?」「もう曲やんないの?」とたなしんと渡邊が金廣を焚きつける。
金廣、「今ので終わる予定だったんですが、もう1曲やります」と宣言(した時にたなしん&渡邊が金廣に向かって手を合わせていたので本当に予定外だったのだと思う)。
そしてたなしんの「ファイヤー!」をやってから曲に入ろうと、フロアに呼びかけた瞬間に男の客が「昨日やってなかった!」と声を張り上げる(前日にファンクラブ限定ライブを古巣のO-Crestで行っていた)。と思ったらたなしん、間髪入れず「そーなんです!もうやりとうてやりとうて!」とその声にかぶせ、全員爆笑。
で、無事に「ファイヤー!」コールを全員でご唱和のあと、「また会えるよね」でこの日数度目のピークを迎えてから、ライブは終了した。

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

4月に長いツアーを終えてから夏フェスシーズンに入るまでの間に休業して手術、ということは、その時期にそうすることを早い時期から決めて、周到に動いてきたのだと思う。3ヶ月のストップというのは、バンドの歴史から考えると、そんな大きなトラブルではないだろう、とも思う。
それでも、短い期間でも、ライブを止めるということがどれほど重いことなのかを改めて身をもって思い知ったんだな、こうしてあたりまえにライブをやれていることがかけがえのない瞬間であることを実感したんだな、ということが伝わってくる、楽しいしテンション高いし笑える瞬間も多々あったけど、何かとても切実な感情にあふれたステージだった。
これからグッドモーニングアメリカは、ROCK IN JAPAN FESTIVALなどの各地のフェス・イベントへの出演や他バンドのライブのゲスト、学祭や台湾のイベント出演などを続けながら、『八王子天狗祭』へ向かって行く。

セットリスト

01. キャッチアンドリリース
02. 鉛空のスターゲイザー
03. その手伸ばして
04. アブラカタブラ
05. タイムスリップしたみたいに
06. Beep!Beep!
07. in トーキョーシティ
08. 花
09. イチ、ニッ、サンでジャンプ
010. 未来へのスパイラル

ENCORE
01. コピペ
02. また会えるよね

 

八王子天狗祭2017


11月11日(土) エスフォルタアリーナ八王子

出演:グッドモーニングアメリカ / a flood of circle / COUNTRY YARD / ゴールデンボンバー / 四星球 / Halo at 四畳半 / 04 Limited Sazabys / フラチナリズム / BRADIO / POETASTER / Rhythmic Toy World / 忘れらんねえよ / and more...
9月2日(土) SALE
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『502号室のシリウス』

(日本コロムビア)
10月4日(水) Release!
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