そしてcinema staff。1曲目は……ってツアー初日なので、あんまりネタバレになるのは避けますね。えーと、『熱源』の曲の多くをプレイしながら、合間に初期から前作までのライブ・アンセムをはさんでいく。満足度が超高いセットリスト。というぐらいにしておきます。オーディエンスよりも先にメンバー4人が音に飲み込まれ、音に身も心も預け、音を味わい尽くしながらどこまでも高く高く飛翔していくような瞬間が続くステージ。
最初のMCで飯田瑞規(vo&g)、「ツアーが始まるの、ほんとに楽しみにしてました。今頃変なんだけど、今ほんとにバンドが楽しくて。なんでだろうな、4人でスタジオに入るだけでうれしくて。2年前とかはそうじゃなかったのに」。そして、「cinema staffのバックドロップの前で9mmがやってるのって、くるよね」「9mmのTシャツ着てたのがデビューにつながった辻が、今9mmで弾いてるってすごい」と、今日の対バンをそれぞれ喜び合う。
緩急自在なリズム、変則的なコード展開、そこにのっかる大きく美しいメロディの楽曲たちが連なっていき、あっという間に後半へ。 曲の合間に10月14日に初の日比谷野音ワンマンが決まった、本当にあこがれの場所である、9mmの『act I』(日比谷野音の映像も入ったライブDVD)をすり切れるほど観た――ということを伝えたり(これはメンバーみんな)、スタッフ等含めてのバンドの態勢がようやく整っていい状態で音楽に向かえるようになった、今日ライブをやっていてそれがお客さんにも伝わっているなと実感できた、という話をしたりする(これはベース三島想平)。 あっという間に本編ラストの曲が終了。メンバーがはけた、と思ったらアンコールを求める声に応えてすぐ戻ってくる飯田。「待たしとけばいいやって気持ちになれないんだよね、早く出なきゃ!って思っちゃうんだよね」だそうです。 そして「ニュー・アルバムの中で、大切な曲をやります」と1曲を追加。はてしなく濃密で幸福なこの時間をしめくくった。最後のあいさつはいつもどおり、「俺たちは岐阜県から来ましたcinema staff、どうもありがとうございました!」だった。
これ以降cinema staffは、mudy on the 昨晩、the band apart、THE NOVEMBERS、SAKANAMON、SUPER BEAVER、GOOD ON THE REEL、bacho、サイダーガール、yonige、My Hair is Badと豪華対バンを迎えながら、ファイナルの7/28リキッドルームワンマンへ、さらに10月14日(土)日比谷野音ワンマンへと進んでいく。
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