この後はSKY-HIのラップに合わせて、ダンサーがコミカルなパフォーマンスを披露するというSKY-HIならではのアクトで魅せる「センテンス」で場内を和ませた後は「アドベンチャー」からライブも後半戦へ。
ダンサーと一緒に客席もフラッグを振り“How Much??”と合いの手を入れていった「How Much??」、「Seaside Bound」の“オーオ”の大合唱と“ヘイ!”のリズミカルな掛け声など、客席一丸となった一体感あるシンガロングで大盛り上がりした後は、バラードコー ナーへ突入。
「創始創愛」で人間を讃えたSKY-HIが、命をかけてまでステージに立つ理由を“君がただ「幸せ」って言う〜それだけが きっと 僕の生きる意味だ”と綴った「アイリスライト」の2番を通して、観客に伝える。そうして、集まった観客を幸せな気持ちへと導いた後に「スマイルドロップ」につないで、武道館を笑顔で埋めつくしてみせ、さらにだめ押しで5月31日に発売の新曲「Silly Game」までプレゼントして、ファンにどこまでも生きる希望を与え、幸せな気持ちで満たしていった。
この後「落ち着いてお話ししましょうか」と観客を座らせたSKY-HIは、ピアノの前に座り、ここではまず去年行った<Round A Ground>ツアーを今年も開催、海外にも行くことが告げられた。そして、これからは自分の夢を声に出して言っていく、「世界平和。これを夢として掲げようと思う」という宣言まで飛び出した。「大変なことじゃないんだ。俺がライブに来てくれた人を幸せにして。その人がここを出た後、周りの人に少しでもやさしい気持ちになれたら。それを繰り返していけば、一歩づつ近づくことができると思うんだ」と思いの丈を力強くぶちまけた。SKY-HIがそんな風に人を大切に思うようになったきっかけを与えてくれた人との出会いと、自身の死生観を綴った「LUCE」、そしていつかやってくる最後の別れに笑顔を刻む「クロノグラフ」をピアノの弾き語りでラップし、最後はバンドスタイルに戻って何回でも生きろと「カミツレベルベット」、君のネガティブはいつだって壊しに来てやるぜと「リインカーネーション」を通してエールを送り続けた。
「最後に1つだけいいこと教えます。当たり前だけど、みんなに共通すること。いま俺は、君は生きてる。あまりにも当たり前だから忘れがちだけど、すげーことだと思うんだ。俺とお前の生きてるときがこうして重なるのって凄い奇跡なんだよ。だから、俺は君が生きてること、出会えたことを誇りに思う。また生きてる君に触れられる可能性を大事にして、俺は旅に出ます。またどこかで会いましょう」そう伝えた後、再び“O”の文字の向こう側に消えていったSKY-HI。すると、オープニングではモノクロだった木が生命力溢れる新緑に色づき、“NOW WE LIVE”という文字が鮮やかに映し出された。いま、俺は、君は生きている。生きている。それだけで君は輝いているんだ。だから、また生きて、会って、幸せな気持ちを重ねよう。エンディングに流れてきた「またね」には、そんなSKY-HIのメッセージが込められている気がした。
SKY-HI HALL TOUR 2017 -WELIVE- 5月3日(水・祝) 日本武道館 ~SET LIST~
01. Double Down
02. Ms. Liberty
03. BIG PARADE
04. Stray Cat
05. 十七歳
06. 明日晴れたら
07. Blanket
08. Limo〜Countdown〜TOKYO SPOTLIGHT
09. Turn Up〜Dungeon Survivors〜As A Sugar〜Welcome To The Dungeon〜Enter The Dungeon〜Tyrant Island〜運命論
10. Walking on Walter
11. Over the Moon
12. ナナイロホリデー
13. センテンス
14. アドベンチャー
15. How Much??
16. Seaside Bound
17. 創始創愛
18. アイリスライト
19. スマイルドロップ
20. Silly Game(新曲)
21. LUCE
22. クロノグラフ
23. カミツレベルベット
24. リインカーネーション