──カメレオはツーマンへの特別な気持ちってあります?
Kouichi もちろんありますよ。変な話だけど、「単純に楽しみ」っていう気持ちって20%くらいしか無いんじゃないかな?
Takeshi 俺は真逆で、100%楽しみたいと思ってますけどね(笑)。
Kouichi ヴィジュアル系の対バンのセオリーで、「他のジャンルと対バンすると、噛み合わなくてグズグズになる」ってのがあって(笑)。それってヴィジュアル系に限らないのかも知れないですけど、そのセオリーには絶対当てはめたくないので。イヤらしいですけど、事前に仕込めるものは仕込んでおきたいなと思ってて。
KEI 事前の準備は大事だよね。
Kouichi 例えば、お客さんも「どんなライブになるんだろう?」って伺ってくると思うので、そんなお客さんに「対バンするのは、どんなバンドなのか?」というのが一発で伝わるような動画を見てもらうとか。そういうことをやりたいなと思っているんですけど。
──なるほど。警戒しているお客さんが安心して楽しめるような仕掛けというか。
KEI 確かにそれが意外と重要だったりしますよね。僕らはジャンルの壁というものを感じてなくても、お客さんは不安に思ってたりして。会場に来るまでに不安を取り除いてあげるのが、お客さんに対しては親切かな? と思うし。それが出来たら、あとはライブハウスに来て、お客さんに思い切り楽しんでもらえるようにすれば良いだけなので。
──この対談もそんな不安を取り除いて、楽しみを生むキッカケになったら良いですね。
KEI ホントそうですね。僕らもこういう機会を頂いたからこそ、こうして改めて話す機会も出来たし。僕らが仲良くしてる姿を見るのが、ファンには一番分かりやすいと思うので。
──勝手なイメージですけど、そのセオリーって、カメレオには当てはまらないような気もしますけどね。「耽美な世界を見せつけて」ってタイプでもないでしょう?(笑)
Kouichi あはは、そうですね。ま、そこに賛否の否が多かったりするんですけど(笑)。
KEI カメレオってライヴの最後にメンバー全員で歌ったりするじゃないですか? 僕らも楽器を置く曲があったりして、「え、バンドなのに!?」って驚かれることがあるんですけど、そんなところにもシンパシーを感じたりして。
Takeshi じゃ、当日は11人で踊りますか?(笑)
──いいですね。お互い、そういう作戦みたいな物もあるんですか?
Kouichi 僕はさっきも話したみたいに「動画でも撮ろうか」って話をしていて。お互いのパーソナルが見える何かを作れたら良いなと思ってます。ライヴはライヴで当たり前に頑張ると思うんで、みなさん(笑)。ただ、「ライブやりました」じゃなくて、終わった後にちゃんと収獲があるようなツアーにしたいですね。
Takeshi 「BNVとカメレオが踊ってみた」とか、動画撮っとく?(笑)
Kouichi そうだね(笑)。だから今回はタイマンみたいな感じではなくて。2組でひとつの物を作り上げるみたいな感覚に近いのかな?
KEI うん。そこで、こうやって話している中で見えてくるものもありますしね。これまで僕らも対バンっていうと、ガチンコでぶつかり合いみたいな感じが多かったんですけど。今はお互いに譲れない部分はありながら、一緒にもっと高いところを目指すみたいな気持ちで挑めれば良いなと思っていて。ツーマンって、お互いの曲をカバーするくらいのことでも盛り上がったりするんですけど、それだけじゃ自分たち自身が物足りないというか。
Kouichi せっかくの機会なのに、もったいない気がするよね。
ライブで一番大事にしていることは?